夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

【オリンピックよりひと足先に新世界記録】

2021年04月09日 22時29分50秒 | 巨大魚

 別にオリンピックではないのですが、釣りの世界にも世界記録があるのをご存知でしょうか?
  魚を世界標準となっているIGFAルールに則って釣った場合に記録認定請求が出来ます。
 現在はオールタックル・レコード、ラインクラス・レコード、レングス・レコードがあります。オールタックルは130Lb以下の糸で釣った魚の重さで競い合います。こちらは魚種の制限はありません。それに対してラインクラス・レコードは魚種が決められていて、ライン(道糸)に階級があります。その強さが決められた糸でどれだけ重い魚を釣り上げられるかを競い合います。レングス・レコードはただ単に魚の全長を競い合うものです。
 僕は基本的にはライン・クラスに魅力を感じています。他のレコードとの違いは、釣った魚の物理的なもの(重さや長さ)だけではなく、糸に制限があるので釣り師の技量までが加味される記録だからです。
 今回世界新記録として認定された記録は、昨年9月24日に釣ったソウギョ。1m18㎝、20.70㎏を2Lb (強度は概ねナイロンの0.6号)で釣った記録です。ちなみにソウギョはスピードこそありませんが、トルクフルでなかなか弱らない魚なので、この魚は掛けてからタモ網に入れるまで3時間半も掛かりました。誰かがいればタモ入れしてもらえるのですが、僕の場合総てが一人ですので、タモ入れの時に切られてしまう事が多いです。今回も足元には比較的すんなり来てくれたのですが、それからノラリクラリとタモ網を避けてまわり、なかなかタモに入ってくれなかったのが長時間ファイトの大きな要因です。2Lbとなると、ちょっと力が入ると簡単に切れてしまう弱い糸ですのでタモに入るまではとても神経を使います。今まで何度も切られましたが、掛かってから取り込むまでの、そのハラハラ感がたまらなく好きなのです。そしてタモに入った瞬間の何とも口では表現できない安堵感も大好きです。

 ちなみに世界記録は誰でも申請することが可能です。地球上には5億人の釣り人がいるらしいので、世界記録は5億人の頂点に達したということになります。誰かが大きいのを釣ったとしても、それは太い糸で釣ったのかもしれませんし、場合によっては釣りではない方法で捕ったものを釣ったと言っているかもしれません。しかし、世界記録として認定するには、世界記録を公認している組織(International Game Fish Association。略称『IGFA』)の書類、規格写真、そして釣った時に使った実際の仕掛けを提出して審査してもらいます。IGFAが様々な厳しい検査をして、協議会で審査し、その上で認否を決めるものですから“この記録は正しい”と公に認められたという事になります。


 今年もいよいよソウギョ釣りの季節が近付いて来ました。今、更なる大物に向けて着々と準備を重ねております。



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