〈本書の主な内容〉のこの言葉に目が止まりクリック。
「宝くじとお賽銭、あなたはどっち派?」
私の知人で馬券で大当たりした人がいるのですが、その人は必ずお賽銭を入れていたのを思い出しました。
大当たりする前から必ず1,000円札を入れていたので、私は「えっ!1,000円」と、びっくりな声を上げると彼は「額じゃ無く気持ちですよ。お賽銭をすると生活に困らないらしいよ」と言っていた。
先週、健康診断である病院に行くと、偶然その彼に会ったのだが「仕事辞めてもロト買っているのか?」と聞くので、私は「食事の支度の大変さで買う気力も無くなった。ラーメンだって麺を半分にしないとすすれないし、レシピ通りに作っても『味が薄い』とか言われるし」と。
すると彼は「今の状態で1等なんか当たったらロクな事しないだろうし、料理とかの勉強も出来て良かったじゃん」と言いながら、診察室に入って行った。
〈はじめにより抜粋〉
もちろん、数学を教えることを生業としている以上、私も皆さんと同じように「どの分野も大切」ということはわかっています。
関数もベクトルも因数分解も整数論も平面図形も全部重要だといいながら授業をしています。
ですので「世の中で最もよく使う数学の分野は? 」という質問をみなさんにするのは、ある意味自分を否定することになるのかもしれません。
ただ、世の中の多くの「ビジネス」(錬金術とも呼べる)は「期待値」を使っているということは、声を大にしてみなさんにお伝えしたい。
本書はそのことを理解するための、いわばバイブルです。
〈本書の主な内容〉
序章 実生活で役立つ「期待値」
──期待値を計算する習慣をつけよう
文系の人が必ずぶちあたる「期待値の壁」
1 ネカフェで得するパック料金の選び方
2 忘れ物を探すときの期待値
3 宝くじとお賽銭、あなたはどっち派?
第1章 集合──実は数学のいちばん根本の単元
数学の根源……「集合」
集合を突き詰めたら世の中は平和になる?
他
第2章 場合の数(順列・組合せ)──何通りあるか? を知って決断
「確率」の基本……「場合の数」
子どもが産まれるということ
他
第3章 確率──確率の積み重ねで人生が変わる
「確率」には「人間臭さ」が満載
マーチンゲール法なら負けない?
他
第4章 期待値──知っているのと知らないのでは大違い
胡散臭い投資話を見分ける
期待値は決断するための材料
他
第5章 期待値実践編──期待値は「成功」のためのツール
数学の「儲かる分野」と「儲からない分野」
1 宝くじの買い方Q&A
2 期待値的にマイナス? ……馬券を買う場合
3 競馬で儲ける方法ってあるの?
4 投資の際の期待値の使い方
5 「コンビニ」を開店する場合
他
著者について
鍵本 聡(かぎもと・さとし)
KSP理数学院代表講師/株式会社KSプロジェクト代表取締役。
1966年、兵庫県西宮市生まれ。京都大学理学部、奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科修了、工学博士。ローランド株式会社(電子楽器開発)、高校教員、予備校講師などを経て、現在は関西学院大学、大阪芸術大学、大阪女子学院大学などで非常勤講師として教鞭をとる。同時に学習塾「KSP理学院」を大阪で運営、中学高校生を対象に算数・数学教育および大学進学サポートに最前線で携わる。教育関連の講演も多数。20万部超のベストセラー『計算力を強くする』シリーズをはじめ、『高校数学とっておき勉強法』『理系志望のための高校生活ガイド』(以上、講談社ブルーバックス)など著書多数。
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