バムケロ展にて
パリで大きなテロが起こって、多くの人がなくなりました。
ひとりひとりに家族や大切な人がいたことを思うと、本当に悲しくなります。
そして、これでまた、主要各国やメディアが、イスラム=悪として、
報復措置をあおるだろうことを思うと、もっと悲しくなります。
私の知っているイスラムの人たちはお祈りを欠かさない寛大で優しい人たちばかりだからです。
世界中の特に政情不安定な国のあちこちでテロが起こり、
〇〇人死亡という報道が、毎日、新聞に載っています。
また、空爆などでも至る所で市民が犠牲になっています。
でも、それは本当に小さな記事でしかありません。
一方、今回のパリの事件は大きく取り上げられて、しばらくはこのニュース一色になるでしょう。
メディアは美談を捜して報道し、さらなる同情を誘うお決まりのパターンです。
同じひとつの命なのに、どの国で起こるかによって
特にイスラムが絡むと扱いの違いに理不尽さを拭えないのです。
アメリカは同時多発テロの報復で、イラクやアフガニスタンを攻撃して、
多くの一般市民の犠牲を出しました。
その時もそれは仕方がないことと正当化していたけれど、
アメリカが許されるなら、ISも許されてしまうのでは。
また、同じことが繰り返される。
3人目の子どもを産んだ時、
父が「こんな時代に3人も産んで…」
と、言ったことを今、実感しています。
このまま平和に子どもたちは生きていけるのだろうか?
産まれてこなければ良かったと思うようなひどい時代が来ないだろうか?
子どもたちが育って手を離れていくこの頃、
日本の右傾化とともに、余計にそんな心配が大きくなってきました。
こんなに世界が近くなって、多くの人が教育を受け賢くなっているであろうこの時代に、
なぜ争いのない世界にできないのか、
なぜ未だ武力を持って制圧しようとするのか。
終わりのない報復合戦。
この混沌とした世界はどこへ向かっているのか。
ずっと楽しみにしていた岡谷のバムケロ展に行って、
子供たちが小さかった頃を思い出しながら、
悲しくなってしまいました。
この何気ない日常がずっと続きますように。
世界中に平和な日々が訪れますように。