夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

良き友

2016年05月29日 16時59分34秒 | 渓流釣り
久しく渓流釣りから離れ、タナゴ釣りで気を紛らわせている僕。
こんな状態が一年近く続くと気が病んで来ます。
もっと時間が経てばその病も治ると信じて耐えてました。
しかし、なかなかその病は良くなってくれません。
家族に当たり、従業員にも当たり・・・トゲトゲした毎日。
完全に自分に負けている自分に自己嫌悪が募るばかりで、正直、本人が一番疲れてます。
唯一、釣り友と話しているときが心休まるひとときでした。

そんな僕を見ていた古くからお付き合いを頂いている釣り友が『そんなんじゃダメだョ』って叱咤してくれました。やはり昔から僕を見ている人は僕の変化に気が付いてくれます。それは本人が一番良く分っていました。しかし、この状況は自分ではどうにもなりません。ですから自分がどこまで耐えられるか?チャレンジを楽しんでいるつもりでした。
そのくらいしか出来なかったのです。ろくに運動もせず、釣りでさえもエンコ釣りの代表みたいなタイリクバラタナゴ釣りですから体を使いません。でも、食事は以前と同じ量を食べてますからデブになり、筋力も衰えてしまっています。渓流に行くって言ったってその体力があるかどうかさえ不安です。しかし、彼はそれさえも見透かしていて『本流なら大丈夫だよ。』って。確かに、もし行ったとしても短時間の釣りしかできないのですから本流なら大丈夫かもしれません。同行をお願いして行って来ました。

驚いたのは、高速道路に乗る事さえ一年ぶりなので、高速に乗った時点から懐かしさが込み上げて来たことです。
先に釣りの方の結論を言ってしまいますと、彼の技術をもってしても釣れませんでした。でも、大きな空の下で瀬音に耳を傾け、時折優しい山の風が頬を撫で・・・その非日常に自然の偉大さを感じていました。そしてその大自然の中で優雅に竿を振る彼。それを見ているだけで今日の僕には有り余る幸せでした。久し振りに味わう清々しい気分です。その1秒1秒に心が洗われて行くのが実感できます。彼がどうして僕を叱咤したか?その理由がはっきり解りました。そして改めて彼の大きな優しさに気付かされました。

前回と今回の釣行。これを境に再び以前の自分に戻れたのは言うまでもありません。
すさんだ気持ちはとても醜いものです。

良き友・・・人が生きて行く上でとても重要な存在です。

ここに当会会員、そして旧友に心からお礼を述べさせていただきたいと思います。
ありがとう!


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