夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

2015年06月01日 06時46分18秒 | 渓流釣り
ここのところ渓流釣りで超低迷している管理人です。
当会の会員たちが大物をバシバシ上げていて煽られてばかり。
焦りはないのですが、これだけ釣れないと悲しみが生まれて来ます。
でも、こうして運を貯めているのですからいつかこの溜まった運を使う時が来ると信じていました。

28日に久し振りに渓流に向かいました。
その日は朝から何故だか調子がいい感じがしていました。
釣り場に向かうコンビニで、ちょっと大人買いしたらくじ引きのキャンペーンがあって、店員さんから「7枚引いてください」と言われて引いたら7枚中6枚が当たりクジ。超高確立です。このリズムで釣りに突入すれば今までの低迷も清算できるはずです。

 釣り場について川辺に着いたまさにその一瞬、濁り水の中を視野の片隅に何やら大きな・・・それも信じられないくらい大きな魚らしき影がスーーっと泳ぎ消えたような気がしました。しかしその巨大さからして、僕の釣りたい一心から見えてしまった幻覚だろうと高を括っていました。
でも、もしこれが事実であっても今日のタックルはサケ釣りで使用しているそのもの。少々のことでは大丈夫です。
 で、釣り始めはその影が見えたトロ場からスタートしました。すぐにコクチバスが釣れて。。。頑丈なタックルですから30㎝くらいのオチビちゃんは即抜き。場所はほとんど荒らしませんでした。そして同じ場所で今度は60㎝ほどのナマズ。こちらにはちょっと梃子摺ってしまいその場所を荒らしてしまいました。とは言うものの、そんな大物が居るはずもなく、淡々と仕事を進めればいいだけのことでした。トロ場は荒らしてしまったので、その上の瀬を狙いました。底にテトラが入っているらしく根掛かりが頻発。あまりにも根掛かりがひどいので、これで最後とばかりに根掛かり覚悟で流した仕掛けは流れていたのがピタッと止まりました。根掛かりしかも流れ下りながらの根掛かりですから上流側に竿を寝かしてピンピンと様子を見てみました。そしたらいきなり仕掛けが走り出して・・・。
 物凄いパワーです。スピードも半端ないです。奴は流芯の強い流れに入ろうと必死です。僕はそれを阻止しようとこれまた必死です。奴のトルクフルな引きに対して、タックルの頑丈さを信じて少々強引なやり取りとなりました。こんなやり取りをなんと20分以上もやっていました。やっと大人しくなってきた奴は横腹を見せるようになり、そのいぶし銀の巨大な魚体から鯉などではないことが判りました。メーターオーバーとまでは言いませんがそれに近い魚体です。徐々に横腹を見せる時間が長くなり、とうとうギブアップしてくれた感じでした。
 皆様はご存知と思いますが、大物を取り込む時は竿がしなっているので魚は足元に来ません。ですから釣り師の方が一旦岸から離れて魚を岸に寄せます。するとほとんどの場合、底に魚体が触れた瞬間にまた魚は暴れます。そしてそれが一段落して大人しくなったらこちらが魚に近づいて取り込みます。小物のように糸をつかんで魚を引っ張って取り込むのは到底無理だからです。で、今回もその定石に従って魚を岸に寄せました。しかし魚はほとんど暴れませんでした。少しおかしいとは思ったものの、この時点ですでに20分はやり取りしていますからきっと奴ももう疲れきったのだろうと思い、タモを片手に奴に近づきました。どう少なく見積もっても80㎝はある魚体です。このとき、小走りに近づいたものですから、その僕の姿にビックリしたらしく、また暴れて泳いで沖に行ってしまいました。そしてこれが最後でした。勿論、最後のノシに対してグッと堪えたのですがいきなり仕掛けのテンションが抜けました。
 なんと、鈎が曲がっていました(画像)。サケやサクラマスと対峙するためにこしらえた毛鉤です。鈎も「Salmon」と銘がはいった物ですからそれ相当な強度はあるはずです。それがこんなに・・・右は比較のための元の鈎です。

それにしても魚種が不明です。上記のようにチョイ見ではなくしっかり見ていますので尚更不明です。・・・脂ヒレはありました。魚体はいぶし銀一色でパーマークなどの痕跡はありませんでした。奴の正体はサクラマス?・・・それにしてはデカ過ぎ。サケ?・・・いやいや時期が違う。脂ヒレがあるってことはその他ではイワナかニジマスくらい。イワナは論外でしょうから、ニジマスが海に下ってスチールヘッド化した奴?・・・そういうことも考えられないこともないですが、スチールヘッドってやはり顔がニジマスっぽくて体側にはニジマスの名残があるような・・・まさか間違えることはないでしょう。となると魚種さえ不明な巨大魚です。こんな魚が居るとは想像もしていなかったし、川岸に立った時に一瞬視野に入っても“まさか”と思えるほど常識を超えるサイズのマス系orサケ系の魚だったってことだけは確かなことです。
僕自身、こんな話を聞いたら眉唾に思うでしょう。ですからそう思われる方も多いかと思います。でも実際に体験してしまったわけですから。

チョーがっかりです。一生に一度あれば御の字のチャンスを逸してしまったのですから。加えて、サケでも釣れる鈎が曲がるほどの強力なテンションで引っ張りっこしたものですからサーモンロッドの1・2・3番間がの二ヶ所が固着してしまって。。。無理に入れようとしたら2番が『ポキッ!』って。こうなりゃどうでもいいから穂先(1番)だけでもと頑張ったらこちらも『ポキッ!』。・・・最低です。

朝のコンビニでの当たりクジを7枚中6枚ではなく4~5枚にしとけば画像は壊れた毛鉤ではなく魚だったのに。

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