雑感 独り善がり

日々の思いや怒りを自分勝手な考えで綴る

原発不要。ゼロで良い。安倍が決断すればいいだけのこと

2018-08-18 01:16:03 | 社会
小泉元首相は東日本大震災の後、それまでの考えを改めて”原発ゼロ”を訴えている。私も同じ考え。
人の手によって作られたものが、人の手に負えないと言う現実を、日本人は皆あの福島の事故でイヤと言うほど
見たはずだ。知ったはずだ。
なのにどうしてこの期に及んでもまだ日本の国が、政府が、原発をやめようとしないのか全く理解出来ない。
”制御出来ない”ってこと、恐ろしくないの?
相手は原子力だ。最悪の事態になれば人の命を奪うに十分な代物だ。国さえも滅ぼしかねない。
よくもそんな怖ろしいものを使い続けられるな・・・と、逆にその無感覚と言うか無神経さに驚く。

それと使用済みの核廃棄物はどうするつもり?北欧の国にお願いして引き受けてもらうんですか?
いつまで引き受けてくれるだろう?もう、NOです!と言われたらどうするの?
アメリカにプルトニウム保有量の削減も要求されている。
原発の稼働率が今落ちているから、リサイクル用のプルトニウムは貯まる一方で、そしてそれが核兵器に転用可能
だとして、中国辺りからクレーム出ているらしい。
非核保有国のうち、再処理の権利を認められているのは、唯一日本だけだそうだ。
どうするつもり?

1週間ほど前の日経新聞に”太陽光発電が真夏の支え”だと記事が出ていた。
記録的な猛暑なのに、熱中症になってはいけないからとガンガンにクーラー付けているのに、何故節電して!と
言われないか?それは太陽光発電のお蔭だそうだ。
今東電は原発稼働ゼロ。日本国内で関電で2基、九電で3基の原発が稼働しているだけだと。
それで国中の電力が賄えるのなら、原発無くてもいいんでないの?あんな危ないもの。と思うんだけれど。

以前、門田隆将と言う人の『死の淵を見た男』という本を読んだ。
これはあの東日本大震災で地震と津波に襲われて起こった福島第一原発の事故を、吉田所長をメインにして克明に
書かれたドキュメンタリーである。
吉田所長に限らず、あの時あの福島第一原発で事故発生前後から後々の対処対応に関わる全ての人が登場する。
息を呑んで読み進めた。
細かい話は書き切れないが、吉田さんが亡くなったのは明らかに原発のせいだし、あの時現場に居た東電の人たちは
皆死を覚悟していたということ。例え自身に身の危険が及ぼうと、自分たちが何とかしなければどうする?
福島は?日本はどうなる?何としてでも食い止めなければ・・・守らなければ・・・という決死の覚悟だったろう。
でも、上に立つ人たちは、若い人たちをなるべく遠ざけようとした。そんな気持ちも溢れていた。
自衛隊や消防関係の人たちも被爆の危険にさらされながら、皆が必死だったと言うのが読んでいてよく分かった。

唯一邪魔だったのは当時の菅首相だ。
あの現場が混乱している時に、何で首相が来る?皆めっちゃ迷惑だったよ。私も怒りながら本を読んだ。
状況説明なんてしているヒマは無いんだよ。現場を収める方が先なんだよ。首相の相手しているヒマなんて
無いんだよ。来るなよ!それが本音。多分。
それもポーズまでしてさ。1秒を争う時に、何の写真撮影だ?ってこと。バッカじゃない?
現場に無駄な時間を費やさせた戦犯。

東電自体にも、本社と現場とでは凄く温度差があった。
世論がもし東電を責めるとしたら、それは本社に言ってよねと、私は勝手に思った。
現場は必死だった。電源も無い真っ暗闇の中で、誰も寝ずに頑張った。中に入るにはすんごい重装備。
放射能じゃなく水のせいで亡くなった人も居た。
まさに、あの人気の映画での『事件は会議室で起きているんじゃない!!現場で起きているんだ!!』だった。
本社の人たちは、現場の凄惨さをどれほど理解していたのだろう。

と言う訳で、もし又同じ規模の事故が起こったら、もう日本は立ち直れないんじゃないかとさえ思えて来る。
自然の脅威を侮ってはいけない。想像を超えることが起きるのだから。”想定外です”なんてセリフは
もう要らない。
私は子や孫やもっとその先の人たちに負の遺産を残したくないと思う。可哀想だよ。
愚かな祖先が残した不要物なんて。
使用済みの核燃料なんて、無害化するまで何百年とか言うレベルでしょ?いや、もっとか。気が遠くなる。
今生きてる人たち皆居ないじゃない。自分たちが居ないから、後の人たちよろしくね!ではあまりにも無責任では
ないか。
どうぞ、原発止めて。ゼロにして。愚かなことと気が付いて。と願っていますわ。
私1人の思いなんてどうにもならないのだろうけれど。