人は生きてきた様に死ぬんですよ、生き様が死に様なんですよ。 昔聞いたホスピスの医者の言葉が凄く腑に落ちて、きっとそうなんだろうなと何となく思ってきた。 あの人らしい最期だったね・・・とか、アイツはろくな死に方しないぞ・・・とか見聞きして、それは人となりを見ての客観的な感想だろうからやっぱり生き様なんだろう。 一方で、あんな良い人がなんで?と思う程、次から次と襲ってくる病との戦いで苦しんで力尽きたり、理不尽な事で亡くなったりするのを見ると、神も仏もないと思うし生き様なんて関係ないんだ、世の中は何処までも不公平なんだとも思う。
野村沙知代さんが亡くなって、あの人があんなカッコイイ最期を送るなんて・・・・やっぱり生き様は無関係だとしっかり自覚した。 正にピンころ、誰もが望むだろうピンピンしていてころっと死んだ。 神様に、袖の下を使ったか恫喝したか、なんと素晴らしい死に様だろう。 野村克也さんにとっては良い奥さんだったに違いないとそれだけは感じる。 野村さんの喪失感は察するに余りある、高齢になってから奥さんに先立たれる旦那さんの悲哀、又ボヤキを聞けるかな。