夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

選挙の恩恵

2016年07月17日 20時52分01秒 | 社会
 今回の参院選は与党が大勝。これで安倍さんは憲法改正に(戦争法が合憲になるように)大いに励むことでしょう。恐ろしい話です。これから少子化に拍車がかかることは間違いありません。
例えば・・・例えばですよ、アメリカの戦艦と日本の自衛隊の船が航行中に中国の戦闘機がアメリカの戦艦を攻撃したとします。このような状況下で、今までの日本(自衛隊)は“日本の法律上中国機を攻撃できない”として、何もできずにいました。しかし、強行採決によって安保法が議決されたので、日本の自衛隊が集団的自衛権を行使して中国機を攻撃できるようになりました。とてももっともな事のように思えます。でもこの状況下で中国機を攻撃することが可能になった自衛隊は中国機を攻撃したとします。そして中国機を撃墜したとします。正しい事をしたのですからこれで終わると思うのは平和ボケした人たちです。このような事が起こった時、中国は黙っているでしょうか?当然その報復を仕掛けてくるでしょう。そうすると日本も黙ってはいられないのでその報復に対する報復を仕掛けるでしょう。すると今度はその報復の報復に対して報復してくるでしょう。こうしてどんどん大きくなって戦争になるのです。ちなみに戦争とは千人以上の人が死ぬ事が予想される戦いを言うのだとか。つまり、集団的自衛権は戦争の引き金になり得るわけです。しかしこれは戦争を放棄している日本国憲法に抵触してしまいますので、安倍さんは、今度は日本国憲法を変えようとしているのです。
 こんな恐ろしい自民党が大勝させるなんて、日本国民は狂っているとしか思えません。

 今回の参院選ではいままでかつてない変わった事が起こりました。野党共闘です。民進・共産・生活・社民の4党が、32ある改選議席1の選挙区(1人区)で相談し合いながら統一候補を立て、選挙協力することによって票が分散しないようにしたのです。今回の選挙で自民・公明が大勝して上記のように恐ろしいことが起こることを危惧したのです。そしてあの頑固で頑なな共産党の志位委員長までが最大限の妥協をしてこの共闘に参加したのです。こんな事からも今回の選挙がこれからの日本を決定ずる上でとても大切であったことが皆様にも解っていただけると思います。ですから今回に限ってはいい加減な候補者には出て欲しくなかったですし、考えの及ばない有権者に投票してもらいたくないと思っていました。しかし現実を見てみれば、ある候補者は今までは地元に背を向けて来たのに、自分に不自由な子供ができたので、障害者に優しい日本にするために立ち上がっていました。これはとても素晴らしい事です。しかし、その候補者を推薦している政党の政策に関してはチンプンカンプン。インタビューアが原発に関しての意見を求めると『政党にお任せです。』と平気でのたまう始末。他の番組では憲法の変更について聞かれていましたが、答えはまったく一緒。呆れた候補者です。要は一つだけやりたい事があって、それを実現するためには国民はどうなってもいいというスタンス。呆れて開いた口が塞がりません。芸能人にそこまで求めるのが酷なのかもしれませんが、それによって日本がとんでもない方向に向かってしまう危険性についてはまったく考えられていない様子。日本の将来を考えず、自分のやりたい事だけを押し通すために大政党に押してもらう姿勢はもはや人間以下。また、有権者の方も『イケメンだから入れた』というおばさんや『執行部がやってくれているので』と言っていた創価○会のおばさんたち(某TVの選挙速報より)。まるで立候補者も有権者も遊び半分的なフェスティバルのよう。真剣に日本の将来を考えていない人たちがワイワイやっているお祭りみたいに見えてしまいました。・・・恐ろしい国になったものです。

 一方野党はこんなことではいけないと真剣に日本の将来を危惧し、頑固一徹で絶対に主義主張を変えなかった共産党が、いち早く野党共闘の重要性を認識して積極的に動いたことは凄い事だと思います。ノロノロして足並みを乱してた民進党の岡田さんに対して、共産党の志位和夫委員長が自分の信念を曲げてまで安倍政権を阻止しようとしたその姿には感銘させられました。でも、その結果は大敗。
 ・・・と言われていますが、実は大きな成果を得たのではないかと思えてなりません。安保法が(強行)採決されて決定されたからといってもすぐすぐに戦争になるわけではありません。むしろしばらくはない可能性の方が高いわけです(でも安倍政権だとやっちゃうかもしれませんが)。よって、それが始まる前までに野党は一致団結して今の与党の切り崩しに取り掛かるべきと考えます。要は憲法改正においては与党が強行採決できない状況を作ることです。でも、今回の選挙で強行採決されたらお終いです。しかし次の選挙で野党が過半数を取れば、少なくとも強行採決は出来なくなりますから、野党も含めほとんどの国民が納得するだけ協議することが出来ると思います。このことが一番大切なことではないでしょうか。そして今回の野党共闘はその出発点であり、共闘した党はかなり良い感触を得たはずです。でなきゃ「今後も野党共闘を続けていきたい。衆院選小選挙区での協力の話し合いをぜひ進めていきたい」などと志位委員長が言うはずありません。与党も連立を組んで対抗するのですから、今回の選挙のようにこれからの日本の未来を導く選挙に限っては野党は協力し合って対処すべきです。そして、自分の主張を少々変更してもまずは改憲(特に9条)はストップさせるべきです。
 今回は残念な結果でしたが、野党にとってはとても勉強できた選挙だと思います。これからも是非頑張って日本の未来を明るくしていただきたいと思います。特に民進党さん、次回は俊敏な動きでお願いしますね!

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