せつなく朽ちた鉄扉

雑草地帯・日記部門。硬軟色々取り混ぜて、よろず話題の書き捨て場。
なおAdsenseはgooが勝手に出してるだけ。

交流戦なんてアホな認識に呆れる。

2006-08-27 21:41:29 | デジカメ・AV系
ついに出た!と喜んでよいのか悪いのか。激しく微妙な1台。

 ■小さく・軽い10メガ一眼、キヤノン「EOS Kiss Digital X」
 ■キヤノン、「EOS Kiss Digital X」発表会を開催

我が愛機キスデジNの後継機なんで喜びたいところなんですが、なんか微妙。
これでボディ9万かぁ。こんなんで、α100に勝てるんだろうか。自分がキスデジN買っていなかったらα100選ぶと思うし、EFレンズ持っている今でもキスデジNから買い換えたいとは思えない(キスデジNが壊れりゃ別だが)。

キスデジXの売りは以下の4点だと思う。

 ・ダストリダクション系機能
 ・9点AF
 ・10Mピクセル
 ・2.5インチ液晶

でもねぇ……この中で、ダストリダクション以外に魅力感じないんだよね。

2.5インチ液晶は論外。液晶表示の輝度や色彩は信用できない。デジタルカメラの液晶モニタで露出やホワイトバランスを確認する事の愚は何度も思い知らされてきたので、こんなものを大きくされても嬉しくも無い。
10Mピクセルも同じ。800万でも多すぎると思っているのに、これ以上Rawのファイルサイズを大きくされても困ってしまう。画素増やすよりは感度上げるか高感度時のノイズをもっと減らして欲しい。
9点AFは嬉しいけど、コスプレ撮影だと測距点の配置が使いにくいし(人物では顔、特に目の位置にピントを合わせるので)、遠景撮影ではAFなんか中央1点でいいので、自分の使用目的には余りご利益が無い。というか、AFに頼らないとマトモに撮れないようなダメファインダーを先に何とかして欲しい。

ってことで、デジタルX、個人的にはさほど魅力無し。
ダストリダクション+手ブレ補正のあるα100の方が絶対にお得だと思う。

というか、手ブレ補正、物凄く欲しいんですけど。>キヤノン

本体9万ってことですけど、手ブレ補正機能分2万引いて、7万円位が適正価格じゃないですかね? 少なくとも、この価格で単機種シェア45%絶対無理だって。


「ひいふうみい……いま何回だい?」「へい、あと1回で」「ひいふうみい……」

2006-08-27 18:27:48 | 雑談雑感
 かつて「時かけ」と聞いて「時そば」が浮かんだ自分はきっと腹が減っていたんだと思う。



唐突にプリン。


 「時をかける少女」

 前から気にはなっていたんですが、ようやく見てきました。本当はお別れを兼ねてテアトル池袋で見たかったんですが、どうにも都合がつかなかったのでテアトル新宿で観賞。いやー凄い人気でした。立ち見なんて何年ぶりだろうか。

 で、感想なんですが……。
 自分の感性って、やっぱ一般的な人とは違うんですかね?


駄作だと思いました。



 背景美術は恐らく近年でも最高の出来です。こんな綺麗なアニメもそうそう無い。あの絵と構図を見に行くだけでも、金払う価値はあります。演出も超一級です。ツッコミどころが無かったです。ホントに無駄が全く無い。脚本も……悪いというほどではないんです。美術、演出の仕事と比べると見劣りしますけど。

 満足して出てきました。いいものを見せてもらったと思いました。
 誰にでも安心して薦められる1作だと思います。


 でも、駄作なんですよ。自分にとっては。

 何がダメかと的確に指摘するのが非常に難しいんですが……。
 あえて言うなら、”企画そのもの”でしょうか。


 少女がタイムリープする。
 この話は、そんな大事件を絡めなければ描けない内容なのか?


 この作品に、構成上紺野真琴がタイムリープしなければいけない理由が全く無いと思うんです。彼女自身にはタイムリープ能力が無かったとしても、恐らくこの作品のコアは成り立つと思うんです。
 少女に時をかけさせるのであれば、そのギミックや重大さをもっと有効に使って欲しかったし、逆にそんなもの全部抜いて、純粋に高校生の夏を描いて欲しかったという欲求も感じなくは無くて。

 結局、企画段階で中途半端だった感が否めません。
 この企画、細田監督以外だったら、ここまでの評判になる作品にはならなかったんじゃないでしょうか。


 タイムリープというと、どうしても電撃文庫初期の傑作、「タイムリープ 」を思い出してしまうのも、こういう辛い評価の理由かも知れないなぁ。

 いつか細田監督で、電撃文庫のタイムリープも「アニメで」映画化して欲しい。
 絶対名作になるはず。時かけを見て、心底思った。

 やはり凄い人だ……。



ごちそうさまでした。