ヘコまされた被害者&その家族を盛り上げる委員会弁護士の日記

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いわゆる学校事故について

2015年01月26日 14時23分51秒 | 相続
 『兵庫県立龍野高校(同県たつの市)のテニス部員だった女性(24)が「学校側が熱中症への注意義務を怠り、部活動中に倒れて重い障害が残った」として、県に約4億円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が22日、大阪高裁であった。森宏司裁判長は請求を退けた一審・神戸地裁判決を変更し、県側の責任を認定。計約2億4千万円の支払いを命じた』件に関連して,「文部科学省の報告書によると、1998~2009年度の12年間で、授業中と部活動中の死亡事故は470件、重度の障害を伴う事故は120件起きている。部活動の競技別でみると、柔道が最多の50件だった。」だそうです。
 この控訴審判決自体はよかったと思います。しかし,このようないわゆる学校事故を防ぐ仕組みを作っておかないと,被害者はこれからも出続けるでしょう。学校事故と言われるもの分析すると,ほとんどのものは,通り魔事件や交通事故とは異なり,突然起きるのではなく,「予兆」があるのです。
 この控訴審の判決が1つのルール(安全基準)となって,学校が自ら事故を起こさないように努力すると考えるのは,甘すぎる,楽観的すぎると言わざるを得ません。
 
コメント
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