ある方のところで”完璧”という文字を見た。2度目である。以前にも少し書いたけど。
私は、機械関係の仕事をしているので”完璧”という言葉には結構敏感だと思っている。
何故なら・・これは私の持論なので、正しいかどうかは判らないし、そもそもが正しい正しくないと
言う評価が当て嵌まるのかさえもわからない。
私の考える”完璧”の話。
人間が造るものに”完璧”は無いと思っている。それは物理的な話。少しの狂いも許されないはずの宇宙工学でさえ
”パーフェクト(完璧)”は無いのだ。計算し尽くされたとしても、それは99.999999・・・という天文学的な数字で
あっても、100%ではない。何度も何度も研究や実験や計算を重ねても、何億万分の1でも上手く行かないことがあれば、
それはもう100%のパーフェクトではない。99.9999999・・・で宇宙にロケットなどを飛ばしているのだと思う。
日本語で言うところの完璧と完全は、私はパーフェクトとコンプリートと解釈している。
コンプリート(完全)よりパーフェクト(完璧)の方が精度は高いと言うか、出来の善し悪しで言うと
上という捉え方。実際の英語でどういう解釈か詳しいことは知らないが。
私が考える”パーフェクト”というのは、芸術の分野などでは有り得るとは思う。
例えば絵画であったり音楽であったり演奏であったり舞踊であったり書であったり。
要は、観る人聴く人感じる人に依って評価が分かれるもの。ある人にはとてつもない感動を与えるもの。
そこには数字で表れる”正解”というものがない。
夫々の人の感性に訴えるもの。ある人はパーフェクトだ!ブラボー!と言い、ある人はそうでも無いという。
好き嫌い・感じ方、色々あるものね。ある人にとって完璧なら、それでいいのだ。
数学みたいに正解が一つしか無い、割り切れるもので満点取ったら完璧(パーフェクト)だけどね。
そして人間のこと。
完璧な人、完全無欠な人って居るの?という話が前にも出たが、誰がみるか?誰が感じるか?に依っても
多分違うよね。非の打ち所がない美人だハンサムだと言っても、そういう顔が好きじゃない人も居るかも
知れない。性格が良い、最高だ!と言っても、そう感じない人も居るかも知れない。
だから万人が認める”完璧な人”なんて居ないんだと思う。夫々が完璧だと感じていれば良いんじゃないかと。
そもそも、何をして”完璧”と言うの?どういう人であれば完璧なの?
逆に完璧な人なんて気持ち悪くない?完全無欠なんて。少し位、ヘボいところがあってもいいんじゃない?
出来が悪くったって、それも一つの個性であり可愛げだったりすることもある。人間らしくっていい。
完璧な旦那さまと暮らしていたら、肩凝るだろうな・・・。そんなことを考えた。
”完璧”という言葉は、滅多矢鱈 気軽に使う言葉じゃないと思う。
世の中にパーフェクトなことなんて、そうそう無いと思う。0.000000001・・・が 0にならなければ完璧とは
言わないのだから。
『あなた完璧な人ですか?』なんて、人に問う?
私聞かれたら『完璧じゃないですが、それが何か?完璧じゃなければ人として何か問題?』って聞くよ。
誰が誰を評価するの?
あ、世の中に、パーフェクト!と思えるほど、息を呑むほどに美しい、自然界の生き物はあるよねとは思う。
”完璧”という言葉に異常に敏感に反応する私でした💧