こっそり不動産屋に聞く! ぶっちゃけ「出る物件」ってありますか?(マイナビスチューデント) - goo ニュース
「夜寝ていると、どこからともなく女性のすすり泣く声が聞こえる」「白いおじいさんの姿を見てしまうので、どんどん借り主が逃げてしまう」なんて話は怪談話ではよく聞きます。では、幽霊が出たりする物件というのは本当にあるのでしょうか?
そこで、「出る物件」というのが本当にあるのかどうか、中堅不動産ディベロッパーの営業マンに聞いてみました。
――幽霊が出る物件というのは本当にありますか? そのような物件を扱った経験はありますか?
営業マン いえ全くありません。
――では、業界で、実際に幽霊が出る物件があった、または、そのような物件を扱ったことがある業者について聞いたことはありますか?
営業マン 残念ながらそれもありません(笑)。
――テレビのオカルト番組などでそのような怪談話がよくありますが......。
営業マン 正直に申し上げて、もしあるなら自分でも見てみたいぐらいです(笑)。私もそのような物件はテレビの中でしか見たことがありません。業界でもそのような話は聞いたことがありません。
――入居してみたらお札が貼ってあった、なんて話がありますが......。
営業マン それこそあり得ません(笑)。普通の不動産業者であれば、そんな入居者を不安にさせるようなものを残しておくわけがありません。また、原状復帰工事を行えばそんなものが残っているわけがないです。
――でも、事故物件というのはあるんですよね? 例えば自殺者が出たとか......。
営業マン 確かに事故物件というのはあります。ですが、きれいにリニューアルして新たに貸し出すとします。その場合には、借り主さんへの「告知義務」というのがありまして、「ここでこのようなことがあった」と事実関係を説明しなければなりません。
それを了解した上で借りていただきます。そういった訳あり物件であっても、幽霊が出たなんて話は聞いたことがないです。私が出る物件を扱ったことがないだけでなく、同業者からも寡聞にして聞かないですね。
――事故物件でおはらいなどはしないのですか?
営業マン それはあります。例えば、人死にが出たなんて物件を建て替える際に、神主さんに頼んでおはらいをするといったことはあります。ただ、これも「幽霊が出ないように!」という理由ではなく、周囲へのエクスキューズです。
「一応、やるだけのことはやりましたので」という言い訳ですよね。「だから安心してくださいね」と言いたいためにおはらいをするわけです。
若干の期待を込めて取材をしたのですが、残念なことに「実際に幽霊が出る!」といった物件はないようです。
安心ですが、ちょっとガッカリですね(笑)。
(高橋モータース@dcp)