有田芳生の『酔醒漫録』

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「天に棄物(きぶつ)なし」

2009-05-13 06:03:44 | 東京・板橋

 5月12日(火)090512_13050001 民主党の小沢代表辞任と政局についていま思うことは、「天に棄物(きぶつ)なし」ということである。神渡良平さんは、この言葉をこう解説している。「一件不利なように見えることも、周りまわって益となって働く。だから憂えることはない。どんな状況に立たされようと、それを感謝して受け、最善の努力をすれば道は開けていくという」(『中村天風「幸せを呼び込む」思考』、講談社+α新書)。昨日書いた三木たかしさん、亀井淳さんの逝去。三木さんにはテレサ・テン取材でお世話になった。いつだっか青山辺りを歩いているときだった。「アリタさーん」と呼ぶ声がしたのでその方向を見たら、車を運転する三木さんだった。それが最後の姿となった。亀井さんは私が「文化評論」の編集者だったときに担当させていただいた。結婚当初にもご自宅に招かれて明日葉の天麩羅や鰹のたたきを御馳走になった記憶がある。最後に姿をお見かけしたのは上智大学で行われたイラク戦争反対集会だった。壇上で語っているときに会場右端に立っている亀井さんを発見した。人生にはそれぞれの彩りがある。それでも三木さん64歳、亀井さん74歳はまだまだ若い。大山の事務所で板橋在住の後援会員の方々と懇談。リーフレットの配布、ポスター貼り、早朝宣伝、ミニ集会などを話し合う。ありがたいことだ。夜遅くにハッピーロードを歩いていたら男性2人に声をかけられた。「いまの政治はダメ。頑張ってな」と堅い握手。朝の地下鉄通路で若い女性が座り込んで携帯電話で誰かと話していたことを思い出した。涙声で語る声のかけらが聞こえた。「……自殺しちゃったの……」。人間の悲しみを拡大するばかりのこの日本をどうしても変えなければならない。決戦の時期(とき)が近づいてきた。


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