夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

身の丈の夢

2013年06月13日 17時43分52秒 | 渓流釣り
釣りには人それぞれの楽しみ方があります。ある人はとにかく数が釣りたいと言いますし、ある人は一匹でかまわないから大きいのが釣りたいと言う人もいます。そしてまたある人は数も大物も要らないからとにかく綺麗な魚を釣りたいと。さまざまな人がその人なりの目標をもって釣っていてそれを達成した時幸せを感じられるのです。
 僕の場合は大きくて綺麗なのが・・・いえいえ、その片方だけでも・・・欲張り過ぎですね!
 欲を張り過ぎるとその達成には沢山の労力が必要になり途中で心が砕けてしまうことがあります。身の丈に合った欲っていうのがあるのだと思います。

 今年はてんからで尺ヤマメを釣る事を目標にしていました。そして先日(6月6日)に達成することができました。過去にてんからでは2匹の尺ヤマメを釣っていますのでこれで3匹目です。成し得た夢は画像に残して置いておきたいと思って常にカメラを持ち歩いているのですが、先日新調したばかりのカメラをこの日の午前中に水没させてしまって動かなくなってしまいました。よって、僕が尺ヤマメを釣った証拠はどこにも無いのです(当方はほぼ100%リリースですので)。大きいのが釣れる時ってこんなモンです。
 餌釣りでは案外簡単に釣れてしまう尺ヤマメも、てんからで釣るとなると案外難しいです。なにせてんからは塩焼きサイズ(20cmくらい)を数多く釣ることに特化した釣り方ですから大物を狙うのは不得手なのです。てんからは水面付近(概ね水面~水面下10cm)に毛鉤を流し、それを動かしていかにも餌に見せ掛け、魚に勘違いをさせて釣るのですが、尺ヤマメは狡猾ですし警戒心が強いのでなかなか喰い付いてくれません。しかもほとんどの場合、こういう大物は水底にへばりつくように居るので、そんな魚を水面近くまで引きずり出してくるのは至難の技なのです。もっとも簡単に食いついて来るような魚は遠の昔に釣られてしまっているわけで、大きいということは、そうは簡単には口を使わない魚である証でもあるわけです。こういう魚を釣るには彼(彼女?)らの警戒心を上回る食欲を出す毛鉤操作が必要なのです。その微妙な毛鉤操作をするために全神経を手に集中して臨むので本当に疲れる釣りです。こんな疲れる釣りを続けていられるのも、たった一つの夢(尺ヤマメをてんからで釣ること)があるからです。そしてその結果を得た時にその証拠を残す術がないというのがなんとも皮肉なもんです。

 で、尺ヤマメを釣ってしまった僕は欲が無くなるか?というと、今度はもっと大きな夢を捕まえます。次は二尺ヤマメとかサクラマスとか。夢は果てしないものです。これは僕だけでなく釣り師、はたまた釣りをしない人もみんなそうなのかもしれません。でも夢はあまり大き過ぎるとなかなか達成できないので苦しくなります。かと言って小さ過ぎると達成しても達成感が無くて面白くありません。身の丈に合った夢っていうのがあるのではないでしょうか?
 で、僕は二尺ヤマメとかサクラマスとかも時々は狙うものの、このような夢は達せられない無謀な目標として置いておき、とりあえず今度は尺アマゴに照準を合わせました。そして先日尺アマゴが釣れそうな川に行ってきたのですが、小さなニジマス一匹に終わってしまいました(画像)。僕の夢をこの程度にしておけばそれなりに嬉しいのでしょうが、やはりニジマスはニジマス。ロクなモンじゃありません。でもこんな魚でも尺アマゴをてんからで釣るという夢に向けて走り始めた第一歩なのです。ですからこんな魚でも私的には立派な魚に見えてしまうのが不思議です。

【追補】
 水没したカメラが依然使えません。現在乾燥中です。よってバカチョン(コンデジ)での撮影なので画像が悪くてすみません。

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