私が、「 蒼井優 」という女優さんを、はじめて知ったのは、
映画関係の雑誌の表紙を飾ったのを、見た時です。
映画 『 ニライカナイからの手紙 』と、 蒼井 優 さんの特集を、
組んでいた雑誌でした。
私の住んでいるところでは、見慣れない、石垣のある屋根の低い、
一風変わった造りの家の、南国風の民家が、立ち並んでいる、
白い砂で覆われた道に、すらっと、真っすぐな姿勢で、佇んでいる、
長い黒髪の美しい少女だなあ…、と思ったのが、最初の印象で、
不思議と、心に残っていました



「 この女優さん、今、注目されているんだなあ。どんなお芝居をする
人なんだろう 」と、しぜんと興味を持ちました

私が、尊敬している、もうひとりの俳優さんは、オダギリジョーさんです。
少し前に、その特異な世界を描いて、大ヒットした漫画界に限らず、
いろんなところで、注目を浴びていた、『 蟲師 』 という物語が、
大友監督によって、実写で映画化される、ということを知り、
この映画に、オダギリさんが主演する、ということで、
かなり興味を、持っていました。
私は、その時は、原作 『 蟲師 』 は、読んでいませんでした。
全くわからない状態で、何の先入観もなく、
実写映画 『 蟲師 』 を、見たかったのです。できれば映画館で…。
私の願いが、叶い、映画館で見ることができました

( 私を、理解してしてくれて、子供たちを快く預かってくれた、
私の “ サポーター ” に、感謝したいと思います。ありがとう~

実写映画 『 蟲師 』

絶対見るべきだと、思います




とにかく、スケールの大きい、壮大で美しい映像が展開されていくので、
その場で、臨場感たっぷりの、不思議な現象を、登場人物と一緒になって、
「 体験する 」ことができました





ギンコと虹郎の、“対比の関係”も、それぞれの役を、際立たせる
役割になっていて、おもしろく、また、2人の俳優さんが、
それぞれの役に、ぴったりはまっていて、素晴らしかったです

ギンコのような人が、現代も、存在していてくれたら…と願ったもの
です…


でも、ギンコも、また、
「 ひとところに、とどまることができず、
一生、放浪しなければならない運命 」
にあり、人の不治の病を、治しては、
自身の命を、削って生きていく、という、自己犠牲的なヒーロー像が、
実は、今のこの時代に、求められている、真のヒーローなのでは
ないでしょうか…


ギンコが、唯一、その心を癒すことのできた、淡幽との、つかの間の
再会は、似たような運命を、生きている、お互いだからこそ、
わかりあえる信頼関係と、同時に、切なくて、淡い恋心も、2人にとっては、
同じような星のもとに、生まれた、運命の定めに、従い、すでに覚悟を、
決めているかのようで、とても、切なくて、儚い出会いに、
涙したものです…


遠くに、海の見える、丘の上で、つかの間の、2人だけのひとときを、
過ごす、という、おだやかで、美しい場面が、この映画で、
私の大好きな場面の一つです

生まれつき、足の不自由な淡幽を、ギンコが、皆には内緒で、この丘へ
連れ出すのです。久々に遠出をし、淡い想いを寄せているギンコの、
そばにいられる喜びを、少女らしい、生き生きとした笑顔から、感じられ、
とても印象的でした

その美しい人への、想いを隠しつつも、淡幽を見つめる、ギンコの目には、
その姿を、まだ、見えるこの目に、記憶しておかなければ、という、
密かな熱い想いが、表れていて…

とても切なくて、美しい場面でした…



淡幽を演じる、蒼井優さんの、無邪気な笑顔と、はつらつとした姿が、
眩しいほど、輝いていましたね…


原作を知らなかった、私にとって、
「 ギンコ 」というと、オダギリジョーさんなのです。
「 虹郎 」というと、大森南朗さんだし、
「 淡幽 」というと、蒼井優さんなのです




それでは、また。。。







