虹の彼方に ~ over the rainbow ~

好きな音楽、映画、本など、気ままに綴っているblogです♪ about the musics,films,books.

「The Lord of the Rings( 指輪物語 )」のフロドと「 もののけ姫 ( Princess Mononoke ) 」のアシタカ

2014-01-07 01:53:14 | all about L o t R


宮崎 駿 監督作品、映画 『 もののけ姫 ( Princess Mononoke ) 』 を、最近、おちびさんが、気に入って、よく観ているので、

つい、いっしょに、わたしも、観させられてしまう、今日この頃です

それで、何度も、観ていて、気がついたことがあります

それは、 トールキン原作の 『 指輪物語 』 をもとに、映画 『 The Lord of the Rings 』 が、作られましたが、

その主人公、フロド ・ バギンス と、 『 もののけ姫 ( Princess Mononoke ) 』 に出てくる、 アシタカ が、妙に、一致しているのではないか、

ということです。


     フロド … 闇の冥王サウロンが、滅びの山の火で作った、 The One Ring ( 一つの指輪 ) を、

           首にかけ、ホビット村から、モルドールまで、旅をして、滅びの山に、命がけで、

           捨てに行かなければならない、という役割りに、自ら、名乗り出て、 “ 指輪保持者 ” となったこと。

           それは、 “ 呪いの指輪 ” で、しだいに、フロドの体と心を、蝕んでいく、ということ。

           その “ 呪い ” と戦わなければ、与えられた使命を、達することはできない …


    アシタカ … タタリガミとなった、いのししの なごの神 が、村を襲ってきたため、村の跡継ぎとして、

           村のみなを、守るために、タタリガミに、矢をいり、その “ タタリ ” を、もらってしまったこと。

           アシタカ の右腕に、黒く焦げたような跡ができてしまい、激しい痛みと怒りに、おそわれ、

           いずれは、全身にまで、および、命を、うばってしまう。アシタカ 自身も、タタリガミになってしまう

           おそれがあるため、村を、出て行かなければならない …


この2人、めっちゃくちゃ、似てると思いませんか

宮崎 駿 監督は、確か、 「 指輪物語 」 の本を、子供の頃に、読んで、影響を受けていた?、ようなことを、

ちらっと、テレビで、観たことがあるのですが、そうであれば、 『 もののけ姫 』 は、日本版 「 指輪物語 」、

ということになるのではないでしょうか … !?

( 「 本へのとびら ― 岩波少年文庫を語る 」 宮崎 駿 著 〈 岩波新書 刊 〉 に、 「 指輪物語 」 のもとになった物語が、描かれた、

  「 ホビットの冒険 」 が、紹介されています )


     




あと、一つ、ある気になる、噂があります。

トールキン原作の 「 指輪物語 」 が、世に知れ渡った頃、当時のマスコミたちが、

     「 これは、 “ 一つの指輪 ” とは、原子力核爆弾のことを、暗示しているのではないか? 」

という疑問を、トールキンに、投げかけたそうですが、本人は、それを、否定した、らしいのです。

それでも、今の時代に、もう一度、この、二つの映画を、観てみると、どうしても、現代の日本の闇の姿を、

暗示しているように、思えてならないのは、わたしだけでしょうか … ?


アシタカ の右腕の、 “ タタリ ” の跡と、東海村の放射能被曝事故で、亡くなられた人の、腕の病変と、

奇妙に、酷似していると、思うのは、気のせいなのでしょうか …


こんなときに、聴きたい歌が、あります。

それは、 映画 『 The Lord of the Rings “ The Fellowship of the Ring ” 』 の主題歌、

Enya の 『 May It Be 』 と、

この歌の、アンサー ・ ソング とでもいうような、

Annie Lennox の 『 Into the West 』 ( 映画 『 The Lord of the Rings  “ The Return of the King ” 』 の主題歌 ) です

久しぶりに、聴きましたが、何年経っても、涙が、ほろほろ、浮かんできます

これらの、素晴らしい歌たち、こんなにも、今の日本の状況と、ぴったり、合って、

聴いていて、勇気づけられる、なんて …   映画公開当時は、夢にも、思いませんでした。

偶然の一致、とでもいうのでしょうか。


これらの歌を、東日本大震災で、亡くなられた方々、あるいは、まだ、行方不明の方々、

その、ご家族のために、捧げたいと思います。

そして、これから、何十年、何百年?、と、放射能汚染や、核廃棄物処理と、戦っていかなければならない、

わたしたち、日本人のために。




     




Lord of The Ring : Hobbit theme


この頃が、ほんとうに、懐かしいですね。ほんとうの幸せが、ここにはいっぱい、ありました。




Enya - May it be


「 May It Be 」 の PV ?でしょうか。


     




Enya - May it be ( lyrics )



          May It Be   ( 日本語訳 )


       願わくは 宵の星が  あなたの上に 輝きますように

     願わくは 闇に 包まれた時に  あなたの心が 揺れませんように

     独りで 歩んでいく あなたには  なんと 遠くまで 来たことでしょう

     闇の中でも  信じれば 道は 開ける

     闇に 包まれた 今こそ  あなたの中に 約束は 生きている

     あなたを 呼ぶ 影が  遠くに 去りますように

     日々を 照らすべく  あなたの旅が 続きますように

     夜が 終わる時  あなたは 立ちあがり  あかつきの光を 見るでしょう

     闇の中でも  信じれば 道は 開ける

     闇に 包まれた 今こそ  あなたの中に 約束は 生きている

     あなたの中に 約束は 生きている




May it Be 訳詞付- Enya





     




? Lord of the Rings - Arwen's Song (with lyric)


どんなに、過酷で、絶望的な状況の中でも、ひとすじの光りがさし、そこに、希望の種が、まかれ、芽が出て、成長していき、

やがて、花を咲かせる、という奇跡が、起こることがあるのです。




? Lord of the Rings - Into the West (with lyric)



     




Annie Lennox - Into The West [Official Clip MOVIE TRAILER] - HD



          Into the West     ( 日本語訳 )


       さあ 横におなり  疲れた頭を ゆっくり 休めて

     あなたの 長い旅は 今 終わりを 告げる

     ゆっくり お休み  先に 行った人の 夢を 見ながら

     その人たちが 呼んでいる  はるか 遠い海の 向こうから

     あなたは なぜ 泣くの?  なぜ 涙が ほほを 濡らしているの?

     でも あなたには わかるはず  すべての 恐れが 消え去ることを

     わたしの この腕に 抱かれて  あなたは 安らかに 眠りに 落ちる

     よく見て 何が見える? あの水平線のかなたに  空を舞う白いカモメは なぜ鳴くのか

     限りなく広い海原に 青白い月が 昇ってゆく  船が近づく あなたを 故郷へ 運ぶ船が

     そして すべてが 銀色のガラスに 変わってゆく  海の面に光りが差して

     すべての魂は 過ぎ去ってゆく 希望は 色あせ  夜の闇に のまれてゆく

     濃い影が 立ちこめて  記憶と “ 時 ” が 薄れてゆく

     でも 言わないで  “ これで すべてが 終わった ” と

     白い砂浜が 呼んでいる  いつか また きっと 会える

     あなたは わたしの腕に 抱かれ  ただ 無心に 眠る

     よく見て 何が見える? あの水平線のかなたに  空を舞う白いカモメは なぜ鳴くのか

     限りなく広い海原に 青白い月が 昇ってゆく  船が近づく あなたを 故郷へ 運ぶ船が

     そして すべてが  銀色のガラスに 変わってゆく  海の面に 光が差して

     灰色の船が 遠ざかる  はるか 西方を 目指して

     


Lord of the Rings: Into the West (Japanese Lyrics)


ROTK の ラストシーン後に、流れる、主題歌 『 Into the West 』 ( 日本語訳付き ) です。




( 動画が、消えていましたら、ごめんなさい




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FotR ボロミアのシーン と 『 Minstrel Boy 』

2009-01-14 21:13:06 | all about L o t R


ご訪問してくださり、ありがとうございます


The Corrs ( ザ ・ コアーズ ) も、カヴァーしていた、

『 The Minstrel Boy 』 という曲が、流れている、

ピーター ・ ジャクソン監督作品の ’01年の映画

『 The Lord of the Rings  The Fellowship of the Ring

( ロード ・ オブ ・ ザ ・ リング 旅の仲間 ) 』

に、登場した 「 9人の旅の仲間 」 のひとり、

ボロミアのシーンを集めた、映像ビデオです





Minstrel Boy




( 動画が、消えていましたら、ごめんなさい



イギリスの俳優、 ショーン ・ ビーン が、

ボロミア を、演じています。


ゴンドールの代表として、エルロンドの会議に、

出席するため、裂け谷へ、向かったのが、

ボロミアではなく、ファラミアだったら、

彼は、命を落とすことは、なかったかもしれない、

と、 J. R. R. トールキン の原作 『 指輪物語 』 を、

読んでから、思いました …







9人の旅の仲間たちの一行。






ロスロリアンの、美しい、舟と、夕日。






左から、弟のファラミア、兄のボロミア、

2人の兄弟の父で、ゴンドールの執政、デネソール。







「 兄ボロミアの代わりに、私が、その危険に満ちた旅に、向います。 」

と、デネソールに、懇願するファラミア。

ボロミアは、ゴンドールの民と、離れることを、拒み、

この地に残り、民たちと共に、戦うことを、望んでいました。







この映画が、撮影された、ニュージーランドで、開催された、

『 LotR 展 』 で、実際に、撮影で、役者さんが着ていた、

ファラミアと、ボロミアの、衣装と、装具、武器、などが、

展示されていたそうです。





読んでくれて、ありがとうです  

ほいじゃ、また。。。


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映画 『 ロード・オブ・ザ・リング 』 番外編の巻

2008-11-20 04:29:24 | all about L o t R


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エコと地球の環境について

と書いてはみましたが…「エコ」って、どういう意味だっけ!?

ということになり、調べてみました。


「エコ」は、「エコロジー」( Ecology )の略で、言葉そのものの意味は、「生態学」となるそうです。

現在では、地球温暖化が問題になり、「地球に優しい」というテーマのもとに、廃棄物を減らすための

リサイクル活動や、水質や環境の浄化、そして、自然の再生や、希少な自然を守ること、

太陽熱・太陽光や、風力などの、自然のエネルギーを利用すること、など、

広範囲な意味を、含むようになったそうです




話は、変わり…


「もしも、日本の役者さんで、映画 『 ロード・オブ・ザ・リング 』 を撮るとしたら」

のお題で、書こうと思っていたのを、思い出しました!!


実は、この映画が、話題になって、しばらく経った頃、三谷幸喜 作の、

NHK大河ドラマ『 新選組! 』にはまって、見ていました。その時は、わからなかったのですが、

しばらくしてから、『 新選組! 』の主要人物が、9人の隊士(近藤勇、土方歳三、

沖田総司、斉藤一、藤堂平助、原田佐之助、山南敬助、永倉新八、井上源三郎)であったことと、

同じく『 指輪物語 』の旅の仲間も、9人であったことに気が付き、ちょっととりはだが

たちました…


単なる、偶然だと思いますが、偶然≒必然!?と思うことも、しばしばで…

この「9」という数字には、何かあるのかなあ、なんて思ってみたり…??


というわけで、本題に戻りたいと思います!


「もしも、日本の役者さんで、映画 『 ロード・オブ・ザ・リング 』を、

撮るとしたら」のお題で、私の独断と好みで、主要な登場人物を、

書いてみました


フロド・バギンズ … 藤原竜也さん

サムワイズ・ギャムジー … 山本耕史さん

メリー・ブランディバック … 中村勘太郎さん

ピピン・トゥック … 加瀬 亮さん

ガンダルフ … 役所公司さん

アラゴルン … 江口洋介さん

レゴラス … 堺雅人さん

ギムリ … 山本太郎さん

ボロミア … 浅野忠信さん


ビルボ・バギンズ … 小林 隆さん

ロージー・コトン … 蒼井 優さん

エルロンド … 渡辺 謙さん

ガラドリエル … 天海祐希さん

アルウェン … 小雪さん

ハルディア … 本木雅弘さん

セオデン … 原田芳雄さん

エオメル … 香川照之さん

エオウィン … 仲間由紀恵さん

ファラミア … オダギリジョーさん

デネソール … 藤 竜也さん


蛇の舌 … 松重豊さん

サルマン … 石橋蓮司さん


という感じになりました


超☆豪華な出演陣になってしまいました!!

細かいところで、けっこう、悩んじゃいましたね~

でも、いろいろな役者さんを想像すると、すごい楽しかったです~!!




読んでくださり、ありがとうございます  

それでは、また。。。


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映画 『 ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 』  療病院の巻

2008-11-19 05:50:54 | all about L o t R


 ご訪問してくださり、ありがとうございます  




J. R. R. トールキン 原作の 『 指輪物語 追補編 』 です

『 指輪物語 』 について、もっと詳しく知りたい!と思う方のための本です。


(注 : 『 指輪物語 王の帰還 』 の 「 療病院 」 の場面は、

こちらではなく、『 指輪物語 5 王の帰還 上 』 の、 「 療病院 」 のところと、

『 指輪物語 6 王の帰還 下 』 の、 「 王と執政 」 のところに、

その後の、エオウィンとファラミアについて、書かれています


ピーター・ジャクソン監督作品の ' 04年の映画

『 ロード ・ オブ ・ ザ ・ リング ~ 王の帰還 ~ 』 の、

劇場版では、カットされてしまった、

「 療病院 」 ( Houses of Healing ) の場面が、

SEE ( スペシャル ・ エクステンデッド ・ エディション = ノーカット版 )

の DVD に、載っています


【 ※ ここから先は、原作や映画のネタばれ
 ・ 映画の場面の写真などが、含まれています ※ 】



映画 『 ロード・オブ・ザ・リング ~ 王の帰還 ~ 』 の劇場版を、

見ていて、王の戴冠式の時に、正装したエオウィンが、

お祝いの席に、なんで、兄のエオメルの隣ではなく、

知らないはずの、ファラミアの隣にいて、

しかも、仲睦まじそうに、微笑み合っていたのか、

疑問に思った方も、少なくないと思います。




Houses of Healing





LOTR Extended Edition - Eowyn with Faramir





( 動画が、消えていましたら、ごめんなさい




原作のほうでは、その後の、エオウィンとファラミアのことについて、

より詳しく書かれていますが、

SEE の DVD の 「 療病院 」 の場面では、原作の場面を、

完全に描かれていなく、説明不足なところがあり、

原作を読んでいない方にとっては、いまいちわかりずらい、

と思うかもしれませんが、

ないよりはまし、ということで(笑)



「王の癒しの手」を持つ、ゴンドールのエレスサール王となった、

アラゴルンが、オークの矢に打たれ、致命傷は逃れたましたが、

その矢の毒と、ナズグルの黒い息に侵されて、

高熱で意識のない状態にあった、ファラミアを、

「 王の葉 」とも呼ばれている、

アセラス という薬草を使い、救います。

それを揉みつぶすと、芳香が匂ってきて、

その新鮮な生気が、部屋に満ちていました。

そうして、アラゴルンは、ファラミアの名を呼びかけ、

その命を取り戻しました


エオウィンも、また、ナズグルの首領と黒の乗り手の王との戦いで、

瀕死の重傷を負い、黒い息に侵されていました。

それだけではなく、彼女は、ローハンにいた頃の、ずっと前から、

蛇の舌が、エオウィンに話しかける言葉の毒が、彼女の耳から入り、

見た目にはわからない、心だけが、霜におかされたように、

凍りついていたのでした…。

アラゴルンは、 「 王の葉 」 アセラスの薬草を使い、

湯気の立ち昇るお湯の中に入れて、

そのお湯で、エオウィンの額を洗いました

アラゴルン 「 わたしには多分、姫の体を癒し、

暗い谷間から姫を呼び返す力はあるだろう。

しかし姫が目覚めて見いだすものが、望みであるのか、

はたまた忘却か、絶望か、それはわたしにはわからない。

もし、絶望であれば、その時わたしがもたらすことのできない癒しの手が

他から来ない限り姫は亡くなってしまわれるだろう 」


顔色もよくなり、回復し始めてきた、エオウィン。


エオウィンは、ふと、起き上がり、窓辺から外を眺めようとすると、

そこには、一通の手紙が、置いてありました…。


そして、顔を上げた、エオウィンが、目にしたのは、

今は、ゴンドールの執政となった、ファラミアの姿でした。

ファラミアは、エオウィン姫を目にし、彼女の憐みの情に、

心を動かされました。そして、姫が傷を負っているのを見て、

彼の曇りのない透視力は、姫の悲しみと不安を、読み取ったのでした…。

ファラミアは、院長から、ローハンの姫君のことで、

聞ける限りのことを聞きました。

そして、同じく療病院にいたメリーから、多くのことを知ることができました。


彼女は、彼を見て、一度戦場に出れば、

いかなるローハンの騎士も匹敵しえない勇者であることを知り、

その目にまじめな優しさを認めました。

エオウィンは、執政であるファラミアに、

療病院の院長に命じて、自分を退院させるよう、懇願しました。


エオウィン 「 わたくしは、治りたいと思っているわけではございません。

兄エオメルのように戦いに馬を駆りたいのでございます。

それとも、いっそセオデン王のようになりたいのでございます。

なぜなら王は亡くなって、名誉と平和をともに得られたのですから 」
 

ファラミア 「姫よ、大将方の後を追われるにはもう遅すぎます。

たとえあなたにそれだけの体力がおありになったにしても 」 

「 しかし、そのうちわれわれすべてが戦って討ち死にすることに

なるかもしれません。まだ時間がある間に

あなたが医師のいいつけをよく守られれば、

ご自身のやり方で、それに立ち向かわれる備えが

全うされるというものです。

あなたもわたしもここは辛抱強く、待つことの時間に

耐えなければならないでしょう 」



ファラミアのはからいで、エオウィンは、部屋を出て、

療病院の中庭を散歩することを、許されました。

そして、ファラミアが、エオウィン姫に声をかけ、

二人は、時々言葉を交わしながら、芝生の上を歩いたり、

緑の木陰に並んで腰を下ろしたりして、

毎日一緒に中庭を散歩しました。

ある寒い日に、ファラミアは、彼が幼い頃に亡くなった母の、

形見である、銀の星々がちりばめられている、

大きな青いローブを、エオウィンに着せかけたのです。

そして、エオウィン姫は、ミナスティリスの都の城壁の上に立って、

眺め渡しました。


しかし、エオウィン姫は、星をちりばめたローブの下で、震えていました。


ファラミア 「 何を探しておいでです、エオウィン ? 」


エオウィン 「 黒門はかなたにあるのではございませんか ? 」 

「 そしてあの方はもうそこにいらしてるにちがいありませんね ? 

出陣されてから7日になりますもの 」


ファラミア 「 7日、こう申し上げても、

わたしのことを悪くお思いにならないでください。

この7日間はわたしが知ることがあろうとは

思ってもみなかった喜びと苦痛を同時にわたしにもたらしました。

あなたにお会いする喜び、そして、この悪しき時代の

恐怖と不安が今やまことにその暗さを増してきた苦痛です 」


ファラミア 「 エオウィン、わたしはこの世界が今終わってほしくはない。

わたしが見いだしたものをこんなにすぐに失いたくはないのです 」


エオウィン 「 このような時に失うことのできるどのような物を

殿が見いだされたのかわたくしにはわかりませんが、

さあ、そのことはもう話さないことにいたしましょう ! 

わたくしの足許にある深淵は真っ暗です。

わたくしの背後には光があるのかどうか、わたくしにはわかりません。

まだ振り向くことができないのですから。

わたくしは滅びの日を待っているのでございます 」


ファラミア 「 そうです。われらは滅びの日を待っています。

しかし、私の心は否というのです。そして、いかなる理性も

これを否定し得ない望みと喜びが訪れてきています。

エオウィン、ローハンの白い姫君よ、

今この時、わたしにはどんな暗黒も長続きするとは信じられないのです ! 」


すべてが、終焉を向かえ、そのあとには、黄金のような最良の日々が続き、

コルマルレンの野では、勝利の饗宴が広げられていたのですが、

兄がそこへ来るように伝言をよこしても、エオウィンは行きませんでした。

エオウィン姫は、ずっと、療病院にいて、一人で庭を散歩していたのですが、

その顔からはしだいに血の色が失われてきました。

院長は心を悩ませて、ファラミアに話しました。

ファラミアは、執政としての諸事に忙しく、

ほとんど彼女に会う機会がありませんでしたが、

彼女に会いにやって来ました。彼らは、再び城壁の上に一緒に佇みました。


ファラミア 「 エオウィン、あなたはなぜここに留まっておられるのです ? 

カイア・アンドロスの向こうのコルマルレンの野の祝いの宴に、

どうしておいでにならないのです ? そこで兄上が待っておいでなのに 」


エオウィン 「 あなたはおわかりにならないのですか ? 」


ファラミア 「 二つの理由がありうると思いますが、

どちらが本当か、わたしにはわかりません 」


エオウィン 「 謎々遊びはしたくはございません。

はっきりおっしゃってくださいませ ! 」


ファラミア 「 それでは、どうしてもいわせたいとおっしゃるなら、

姫君よ、あなたがおいでにならないのは、

兄上だけがあなたに来るようにいわれたことと、

それからまたエレンディルの世継、

アラゴルン卿の戦勝の姿を眺めることが、

もうあなたに何の喜びももたらさないからではありませんか 」


「 それともわたしが行かないから、

そしてあなたはまだわたしのそばにいたいとお思いだからでしょうか。

多分この両方の理由のために、あなたはご自分でもどちらと

決めかねておいでなのでしょう。

エオウィン、あなたはわたしを愛してはおられぬのですか ? 

そのお気持ちもないのですか ? 」


エオウィン 「 わたくしは別の方に愛されたいと思いました。

けれど、わたくしはどなたであろうと

憐れんでいただくのはいやでございます 」


ファラミア 「 それはわたしにもわかっています 」

「 優しい心の贈り物である憐れみを軽んじてはいけない、エオウィン ! 

しかしわたしは、あなたに憐れみの手を差し伸べるのではないのです。

あなたは高貴で勇敢な姫君であり、忘れられることのない功名を

ご自身でかちとられた方なのだから。

それにあなたは、エルフの言葉でさえ表わすことのできないほど、

美しいお方だと思う。そしてわたしはあなたを愛しているのです 」


「 以前あなたの悲しみを哀れに思ったこともあります。

しかし今はあなたが、たとえ悲しみも不安もない、何不自由のない姫君

であろうと、ゴンドールの恵み豊かな妃であろうと、

わたしはやはりあなたを愛するでしょう。

エオウィン、あなたはわたしを愛してはくださらないのですか ? 」


その時、エオウィンの心に変化が起こりました、でなければ、

ついに彼女はわが苦しみの真因を理解したのです。

そして突如として彼女の冬は去り、太陽が身に輝きました


こうして立ちつくすうちに、二人の手は自分たちもそれと知らない間に

ふれ合って握り合わされました。


エオウィン 「 わたしが今立っているのは、ミナス・アノール、

太陽の塔ですね 」

「 それにほら!影が去りました! 

わたくしはもう盾持つ乙女にはなりません。

偉大な騎士たちと張り合おうとは思いません。

わたくしは癒し手となり、すべての育っていくもの、

不毛でないものをいつくしむことにします  」


そして、エオウィンは、ファラミアに目を向けていいました。

「 もうわたくしは王妃になりたいなどとは思いませんわ 」




ファラミア 「 わたしはローハンの姫君にそのお気持ちがあれば、

結婚しようと思う。そして、もし白い姫君にそのおつもりがあれば、

その時はわれらは大河を渡り、より幸せな日々を

美しいイシリアンの地で暮らし、そこに庭を造ろうではありませんか。

白い姫君がおいでになれば、かの地では

すべてのものが喜んで育つでしょう  」




エオウィンとファラミアの物語は、これでおしまいです

この続きは、前回の記事の、王の戴冠式の場面へと、つながります …




読んでくださり、ありがとうございます  

それでは、また。。。


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映画 『 ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 』 ニの巻

2008-11-18 02:37:22 | all about L o t R


 ご訪問してくださる方々、コメントしてくださる方々、いつもありがとうございます   

カウンターが、1000を越えていました




映画 『 The Lord of the Rings ~ Return of The King ~ 』

( 『 ロード ・ オブ ・ ザ ・ リング ~ 王の帰還 ~ 』 )

↑ 上の画像は、この映画の SEE

( スペシャル ・ エクステンデッド ・ エディション = ノーカット版 )

の DVD のジャケットです




原作は、 J. R. R. トールキン の『 指輪物語 』です






『 指輪物語 』 の作者、 J. R. R. トールキン は、この物語について、

「 イギリスの神話を、作りたかった 」 と語っていたそうです。


確かに、ホビット村は、イギリスの田舎町の風景に、とても似ていますし、

ローハンは、北欧諸国にあたるのでしょうか、

ゴンドールは、ローマ帝国を思わせるところがあります。


「 小さき人が、中つ国を、救うのです 」 という、この映画のテーマは、

今の世界に、あてはめて、考えることができるように、私は思います。


巨大な権力を持った者が、世の中を変える、というのではなく、ごく普通に暮らしている

人々が、助け合い、支えあって、変えていく、ということが、いかに大事なことか…

と考える、今日この頃です




【※ ここから先は、原作や映画のネタばれ・

  映画の場面の写真などが、含まれています ※】





? Soundtrack - Lord Rings - Arwen's Song





The Lord of the Rings: Symphony - The Return of the King





The Lord of the Rings: Symphony - The Grey Havens





Annie Lennox "Into The West"





The Lord of the Rings: Symphony - Credits





( 動画が、消えていましたら、ごめんなさい




『 王の帰還 』 は、映画の場面が多いので、私の好きな場面を、選んで、載せてみました

かなり、偏っていて、すみません~






ゴラムの策にかかり、サムと別れてしまった、フロドは、シェロブの棲処で、ロスロリアンで、ガラドリエルから贈られた、エアレンディルの光を、手にかざしています。






途中で、力尽きてしまった、フロドに、ガラドリエルの恩恵の手が、差し伸べられます






「この使命は、フロド、そなたに託されたものです。そなたにできなければ、誰にも、できはしない」






フロドと別れたあとも、彼の姿を追い続けていたサム。エアレンディルの光を手に、果敢に、シェロブに立ち向かいます。






剣の名手であり、男達と同じように、戦うことを、強く望んでいた、エオウィンは、密かに、デルンヘルムという兵士になりすまし、同じように、戦うことを望んでいた、メリーを、馬の背に乗せて、ペレンノール野の合戦に、まぎれ込んで来ていました。エオウィンとメリーは、どちらも「人間の男」ではなかったため、ナズグルの首領と、黒の乗り手の王を、打ち倒すことができました。そして、二人とも、瀕死の重傷を負っていました。特に、エオウィンのほうが…






戦いに尽き果て、倒れているメリーを、抱きかかえるピピン。






戦いが終り、静かな光のさす、ミナス・ティリス。ぺレンノール野の合戦は、アラゴルン、今はゴンドールのエレスサール王となった彼が、レゴラスとギムリとともに、引き連れてきた、死者たちの軍団の活躍で、終焉をむかえました。もちろん、ローハンの騎士たちの勇敢な戦いが、あってこそでした。






「指輪の重さ」に、苦しめられ、力尽きたフロドを、担いで、滅びの山を、登っていくサム。「さあ、フロドさま!私は、あれを持って差しあげることは、できないですが、その代わりに、あなたさまを、背負って差しあげられます。あれも一緒にです」






フロド「ガンダルフの言葉を覚えているかい?『ゴラムにも、何かする役目があるかもしれん』と言っていたのを…。あれがいなければ、サム、私は、“一つの指輪”を滅ぼし得なかっただろう。」 「すべてが終わった今、お前がここに一緒にいてくれてうれしいよ、サム」






白のガンダルフの機転で、風早彦(グワイヒア)に乗って、滅びの山から、助け出された、フロドとサム。フロドが、回復して、目を覚ますと、そこには、懐かしい顔が、見られました






静かに、回復したフロドを、見守るサム。この目の表情が、すべてを物語っています…






デネソールが没した後に、ゴンドールの執政となったファラミア。オスギリアスを再び奪還しに出陣し、瀕死の重傷を負い、療病院に、運ばれてきたファラミアと、同じように、運ばれてきたエオウィンは、今では「王の癒しの手」を持つようになった、エレスサール王(アラゴルン)に、命を救われます。やがて、回復し始めた、エオウィンとファラミアは、療病院で、初めて出会いました






ミナス・ティリスで、王の戴冠式が行われ、ゴンドールに、再び、王が帰還し、長い間枯れていた、王の白い木が、新しく蘇り、満開に花咲き誇る中、エルロンドをはじめとする、エルフ族の一行が、お祝いの席に招かれ、その中に、アルウェンの姿がありました 二人は、仲睦まじく、手を取り、そこで、婚礼の式が挙げられました 






おじぎをするホビットたちに、向かい、エレスサール王は「あなた方は、おじぎをすることはないのです。頭を下げるのは、私たちのほうです」と言うと、集まっていた多くの者たちが、いっせいに、ホビットの4人に向かって、頭を下げるのでした











ホビット村の、ロージーのいるお店で、再び集まり、無事に戻って来られた、祝杯を挙げる、ホビットの4人たち。しかし、みなの表情には、かつての無邪気な面影は、感じられませんでした…。それほど、この旅は、過酷な道程でした。






ロージー・コトンとサムワイズ・ギャムジーの結婚式が挙げられ、二人を祝福する、メリー、フロド、ピピン、とホビットの仲間たち






みなに祝福され、喜ぶロージーとサム。とってもお似合いで、可愛らしいカップル






灰色港に、エルフの船が、着いていました。そこには、エルロンド、ケレボルン、ガラドリエル、船大工のキアダンがいて、ビルボや、フロドたちとガンダルフを、出迎えていました。






ガンダルフが「そろそろ時間じゃ」と、フロドに向かって言うと、サム、メリー、ピピンは、驚きの表情を隠せず、それが意味することがわかり、突然の予期せぬ別れに、彼らの目からは、涙が溢れてきて、止まりませんでした… 






みな何も言わずに、ただ泣いていました フロドは、みなを抱きしめて、頭にキスをしました






二度と癒えることのない傷を抱えている、フロドは、エルフたちの向かう、西方の海の彼方にある地で、その「痛み」から、開放されて、暮らすことができるのでしょう…






灰色港から、フロドたちを乗せた、エルフの船が、西方の海へと、旅立って行きました…






サムとメリーとピピンは、灰色の海に、目を凝らし、エルフの船が一点の影だけになり、消えて見えなくなるまで、立ちつくしていました






「さあ、戻ってきたよ」 娘のエラノールを抱き上げるサム






幼い息子のフロドを抱いて、サムの帰りを待っていた、ロージー




                  The End




この映画 『 ロード・オブ・ザ・リング 』 三部作を、すべて、見終えた感想は、

リアルタイムで、この映画を、映画館で見ることができた時代に、生まれて、良かったなあと、

思ったことでした


『 旅の仲間 』、『 二つの塔 』を見ても、泣きましたが、この『 王の帰還 』が、

いちばん涙して見ていました 3時間の間、ほとんど、ずっと涙が止まりませんでした…


ファラミアのことを想って… エオウィンの失恋に…

旅の途中でフロドとサムが別れる場面で… 滅びの山の場面で…

ミナス・ティリスに戻ったフロドとサムと、旅の仲間が再会した時に…

王の戴冠式の場面で、多くの中つ国の人々が、4人のホビットに頭を下げた時に…

あれから「傷」の癒えないフロドを見て… 灰色港の場面で…

ずっと涙していましたね…


2年前の10月6日に、フロドは、風見が丘の上で、黒の乗り手の首領に、闇の力を持った剣で、

瀕死の傷を負いました。ホビット村に戻っても、毎年10月6日になると、あの時の「痛み」が、

蘇ってきて、彼を襲っていました…


『 旅の仲間 』の始めの頃の、フロドの姿を思い出すと、よけいに涙が溢れてきて…


そんな彼に、私は、いつしか、自分の姿を重ねていました…。

私も、また、「二度と癒えることのない傷」を、抱えています…。

この映画から、それでも生きていく覚悟と、勇気をもらいました


長々と書いてしまい、ここまで、お付き合いくださって、

読んでくださり、ありがとうございました。




読んでくださり、ありがとうございます  

それでは、また。。。


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映画 『 ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 』 一の巻

2008-11-17 12:17:53 | all about L o t R


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ピーター・ジャクソン監督作品の ' 04年の映画

『 The Lord of the Rings ~ Return of The King ~ 』

( 『 ロード ・ オブ ・ ザ ・ リング ~ 王の帰還 ~ 』 )

↑ 上の画像は、この映画の SEE

( スペシャル ・ エクステンデッド ・ エディション = ノーカット版 )

の DVD のジャケットです




原作は、 J. R. R. トールキン の 『 指輪物語 』 です






いよいよ、旅の仲間たちの、長かった旅が、終りに近づいてきました。


ブログに、この映画と、物語のことを、書こうと思ってから、久しぶりに『 指輪物語 』の本を、

読み返していました。前に、読んだ時と、変わらない、同じ気持ちで、読むことが、できました。

あるところでは、手に汗握ったり、わくわくしたり…。この映画と、物語から、いろんな意味で、

たくさんのことを、学びました。


映画 『 ロード・オブ・ザ・リング ~王の帰還~ 』は、私にとって、特別な意味をもった、作品です…




【 ※ ここから先は、原作や映画のネタばれ・

  映画の場面の写真などが、含まれています ※ 】





The Lord of the Rings: Symphony -The Lighting of The Beacons





The Lord of the Rings: Symphony - Anduril





( 動画が、消えていましたら、ごめんなさい






ホビット村で、釣りを楽しむ、ホビット族の、デアゴル(左)とスメアゴル(昔の姿のゴラム)。この時、水面下で、すでに、彼は、狙われていたのでしょうか…。






木の鬚やエントたちが、一丸となって、アイゼンガルドを取り戻し、その勝利に喜ぶ、メリーとピピン。パイプ草や  など、地下倉庫にあった、大好きな食べ物を、見つけた彼らは、やっぱりホビットですね






ヘルム渓谷での戦いに、勝利し、アイゼンガルドに凱旋してきた、白のガンダルフ、セオデン、アラゴルン、レゴラス、ギムリ、がやって来て、メリーとピピンに、再会します。ピピンは、水の中で光っていた、パランティアを見つけましたが…。






フロドたちの行方を、案ずる、アラゴルンとガンダルフ。お互いに、探り合います。






その頃、フロドとサムは、ゴラム(スメアゴル)の案内で、イシリアンの地を、抜けて、モルドールの領地内に入り、恐ろしい魔物が、住んでいると、言われている、ミナス・モルグルへと、歩んでいました…。






「何かが、動き始めている」と、モルドールの方を見つめて、常に、先を読み取る、レゴラス。運命の歯車が、回り始めたと、悟る、アラゴルン。それは、彼らの身近なところにも、いたのです。レゴラス「何かが、ここにいる!」






パランティアにとりつかれ、覗いてしまった、ピピンは、サウロンの目に映り、指輪所持者のフロドと、間違えられてしまい、急遽、ガンダルフとともに、ミナス・ティリスに向かいます。ピピンが見た、パランティアに映っていた、ゴンドールの王の白い木が、炎に包まれているのを、知らせに…。






後ろにそびえ立つ、ミンドルルイン山のふもとに、建てられた、巨大な、白い古都、ミナス・ティリスの、美しい街並み。






陥落寸前の、オスギリアスを、死守するため、暗い夜明け前から、敵を待ち伏せする、ファラミアと、その部下のゴンドールのレンジャー。






多勢に無勢で、オスギリアスから、やむなく、撤退を余儀なくされた、ゴンドールの若き大将、ファラミア。






オスギリアスから、撤退する、ファラミアの部隊を、ナズグルが襲い掛かります。狙われる、大将のファラミア。そこへ、ガンダルフが、援護に駆けつけ、白い杖を掲げると、その白の光に、打ち負かされて、退散する、ナズグルたち。






ミナス・ティリスに戻った、ファラミアは、ミスランディア(ガンダルフ)と再会し、「小さき人」ピピンと出会います。そして、数日前に、フロドたちと、イシリアンで会ったことを、伝えます






ゴンドールの執政、デネソールに、忠誠を誓い、ゴンドールの家臣となった、ピピン。ファラミアが、子供の頃に来ていた、王の白い木が描かれてある、正装服を着ています。それを見た、ファラミアは「昔、この国に、いつもドラゴン退治のことばかり考えていた、愚かな少年がいたのを、知っている」と、ピピンに話します。「それは、あなたのことでしょう!」と、すぐさま言い当てる、ピピン。「あなたと、ボロミアは、違うけれど、あなたが優れていることを、お父上は、いつか、きっと、わかってくださるでしょう」と、ファラミアの置かれた状況に、同情する、ピピン。この場面で、二人の間に、友情に似た「絆」が生まれます。このことが、後に、ファラミアに、大きな影響を、与えることになります…。






オスギリアスが、陥落したことを、父であり、執政である、デネソールに、報告しますが、「他に、有能な大将は、おらぬのか!」と、一掃されてしまいます…。「私ではなく、ボロミアが生きていれば良かった、とお思いですか?」とファラミア。「そうだ」と答えるデネソール。ナズグルの黒い息をかけられ、心身ともに、傷ついていた、ファラミアは、最後の力を振り絞って、恐ろしい数の敵が、待ち受けている、オスギリアスへ、再び、彼の、生き残ったわずかな部隊を、引き連れて、向かうことになります…






ミナス・ティリスにある、もう一つのパランティアを、覗いていた、デネソールは、しだいに、サウロンの魔の手にかかり、狂気と化してしまいました…






しかし、枯れていた、古の王の白い木に、花が、ひっそりと、咲き始めていました。このことの意味することは、後になって、わかる時が、やってきます。






モルドールの領地に入り、ミナス・モルグルへと、向かっていた、フロドとサムも、また、かつては、ミナス・イシルと呼ばれていた、ゴンドールの領地であったことを、うかがわせる、古のゴンドールの王の、巨大な石像の頭に、王冠が蘇ったかのように、白い花たちが、咲いているのを、見ていました






エルフたちの時代は、終りに近づき、裂け谷(イムラドリス)は、もう、何年も、秋のままでした…。そして、いざ、かの遠い地へと、旅立つ時が、やってきたのです。アルウェンは、父エルロンドに「彼と生きる道を、選ぶことは、そなたの「死」を、意味する。彼に、未来はない」と、説得され、最愛の人アラゴルンを、想いながら、旅立ちましたが…。そこに、見えたのは、アルウェンが、アラゴルンに授けた、“Even Star”を、身につけている、アルウェンとアラゴルンに、よく似た、男の子の姿でした






サウロンから、“一つの指輪”を奪った、イシルドゥアの剣、そして、古のゴンドールの王の剣、アンドゥリルは、長い間、裂け谷に祭られて、守られてきましたが、エルフの鍛冶職人の手によって、再び、鍛えられ、エルロンドから、アラゴルンの手に、渡され、その剣を、抜いた時、アラゴルンは、ゴンドールの王の血をひく者として、その証である、アンドゥリルとともに、エレスサール王となったのでした






アラゴルンが、歩もうとしている「死者の道」を、怖れるギムリ。






アラゴルンとギムリとともに、「死者の道」を進む、レゴラス。三人よれば文殊の知恵、と昔から言いますが…。その先に、待っていたものとは、いったい…!?





この、『 王の帰還 』は、映画 『 ロード・オブ・ザ・リング 』 三部作の中で、

いちばん、上映時間が長かったと思います。でも、数年の間、『 王の帰還 』が、公開されるのを、

ひたすら、待っていた私にとっては、もう、見れること自体が、嬉しくて、背すじぞくぞくものでしたね~!!

映画館の暗がりの中で、わくわくしながら、我を忘れて、夢中で見ていました!!


そんな、映画って、もしかして、一生に一度かも…と思う、今日この頃です…




読んでくださり、ありがとうございます  

この続きは、またの機会に。。。


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映画 『 ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 』 ニの巻

2008-11-16 00:25:10 | all about L o t R


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映画 『 The Lord of the Rings ~ The Two Towers ~ 』

( 『 ロード ・ オブ ・ ザ ・ リング ~ 二つの塔 ~ 』 )

↑ 上の画像は、SEE

( スペシャル ・ エクステンデッド ・ エディション = ノーカット版 )

の DVD のジャケットです




原作は、 J. R. R. トールキン の 『 指輪物語 』 です






映画 『 ロード・オブ・ザ・リング ~二つの塔~ 』 の後半は、

劇場版では、カットされてしまった、

重要な場面について、SEE(スペシャル・エクステンデッド・エディション)版より、

私の独断と、好みにより(笑)、ゴンドールの執政家の兄弟、ボロミアとファラミアを中心に、

載せてみました!!




【※ ここから先は、原作や映画のネタばれ・

  映画の場面の写真などが、含まれています ※】





Pilgrim / LOTR





The Lord of the Rings: Symphony - Sméagol





( 動画が、消えていましたら、ごめんなさい






イシリアンを守る、ファラミア率いる、ゴンドールのレンジャーたちの、秘密の隠れ場所、ヘンネス・アンヌーンの洞窟で、今は亡き兄、ボロミアのことを、思い浮かべている、ファラミア






その手には、ボロミアが、持っていた、ゴンドールの角笛が、真っ二つに割れていて…






ファラミアは、旅の仲間たちが、離散した、ちょうど、その頃に、ボロミアの角笛の音が、かすかに鳴っているのを、聴いていました…。






イシリアンの地で、アンドゥイン川の河辺を、見張っていた、ファラミアは、大河を一隻の小舟が、光を放ちながら、漂っているのを見て、その方へと、引き寄せられていき、その時、小舟がファラミアの方に、向きを変えて、ゆっくりと流れてきました…。






その小舟には、葬いの装いをされた、一人の戦士が、眠ったまま横たわっていました…。ファラミアは、その姿を見て、ボロミアが亡くなったことを、確信したのでした…






生前の兄ボロミアの姿を、回想するファラミア。ボロミアの指揮で、かろうじて、ゴンドール軍が、オスギリアスを死守し、イシリアンから、援護に駆けつけた、ファラミアは、愛する兄ボロミアと、抱き合い、つかの間の勝利を、喜び合うのでした…






幼い頃から、仲の良かった兄弟であった、ボロミアとファラミア。一見、よく似ているように見える、兄弟ですが、その二人の、似ていなかったところが、彼らの運命を、分けることになるのでした… ゴンドールの王の白い木を、あしらった、甲冑や、皮でできた戦闘服のデザインが、とても素晴らしいです






ミナス・ティリスに掲げられた、ゴンドールの象徴である、王の白い木が、描かれた、国旗が、風にはためいています






エルロンドの召集を受けて、ゴンドールの代表者として、裂け谷で行われる会議へと、旅立とうとしているボロミア。風になびく国旗に、誓いを祈り、それを見送る、愛する弟のファラミアへ、「この日を、忘れるな」と、言い残して行きました…。






旅立つ兄ボロミアの、未来に、暗雲が立ち込めているのを、悟ったファラミアは、不安げな表情を、隠せないでいましたが、ボロミアの励ましの言葉を聴いて、兄とともに、誓いをあらたにするのでした…。






最後まで、旅立つ兄ボロミアを、見送るファラミア。






兄の死を惜しんでいた、ファラミアのもとへ、ある知らせが、もたらされます。ファラミアは、フロドを連れて、万年雪をかぶった、ゴンドール王国の白の山脈に、美しい月が沈もうとしているのが望める、高い岩の上に立ち、その下にある「禁断の池」に現れた、怪しい者を指して、「射ちますか?」とフロドに訊ねました。






“一つの指輪”の持つ、恐ろしい力、そして「イシルドゥアの禍い」を恐れ、モルドールへ、一刻も速く行かねばならない使命を、任せられていると、ファラミアに懇願するフロド。






「フロドよ、われらはこれでやっと互いに分かり合ったな」ファラミアは、フロドに、同情と敬意を表し、跪いて言いました






ファラミアは、人の心を読みとることのできる、遥か遠くより、ヌメノールの血を引いていました






ローハンの最後の砦、ヘルム渓谷の角笛城で、戦いの時を、静かに待つアラゴルン。






戦いを前にして、不安げな少年に「この剣は、立派な剣だ」と話し、自信を与え、これから戦う心構えを教える、アラゴルン。






追い詰められていた、セオデンに「われわれは、最後まで、戦わねばなりません。東の空に光が差す時、エオメルたちの援軍が、必ず来ることを、信じて」と、王の決断を、迫ります。






オークとウルク・ハイの大軍の中に、決死の覚悟で、戦いを挑んでいた、セオデンたちの前に、現れた、ガンダルフと、ローハン軍を率いてきたエオメル。






オスギリアスから、モルドールの方へ、安全に行くことのできる、地下道を、フロドとサムに、教えるファラミア。
サム「あなたのお人柄を示されました。この上なく高潔なお人柄を」
ファラミア「誉められる値打ちのある者から、誉められることは、どのような褒美にも勝る」
サム「あのうー、あなたは、私の主人には、どことなくエルフ的なところがあると、おっしゃいました。けれど、私には、こういうことが言えます。あなたもどことなく、ええと、あのう、どことなくガンダルフを、つまり魔法使いを思い出さすところがおありです」






ファラミア「わたしの警告を覚えていてほしい。あの道案内、ゴラムに用心しなさい」 「すべての善き人間たちの善意を負いて行き給え!」






モルドールへの、険しい道程は、まだ、これからも、長く続いていきます。“一つの指輪”が、その「重さ」を増していき、フロドの表情が、しだいに変わっていくことに、この時、誰が気付くことができたでしょう…





私は、映画 『 ロード・オブ・ザ・リング ~二つの塔~ 』を、映画館で見る、少し前に、

原作を、すべて読んでしまっていたので、ファラミアの登場するシーンが、原作とは、

全く異なっていたのに、驚き…、ものすごいショックを受けました…


すごい期待して、映画館に足を運んだのですが…

「まさか…」の一言しか、出なかったですね…


フロドに対して、ファラミアが、剣先を向けるなんて、とても考えられませんでした…。


当時、私なんかよりも、もっと昔から、J.R.R.トールキン原作の『 指輪物語 』の大ファンであった、

世界中の方たちが、「ファラミアの改変」について、いろいろと論議があったようです。


でも、私は、オーストラリアの俳優、デヴィッド・ウェナム、演じる、ファラミアが、

とても素敵だったので、「原作」と「映画」は別物、と考えて、すんなり割り切ることにしました


それくらい、彼のファラミアは、素晴らしかったのです


この映画で、米アカデミー賞を、総なめにして、一躍、世界的に有名になったにも、関わらず、

デヴィッド・ウェナムは、「なぜ、ハリウッドの大作映画に出演しないのか?」とのインタヴューに対し、

「オーストラリアの芸術や文化に、貢献したい」と、当時、述べていました。


この映画 『 ロード・オブ・ザ・リング 』 三部作を、見ていて、不思議に思ったのは、

登場人物と、役者さんの、キャラクターが、恐ろしいほどに、みな、重なっていた、

ということでした




読んでくださり、ありがとうございます  

この続きは、またの機会に。。。


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映画 『 ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 』 一の巻

2008-11-15 01:25:10 | all about L o t R


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ピーター・ジャクソン監督作品の ' 03年の映画

『 The Lord of the Rings ~ The Two Towers ~ 』

( 『 ロード ・ オブ ・ ザ ・ リング ~ 二つの塔 ~ 』 )

↑ 上の画像は、SEE

( スペシャル ・ エクステンデッド ・ エディション = ノーカット版 )

の DVD のジャケットです




原作は、 J. R. R. トールキン の『 指輪物語 』です






3つに分かれた、旅の仲間たちは、それぞれの道を歩み、これから、大きな試練が、

彼らを、待ち構えています。すべての行動や、行為には、ただの偶然とは、思えない、

大事な意味を、持っているのです。それらが、後に起こる出来事に、密接な影響を、

与えているのです。 彼らが、それに、気がついていないだけで…。




【※ ここから先は、ネタばれ・

  映画の場面の写真などが、含まれています ※】





「 小さき者たちが、この中つ国を、救う時がきたのです 」




The Lord of the Rings: Symphony - Rohan





The Two Towers Soundtrack-06-The King of the Golden Hall





( 動画が、消えていましたら、ごめんなさい






フロドとサムは、旅の仲間たちを、ずっと追っていた、ゴラムに、“一つの指輪”を、奪われそうになりますが、
「フロドの情け」で、道に迷っていた彼らの、モルドールへの道案内役を、ゴラムに与えます。そして、2人は、黒門へと導かれ…






アラゴルンとギムリとレゴラスは、オークにさらわれた、メリーとピピンを、探して、彼らの形跡を辿りながら、
ファンゴルンの森に入り、そこで、意外な人物と、出会います






モリアの坑道で、バルログとの戦いの最中に、橋から落ちたはずの、ガンダルフでしたが、その後、
バルログを倒して、力尽きた彼は、遠い地へ向かいましたが、「白の魔法使い」の任を与えられ、
再び、その使命を果たすために、中つ国に戻ってきました






ガンダルフは、速い流れのように走る、白の乗り手の馬、飛蔭(とびかげ)を、呼ぶと、アラゴルン、レゴラス、ギムリを導いて、ローハンの都、エドラスへと、走らせます






悲嘆と絶望にくれて、凍りついたように、立ち尽くす、ローハンの盾持つ乙女、エオウィン姫。
しかし、堅く握られた、その手からは、鋼のように強固な、意志が表れていました…






静かな憐れみを、浮かべた瞳で、ローハンの大地を見つめる、エオウィン。
沈黙の中に、独りでいる痛みとともに、思慮深さが、感じられます






サルマンの手下、グリマの策略にかかり、ローハンを追われる身となってしまった、ローハンの王セオデンの甥、
エオメル(エオウィンの兄)。ローハンに忠誠を尽くす、彼の軍勢を引き連れて、北方へと向かって行きました…






白のガンダルフによって、サルマンの呪縛から、解き放たれた、セオデン王。家臣のハマが、ローハンに古くから伝わる、王の名刀を差し出し、それを握ると、年老いた老人にされていた王が、再び、元の力を蘇らせるのでした






その頃、メリーとピピンは、オークから逃れ、ファンゴルンの森の深くへと、進んでいき、木の鬚(ひげ)と出会い、南の森へと、向かって行くのでした…






ゴンドールの領内、イシリアンに入った、フロドとサムとゴラム。そこで、南方からモルドールへと進む、闇の勢力の軍勢を、見かけるのでしたが…






モルドールと接する、辺境の地イシリアンを、堅守している、ゴンドールの若き大将、ファラミア






イシリアンの地で、ファラミアと部下たちは、フロドとサムと出会い…






原作では、イシリアンの地で、ファラミアは、フロドとサムに、尋問をすることになります




私は、原作に描かれている、文武両道で、思慮深く、部下からの人望の厚い、ファラミアが、

大好きだったので、『 二つの塔 』が、上映される前から、「ファラミア役は、どんな役者さんが、

やるんだろう…」と、わくわくしていました!!


当時あった、この映画の公式HPを見て、初めて、ファラミア役の役者さんを、見たら

私のイメージしていた、ファラミアに、ぴったりの雰囲気の方だったので

すごいうれしかったですね~


なんだか、ファラミアの話ばかりで、ごめんなさい~




読んでくださり、ありがとうございます  

この続きは、またの機会に。。。


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映画 『 ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間 』  ニの巻

2008-11-14 04:47:03 | all about L o t R


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映画 『 The Lord of the Rings ~ The Fellowship of the Ring 』

( 『 ロード ・ オブ ・ ザ ・ リング ~ 旅の仲間 ~ 』 )

の SEE ( スペシャル ・ エクステンデッド ・ エディション )

の DVD のジャケットです




原作は、 J. R. R. トールキン 作 の 『 指輪物語 』 です






映画 『 ロード・オブ・ザ・リング ~旅の仲間~ 』の後半は、

エルフ族の美しい奥方、

ガラドリエルの住む森、ロスロリアンのお城が、

あまりにも素晴らしいので、下のほうに、載せてみました




【※ ここから先は、ネタばれ・

  映画の場面の写真などが、含まれています ※】





lord of the rings main theme- howard shore





The Lord of the Rings: Symphony - Lothlorien





The Lord of the Rings: Symphony - The Breaking of the Fellow





ハワード・ショア氏が、来日して、自ら、交響楽団を指揮した、

映画 『 ロード ・ オブ ・ ザ ・ リング 』 の

音楽のコンサートに、行きました  素晴らしい演奏でした




ENYA MAY IT BE ,,,LIVE!!!!!!





エンヤの音楽の世界は、まさに、

映画 『 ロード ・ オブ ・ ザ ・ リング 』 の世界に、

ぴったりです
 
彼女は、 トールキン の 『 指輪物語 』 の大ファンで、

主題歌のオファーを、快諾したそうです




The Lord of the Rings: In Dreams





( 動画が、消えていましたら、ごめんなさい






エルフ族の秘められた森、ガラドリエルの奥方の住む、

ロスロリアンの森を抜けると、美しいお城へと続く、

巨大な森の階段を、登っていく、旅の仲間たち











ロスロリアンのお城「カラス・ガラゾン」の入り口。

この世のものとは思えない、息をのむほどの美しさです






エルフの歌う、ガンダルフの追悼歌が流れ、

永遠の命を持つ、エルフのレゴラスは、「死」ということが理解できず、

不可解な表情をしています …






肩を落として、一人きりになっている、ボロミアを、

心配に思ったアラゴルンは、彼の元へと歩み寄ります。

ロスロリアンの荘厳な風景が、美しいです






ゴンドールの執政の息子である、ボロミアは、

父が民の信頼を失い、国が滅びかけているのを、救うことに、

重い責任を感じています。

その苦しみと、未来への不安を、アラゴルンに、初めて心の内を明かし、

「 一緒に、エクセリオンの白い塔へ、帰ろう 」

と、誓い合うのでした …






ガラドリエルの水鏡の場面です。

この時、フロドは、ガラドリエルから、

“ 一つの指輪 ” を葬ることができるのは、自分しかいない、

と悟り、その覚悟と、勇気を、与えられたのでした …






9人の旅の仲間たちは、ガラドリエルから、それぞれ贈り物を授かり、

つかの間、癒された地、ロスロリアンを後にして、

新たな地へと、旅立って行きます






フロドは、 “ 一つの指輪 ” が、旅の仲間たちに与える影響を、

重くみて、一人で旅立つ決心をします …






フロド 「 指輪なんか、もらわなければ ・・・ 

      こんなことにならなかった 」


ガンダルフ 「 辛い目にあうと、誰もがそう思うが、思ったところで、

        今さら変えられん。

        それよりも、自分は今、何ができるかを、考えるべきじゃ」






フロドへの忠誠心が篤い、サムは、ガンダルフとの「約束」を守る、

と命がけで、フロドの後を追います。

フロドの差し伸べた手を、掴むことができたサム






エルフの舟に乗せられて、勇敢な戦士として、葬送されるボロミア。

エルフに守られて、大海へと辿り着いて、遙かな遠い地へ逝くことでしょう …




『 旅の仲間 』のラストの場面は、映画館で初めて、

この映画を知って、見たので、原作は読んでいなくて、

全く結末を知らなかったので … すごいショックでしたね …

ボロミアのシーンは、初回見た時は、涙が溢れてきて、

止まらなくて、ほとんどスクリーンが

ぼやけて、見えていませんでした …


そびえ立つ雪山の、カラズラスへ行く途中で、

旅の仲間が、ひとときの休息を得ている時に、

ボロミアが、戦いを知らないメリーとピピンに、

剣術の稽古をつけている姿を、思い出したり …

カラズラスへ行っても、メリーとピピンを身をもって、

守っていました …


ボロミアは、その置かれた状況から、

いちばん “ 一つの指輪 ” の誘惑を受けやすい立場にあり、

“ 一つの指輪 ” から、いちばん狙われていた

「 犠牲者 」 であったと思います。


彼は、ゴンドールで、執政である父の期待が、

あまりにも大きすぎて、戦いにいそしむあまり、

弟のファラミアのように、文武に優れていて、

ミスランディア ( ゴンドールの人々のガンダルフの呼び方 )

と親交が深く、幼い頃から、ゴンドールの昔話などを聞かされて、

育ってきたわけでは、なかったので、

そこに、つけこまれてしまったのでしょう …


フロドの旅立ちの場面でも、涙が溢れてきて、

やっぱりスクリーンがぼやけて、よく見えていなかったですね …


フロド 「 指輪なんか、もらわなければ ・・・

      こんなことにならなかった 」


ガンダルフ 「 辛い目にあうと、誰もがそう思うが、思ったところで、

        今さら変えられん。

        それよりも、自分は今、何ができるかを、考えるべきじゃ 」


この言葉の重みを、身をもって感じていた、自分がいました …


映画 『 ロード・オブ・ザ・リング ~旅の仲間~ 』 の後半からは、

ほとんど涙していましたね …

鼻水さんも …  

ティッシュやハンカチ

( 薄いのだと足りないので、ハンドタオルがいちばん )

が、必需品でした


9人の旅の仲間は、離散し、

フロドとサム、アラゴルンとレゴラスとギムリ、メリーとピピン、

の3つに分かれてしまいました …


彼らの後を、隠れながら、追っていた、もう一人の者の行方は …




読んでくださり、ありがとうございます  

この続きは、またの機会に。。。


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映画 『 ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間 』 一の巻

2008-11-13 01:10:25 | all about L o t R


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今まで、私が見てきた中で、最高峰の映画といえる、

ピーター・ジャクソン監督の ' 02年の映画

『 The Lord of the Rings ~ The Fellowship of the Ring ~ 』

( 『 ロード ・ オブ ・ ザ ・ リング ~ 旅の仲間 ~ 』 )

↑ 上の画像は、この映画の SEE

( スペシャル ・ エクステンデッド ・ エディション = ノーカット版 )

の DVD ジャケットです




原作は、 J. R. R. トールキン の 『 指輪物語 』 です






この映画 『 ロード・オブ・ザ・リング 』 三部作を、

それぞれ5回くらい、映画館に見に行きました。

映画を見て、人生観が変わる、ということは、

今まで、そうそうなかったのですが、

この映画を見て、初めて、そういう想いがしました。


私は、第一部の『 旅の仲間 』を、映画館で見るまでは、

このトールキン原作 『 指輪物語 』 を、読んでいませんでした。

昔、家の本棚に、この本が置いてあったような記憶は、あるのですが …

それから、原作を読み始めたのですが、おもしろくて、

一気に、三部作の上下巻を、すべて、読んでしまいました。


この映画に、出会ったきっかけは、

どこかの街中で、あるポスターを見たことでした。

それは、この映画の主人公、アメリカの俳優、 イライジャ ・ ウッド 演じる、

ホビット族の フロド ・ バギンズ が、

手のひらに、“ 一つの指輪 ” をのせて、正面を向いて、

なんとも言いがたい表情を浮かべて、

見る者に、何かを必死で、訴えているような、

一度見たら、忘れられない、印象深いポスターに、

不思議と惹きよせられていました。

まるで、レオナルド・ダ・ヴィンチ作の

『 モナリザ 』 の絵を、見ているような、

美しさと同時に、畏怖の念も感じました … 。




【※ ここから先は、ネタばれ・

  映画の場面の写真などが、含まれています ※】





主人公の、ホビット族のフロド・バギンズは、幼い頃に、両親を亡くし、

親類である、ホビット村の名家の主、ビルボ・バギンズと暮らしていました。

平和に満ちていて、自然豊かな、美しいホビット村で、

ホビットたちは、みな、仲良く、

お互いに助け合って、慎ましく暮らしていました。

笑いあって、食べること、飲むことが、大好きな、

明るくて、愛すべき性質をもった、 “ 小さな ” 種族でした。


その中でも、フロドは、明晰な知恵と、仲間を思いやる、

優しい心をもった、ホビットでした。

平和で、自由に満ちていた暮らしが、続くかのように、思われた、

フロドとその仲間たちですが、

「 ある知らせ 」 が、もたらされたことから、

彼らの運命が、しだいに、変わっていくのでした … 。


この物語のあらすじは、だいたい、このような感じです。




The Lord of the Rings: Symphony - Shire





The Lord of the Rings: Symphony - The Fellowship





( 動画が、消えていましたら、ごめんなさい






豊かな自然の中で、静かに、ゆっくりと、

好きな本を読んで、過ごしている、フロド  

なんて、素敵な場所でしょう!

そして、幸せに暮らしているフロドが、大好きです






馬車に乗って、中つ国 ( ミドル ・ アース )の灰色の魔法使い、

ガンダルフがやってきた

黄色に輝くお花畑が、とってもきれい !!






ガンダルフとの久しぶりの再開を喜ぶ、フロド






大好きなガンダルフに会えて、とっても嬉しそうなフロド






エルフの都、裂け谷 ( イムラドリス ) の王エルロンドの娘、アルウェン姫。

アラゴルンが、幼い頃、裂け谷へ来た時に、初めて、二人は出会います






裂け谷に着いて、フロドの快復を喜ぶ、

( 左から ) ピピン ( ペレグリン ) ・ トゥック、

フロド ・ バギンズ 、 サムワイズ ( サム ) ・ ギャムジー、

メリアドク ( メリー ) ・ ブランディバック、

のホビットの4人の仲間たち






“ 一つの指輪 ” についての会議のために、

エルフ族の都、イムラドリス ( 裂け谷 ) のエルフ王、

エルロンドの招集を受けて、集まった、

中つ国に住む、ホビット族、ドワーフ族、エルフ族、

人間、魔法使い、の代表者たち






“ 一つの指輪 ” と、運命を共にすることになった、9人の旅の仲間たち。

( 左上から ) アラゴルン ( ゴンドールの王家の血をひく、人間 )、

ガンダルフ ( 灰色の魔法使い ) 、 レゴラス ( 闇の森のエルフ族の王子 )、

ボロミア ( ゴンドールの執政、デネソールの息子、人間 ) 、

( 左下から ) サム ( フロドの家の庭師 ) 、 フロド 、 メリー 、

ピピン ( メリーとピピンは、フロドのいとこ ) 、

ギムリ ( ドワーフ族のグローインの息子 )




「 もしも、日本で、映画 『 ロード・オブ・ザ・リング 』 

を撮るとしたら 」 のお題で、

私の独断と好みで (笑) 、それぞれの役に、相応しい役者さんを、

書いてみようと思っています。




読んでくださり、ありがとうございます  

またの機会に、ということで。。。


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