五月がもうこんなに過ぎてしまった。
一ヶ月が遅いと感じたり早いと感じたりは、自分の心模様によるのだろうか。
見上げても、視線を落としても、遠くを望んでも、
さくら、つつじ、モクレン、レンギョウ、ゆきやなぎ、水仙、チューリップ、たんぽぽ、正に我が世の春とばかりに満開だ。
〝ありがとう もう思い残すことはないよ〟と、
巡ってきてくれたこの季節の中で成仏?しても良い?と思わないこともない、かな?なんて本気のような冗談を思う。
明日は母の日だなぁ~
私にもこの母親がいるんだなぁ~
生んでくれてありがとう・・・なんて思ったことないなぁ~
感謝もしたことないなぁ~
こう云うのを親不孝というのだろう。
それだけは充分過ぎるほど自覚している。
そして自己嫌悪の塊がドサッと、もう数十年覆い被さったままだ。
何の因果かなぁ~
朝は4時前から明るくなる。
私は三時過ぎから目覚めていて、カーテンの隙間から白んでくる外を伺う。
「あっ!明るくなった!」
待ちこがれていたように起きて、カーテンを開ける。
私が一番素直で穏やかで元気な一瞬だ。