大変な猛暑も大変な豪雨もなく、シラ~ッと涼しい顔で行きすぎる7月を見送った。 その終わりに気付いたことは蝉の声。 国道沿いを走ると木立の中から、墓地へ行くと四方八方から蝉の声が、切れ間のない一本の音となって降ってくる。 決して耳触りのいい鳴き声ではないけれど「夏」を実感するには欠かせない風物詩だ。
蝉って、7年間土の中で生き、出てきたら全力で鳴き、一週間で死ぬという。 一週間とは知らなかった、ひと夏の命と思ってた、なんだか壮絶な生涯だなぁ。
「恋に焦がれて鳴くセミよりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす」 ままならない恋の心情を詠んだものだけど、 命は儚いわ、鳴いても袖にされるわじゃ蝉も踏んだり蹴ったりだ。
一生分鳴いている蝉の声を、暑苦しいと思うのはよそう、でも、愛おしい・・・・ なんて思えないな、ちっとも儚げじゃないし、やっぱりやかましいわ!(^_^.)