せつなく朽ちた鉄扉

雑草地帯・日記部門。硬軟色々取り混ぜて、よろず話題の書き捨て場。
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魂を込め、命を削るか。

2006-08-12 23:52:56 | 雑談雑感
仏教には開眼供養という言葉がある。
ただのモノに魂を込め、霊的なものにする儀式だ(仏教だから法要というべきか)。

声優はキャラに魂を吹き込むような仕事だと、自分は思う。

アニメキャラという「ただの動く絵」に、色々な人が想いを込め、最後にそれを魂に昇華させて打ち込む人が、声優なんだと思う。

中川翔子嬢は、幼くして亡くした父との繋がりを、ガラットのマイケルで得たと聞いたことがある。父の存在を、その父の声のキャラによって感じてきた彼女。マイケルというキャラに込められた魂が、父娘を時空を超えて繋いているのではないだろうか。

声を持つキャラには、魂がある。
それは声がある限り、果てることは無い。


だからだろうか。
うっかりすると、キャラに命を吸われてしまうような、危険な職業なのかも知れない。


鈴置洋孝。

今日、この人の声を聞かずに育った奴が何人いるだろう。
また一人、早すぎる旅立ちをした名優を、ここに独り悔やむ。


声を持つキャラには、魂がある。
それは声がある限り、果てることは無い。