虹の彼方に ~ over the rainbow ~

好きな音楽、映画、本など、気ままに綴っているblogです♪ about the musics,films,books.

「オーロラストーリー ~星野道夫との対話~」 プラネタリウム番組。

2010-12-28 08:08:45 | diary / gardening


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山梨県立科学館に行って、プラネタリウム番組 『 オーロラストーリー ~星野道夫との対話 』 を、

観てきました。


オーロラの科学と神話、そして 星野道夫。

真摯なまなざしで、アラスカの人と自然を、多くの写真と言葉で残した表現者。

1996年8月8日、43年の短い生涯を閉じました。

「 オーロラストーリー 」 は、星野道夫の人生を軸にしながら、オーロラの神秘を

科学と神話の両面からアプローチした物語です。

科学の言葉では、地球と宇宙をつなぐオーロラ。神話の言葉では、生と死をつなぐオーロラ。

科学も神話も、 「 私たちはどこから来て、どこへ向かうのか 」

という人間の根源的な問いに応えようとする、人間の思考の表れと言えます。

星野道夫の残した言葉とともに、オーロラの魅力にせまります。


( ※ チラシの解説より、抜粋させていただきました。 )


星野 道夫 さんの本は、 『 旅をする木 』 と 『 長い旅の途上で 』 の、2冊を読みました。

『 風のような物語 』 は、読んでいる途中で、 『 森と氷河と鯨 』 、 『 ノーザンライツ 』 は、

これから、読もうと思っています

ずっと、楽しみにしていた、プラネタリウム番組 「 オーロラストーリー 」 を、

おちびたちといっしょに、観ることができて、貴重な、素晴らしい体験ができました。

アラスカの夜空を、再現したかのような、満天の星空は、言葉を失い、圧倒されるほど、美しかったし、

星野 道夫 さんの撮られた、アラスカのオーロラの写真と、現代のテクノロジーが、合わさって、

生まれた、あたかも、上空にあらわれたオーロラを、見ているような、不思議な感覚におそわれ、

息をのむほどの、美しさでした

そして、 「 ああ、なんて、人間は、ちっぽけな存在なのだろう 」

「 そこで、小さなことを、悩んで、迷ったりしている自分は、いったい、何なのだろう 」

と思わずにはいられませんでした。

いちばん、心に残ったことは、アラスカの先住民族の人々が、代々、言い伝えられてきた、

「 天上は、半円の球形状の柵でできていて ( ちょうど、プラネタリウムのような感じ ) 、

  その最上部の中心に、穴が空いていて、そこから、オーロラの光りが、降りてきて、

  死者の魂を、あちら側の世界へ、導いている。 」

という、死生観、でした。

わたしが、幼い頃 「 人は、亡くなると、お空の上に昇って、お星さまになるんだよ。 」

と教えられたことと、とても、共通する部分があって、なんだか、妙に、不思議に思いました。

星座の神話でも、同じようなことが、描かれていて、星や宇宙に対する、人間の想いは、

時を超えて、民族を超えて、共通するものがあるのではないでしょうか。

“ あちら側の世界 ” が、もし、存在したとしても、果てしない宇宙の彼方にあって、

決して、見ることができないのと、同じように、また、こちらの世界 ( 地球 ) も、

“ あちら側の世界 ” からは、見ることができないのでしょう。

でも、見えなくても、必ず、そこに、存在している、と信じることができたなら、

それは、人の心の中に、確かにあるのですね。

そんなことを、思いながら、光りの帯の流れのような、オーロラを観ていたら、

涙が、溢れてきて、止まりませんでした

オーロラは、見ている人に、有無を言わさず、直観的に、心身に訴えてくるようです。

今まで、感じたことのない、本当に、幸せな時間を、過ごすことができました。




「 人が 一生を閉じる瞬間、誰でも ある一つの強烈な風景を 思い出すとしたら、

  自分は アラスカで 見続けた オーロラ かもしれない。 」     

                                       星野 道夫


                    


          

                       山梨県立科学館の外観




                            ドームから望む景色







                            展望台から眺めた富士山




                              三日月の夜空




           


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『 Ave Maria 』 Bach/Gounod , Schubert and Gregorian Chant

2010-12-25 09:47:53 | Irish / Classic musics


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 Merry Christmas Everyone!

   O, hear the angel voices
 


今日は、クリスマスの日ですね

バッハ / グノー と、 シューベルト による、2つの 『 Ave Maria 』 を、

そして、 サント ・ ドミンゴ ・ デ ・ シロス 修道院 の ベネディクト会 修道士 たちによる、

グレゴリオ聖歌 で 『 Ave Maria 』 ( Choral Version ) と、

『 Christmas Chants 』 を、聴いてみようと思います。 心から、祈りをこめて




Bach/Gounod - Ave Maria (Cecilia Bartoli)





Schubert - Ave Maria (Opera)





Ave Maria - Choral Version





Gregorian Chant, Christmas Chants





( 動画が消えていましたら、ごめんなさい




ある日 彼女は おなかにいる赤ちゃんが 動かなくなったのを感じた。

そして 彼女は ただ ひたすら 祈り続けた。

自分の命と 引きかえに おなかの赤ちゃんの命が 助かりますように。

「 神さま どうか 赤ちゃんの命を 救ってください 」

救急車を待っている そのあいだに  祈り続けている その時に

彼女は 見た。 

青い衣をまとったその人が 生まれたばかりの赤ちゃんを 胸に抱いている姿を。

祈り続け 横たわる彼女の真上に 

赤ちゃんを胸に抱き 青い衣をまとったその人が 現われた。

彼女は ただ 必死で 祈り続けた。

「 これは おなかの赤ちゃんが 救われる という意味なのだろうか

  それとも おなかの赤ちゃんを 天国へ連れて行ってくれる という意味なのだろうか 」

 

それから しばらくして

彼女は 天使のような 純粋で 無垢な心をもった 赤ちゃんを 授かった。

人々は 彼女が授かった その赤ちゃんを “ gifted child ” と呼んだ。


「 青い衣をまとったあの人は いったい誰だったのだろう 」

彼女は 何の信仰も もってはいなかった。

あるとき 彼女は たまたま 聖母マリア様 の肖像画を見た。

彼女は あの時にあらわれた 赤ちゃんを胸に抱いた 青い衣をまとった人は 

聖母マリア様 だと確信した。

彼女は あの有名な 聖母マリア様は 白い衣をまとっていると思っていた。

しかし 古い肖像画の 聖母マリア様 は 実は 青い衣をまとっていたのだ。




     「 Hail Mary , full of grace ,

      the Lord is with thee ;

      blessed art thou among women ,

      and blessed is the fruit of thy womb , Jesus .

      Holy Mary , Mother of God ,

      pray for us sinners , now , and at

      the hour of our death. 」





               

                 恵比寿ガーデンプレイスのクリスマス ・ ツリー。


     

            眩いほど光り輝くシャンデリア。


               




               初雪の降った、山梨県 ・ 河口湖近くの森。


          

                   河口湖 オルゴールの森 美術館の庭園。







         


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『 A Christmas Celebration 』 Celtic Woman

2010-12-24 13:31:38 | Irish / Classic musics


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アイルランド出身の女性ヴォーカル ・ グループ、 Celtic Woman の、

06年のクリスマス ・ アルバム 『 A Christmas Celebration 』 より、

特に大好きな曲、 『 O Holy Night 』 、 『 O' Come All Ye Faithful 』 、

『 Christmas Pipes 』 、 『 Silent Night 』 、

を聴いてみようと思います

クリスマスの伝統的な歌ですが、彼女たちが歌っていると、ポップでいてクラシカルな、

とても、親しみやすい感じがしますね

彼女たちの、透明な美しい歌声を聴いていると、希望の光を見ているようで、

心が、洗われる想いがします

これらのクリスマス ・ ソングは、すべて、祈りの歌なので、

「 誰もが 幸せになれますように。 
  小さな幸せに 気づくことができますように。 」

と祈りながら、聴こうと思います




Celtic Woman-O Holy Night


アイルランドのダブリンにある、 the Helix Center にて行われたライヴ映像です。

英語、あるいは、ゲール語の字幕が付いています。




Celtic Woman-O' Come All Ye Faithful





Celtic Woman-Christmas Pipes


アイリッシュ ・ トラッドなクリスマス ・ ソングで、大好きな歌です




Celtic Woman-Silent Night





( 動画が消えていましたら、ごめんなさい




Merry Christmas! and Happy Holidays!


           

               サンシャイン60の展望台にあった、クリスマス ・ ツリー。




              JR さいたま新都心駅近くのクリスマス ・ イルミネーション。


            

               


       クリスマス ・ イルミネーション で飾られた、かわいらしい、秩父鉄道 長瀞駅。




           


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『 Fairytale Of New York 』 大好きなクリスマス・ソング♪

2010-12-23 01:42:25 | Irish / Classic musics
          

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もうすぐ、クリスマスですね~

クリスマス ・ ソング の名曲は、いっぱいあるけれど、最近のお気に入りは、これです

アイリッシュ ・ トラッド ・ パンク?バンドの、 The Pogues の88年にリリースされた、

アルバム 『 If I Should Fall From Grace With God 』 に収録されている、

『 Fairytale Of New York 』 。

聴いていて、すごい、懐かしいし、いろんな思い出が、頭に浮かんできます。

あれから、ずいぶん、経ったけど、今でも、聴いていて、新鮮だし、色褪せない。

大好きな、クリスマス ・ ソングです !!

シェーン ・ マクガワン と カースティ ・ マッコール が、
雪の降る街の中で、踊るところが、素敵です~


Kirsty McColl がボート事故で亡くなって … あれから、もう10年になるのですね 。 。 。

当時は、すごいショックだったけれど、彼女の、タフで明るい歌声は、ずっと、心の中にあって、

これからも、決して、忘れることはないでしょう

R. I. P.  Kirsty McColl !!




The Pogues & Kirsty McColl Fairytale Of New York


PV です。素晴らしい~!




the pogues and kirsty macColl


英語の歌詞が、載っています。




( 動画が消えていましたら、ごめんなさい




ところで、シェーン ・ マクガワン って、今、どうしてるのかな ^ ^; ?




恵比寿ガーデンプレイスのクリスマス ・ イルミネーション 2010 を見てきました




※ デジカメを忘れてしまい、携帯で撮りました。うまく撮れてなくて、ゴメンナサイ。。。





          





               




アイスランドのバンド、 Sigur Ros の vocal, guitar 、 jonsi のライブ ( 恵比寿ザ ・ ガーデンホールにて )
に行ったときに撮りました。ライヴ素晴らしかったので、また今度  書きたいと思います




           


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地球ドラマチック「町中みんなで合唱団!~イギリス 涙と笑いの猛特訓~」 前編。

2010-12-18 07:22:50 | Irish / Classic musics


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NHK 教育で、2010年9月30日に放送された、

地球ドラマチック 「 町中みんなで合唱団! ~ イギリス 涙と笑いの猛特訓 ~ 」

という番組を見て、えらく感動したので、書いてみようと思います


ロンドン交響楽団のコミュニティー合唱団は、もともと、同じ合唱好きの10人が集まって結成した、

アマチュア合唱団だった。それが、今では、堂々たる合唱団になった。

指揮者を務める、 ギャレス ・ マローン は、こうした、小さな合唱団を育てることに、情熱を注いでいる。

ギャレス  「 歌を歌うということは、特別な人たちがすることだと、思いこんでいるのです。 

        どんな時でも、歌は、なんらかの形で歌われています。でも、今のイギリスは、

        地域ぐるみで歌おう、という想いを失いかけています。

        ソロで歌うことに自信のある人、カラオケをやりたい人、

        テレビに出たり、 CD を出したりする人だけが歌う、

        そんな考え方は、間違っています。誰でも、どこでも、地域活動として歌うべきです。

        地域と合唱は、切っても切れないものです。 」       

これは、そんなギャレスの想いを、ある町で実現するまでの物語 ( 実話 ) だ。

コミュニティー合唱団作り請負い人のギャレスのもとには、

いつも、様々なコミュニティーから依頼が来る。

その中で、ギャレスが、特に目を引いたのは、

低所得者向けの巨大な団地のある、サウスオキシーに住んでいる、

パム ・ ワイズ 牧師 からの手紙だった。サウスオキシーには、目立った文化活動がなく、

「 歌を、歌いたかったら、他の町に行くしかない 」 と牧師は訴えていた。

確かに、こういう所に合唱団は生まれない。

ギャレス  「 そんな町にこそ、合唱団を作りたいんです。 」

サウスオキシーは、ハートフォードシャー州の南西部にある町で、

ロンドンの北西およそ16 km のところに位置している。

ロンドン大空襲で、焼け出された人たちに、住まいを提供するため、戦後作られた。

住民は、およそ1万2千人、商店街と6つの小学校がある。労働者階級が住む地域で、

娯楽といえば、パブが5つ、サッカーチームとボクシングジムが1つずつ。

しかし、昔のような活気は、どこにもない。

A さん  「 とにかく活気がないんだ。にぎやかなのは、パブくらいじゃないか。 」

B さん  「 まったく何もないところだよ。他の町の人は、見向きもしないし、

       お金も、別のところに流れていっちまう。 」

C さん  「 私も、町の人たちみんなも、 “ 見捨てられた ” という気持ちを抱いています。 」

子供  「 サウスオキシーに住んでいる、というと、バカにされるんだ。そんなの間違ってるよね。 」

ギャレスに与えられた時間は、8か月。その間に、合唱の楽しさを、住民に知ってもらうことが目標だ。

今のサウスオキシーの人たちには、日々の楽しみが、ほとんどない。

( 商店街の店の中で、ギャレスと町の人の会話 )

D さん  「 この町は、救いを求めているんだよ。

       みんな、もっと、自信をもって、胸をはって暮らせるようにね。 」

E さん  「 私は、この町に住んで、60年になるが、何も変わらないんだ。何ひとつね。 」

D さん  「 昔から、ずっと同じで、変化がないのさ。 」

E さん  「 町のことなんか、誰も気にかけていない。住んでいることを、誇りにしたいよ。 」

D さん  「 それには、みんなをまとめてくれる誰かが、必要なんだ。 」

町のいろんなところを周って、人々から話しを聞くギャレス。

ボクシング ・ ジムに通う少年の話。

「 ここは、ろくなところじゃないよ。退屈だから、この町が好きじゃない。 」

しかし、ジムに通う人々はみな、熱心に練習をしている。

ギャレス  「 このジムの少年たちは、目的意識を持っていて、感心させられます。 」

ジムのオーナー  「 でも、ここに来る前は、こうじゃなかった。ボクシングを通じて、

           自信をもち、社会のルールを学んだのさ。みんな、いい子だよ。 」

ギャレス  「 あなたのやっていることと、僕が合唱団でやろうとしていることには、共通点があります。

        人を集め、大切な目標を、彼らに与えたいんです。 」

ジムのオーナー  「 暴力も減るかな? 」

ギャレス  「 ええ、そう思います。 」

( 取材しているスタッフに )

ギャレス  「 この世で最高の町、とは言えなくても、最悪の場所ではありません。

        確かに、多くの人々は、チャンスに恵まれていませんが、熱い心と魂を持っています。 」

ギャレスは、合唱団の練習場を確保するために、まず、小学校に向かった。

そして、町中を歩いて、団員をスカウトするために、人々に声をかけるが、答えは 「 No 」。

ギャレス  「 みんな、他の人の目が心配で、しりごみしています。 」

町のサッカーチームに行き、勧誘するが、そこでも 「 No 」。

ギャレス  「 選手のみなさん、ここにチラシを置いておきます。今日の勝利、おめでとうございました! 」

メンバーが歌うことに、積極的なクラブが、一つだけあった。

そこは、年金受給者専用のサロン。建物の外まで、みなの歌声が聴こえてくる。

そこで、素晴らしい歌声を披露してくれた、フレッドは、4週間前に、妻 ベティを亡くしたばかりだった。

合唱団の話は、悲しみをまぎらわすためにも、ちょうど良いタイミングだった。

ギャレスは、10日間かけて、サウスオキシーのいたる所に、団員募集のポスターを貼り、

チラシを、1000枚以上配った。

いよいよ、練習の初日を迎えるが、はたして、何人、集まるのか?

小学校の教室を、団員の控室に、講堂を練習場に借り、ギャレスは、人々がやって来るのを待ち受けていた。

すると、次々と、老若男女、様々な町の人々がやって来た!!

ギャレス  「 こんなに来てくれるなんて、信じられないなあ 」

( ギャレスと集まった町の人々 )

ギャレス  「 みなさん、こんばんは!サウスオキシー ・ コミュニティー合唱団へ、ようこそ!

        こんなに大勢の人に集まっていただいて、今、最高に感激しています。

        みなさんが、合唱を心から愛し、メンバーであることに、誇りをもてるよう、

        がんばりましょう!! 」

      「 こちらが、主旋律、こちらが、ハーモニー、あちらは、男性です。 」

とギャレスが言うと、町の人々が、みな、席を移動しはじめた。

( 取材しているスタッフに )

ギャレス 「 信じられません。こんなに集まるなんて … 。年齢や性別にも、偏りがなくて、

       いかにも、コミュニティー合唱団という感じです。子供とその両親、お年寄り、

       先生たち、この町を形作っている人たちが、たくさん集まっています。

       問題は、これからです。 」

参加者は、200人近く。合唱団としては、イギリス屈指の大所帯となった。

まずは、有名な、ビーチボーイズの 『 バーバラ ・ アン 』 という曲を、みんなで歌う。

メンバーのみなさん  「 バ ・ バ ・ バー  バ ・ バ ー ラ ・ アン♪ 」

みんな、恥ずかしそうだが、とても楽しそうだ。みなが、歌い終えると、

ギャレス  「 合唱団、誕生です! 」

みな、笑顔で、うれしそうな町の人たち。

( 取材しているスタッフに )

ギャレス  「 信じられません。こんなに大勢の人が、集まってくれたなんて!

        これほどの人数がいると、現在の合唱団というより、ヴィクトリア朝時代にあった、

        大規模な合唱団に、近いものになります。とても、興奮していると同時に、

        圧倒されてもいます。 」

2回目の練習。

多くのメンバーが、これまで、歌とは、縁の無い生活を送ってきたが、

合唱団は、意外なほどのまとまりを見せている。

ギャレスは、後ろで歌っていた、新しく来たメンバーが、素晴らしい歌声を持っていることに気付いた。

ディー  「 メンバーが5人しかいない、別の町のゴスペル合唱団で、歌っていたの。 」

ギャレス  「 あなたのような、歌に自信のある方にも、参加してほしかったんです。 」

『 ハイヤー ・ アンド ・ ハイヤー 』 を練習する合唱団。

優れた歌唱力をもつディーだが、合唱団への参加は、勇気のいることだった。

2年前に、サウスオキシーの公営住宅に、引っ越してきて以来、ずっと、

地域となじめないと、感じてきたからだ。

ディー  「 私は、サウスオキシーに来て、はじめて、差別というものを経験しました。

       引っ越して、早々、家の裏にたむろしていた若者が、窓に石を投げつけて、

       私たちをからかったんです。仕事帰り、子供たちと車から荷物を降ろしていると、

       10人くらいの若者が、ニヤニヤ笑いながら歩いてきて、

       私たちを侮辱したこともありました。すごく、腹が立ちました。

       この町での生活は、私たちにとっては、決して楽しいものじゃないんです。 」

( ギャレスは、練習に顔を出さなくなっていた、ジムのオーナー、マックスが経営するパブで話す )

マックス  「 自分の知っているやつが、5人しかいない。

        この合唱団は、サウスオキシーを代表しているとは言えない。 」

そこで、ギャレスは、合唱団の練習時に、

ギャレス  「 みなさん、こんばんは!お知らせがあります!

        そもそも、僕が、サウスオキシーにやってきた目的は、

        ここを歌う町にして、何か誇れるもの、地元を愛するよりどころを、

        この町に築くことでした。

        今、ここにいらっしゃるみなさんは、そのことをご存じだと思います。

        でも、ここに、いない人は、それを知りません。そこで、提案です。

        11月21日に、第1回公演を、行いましょう! イェ~~~!! 」

メンバーのみなさん  「 パチ パチ パチ パチ ( 拍手 ) ! 」

ギャレス  「 ありがとう。ただし、現在、サウスオキシーには、合唱団全員と観客を、

        収容できるような広い会場がありません。

        そこで、ちょっとしたアイデアを、思いつきました。

        デビューの舞台は、商店街です! 」

メンバーのみなさん  「 あはははは~ ( 爆笑 ) ! 」

ギャレス  「 何か、ご質問は? 」

F さん  「 雨が降ったら? 」

ギャレス  「 決行です! 」

準備期間は、2週間しかない。

ギャレス 「 あせらなくて、大丈夫!これまで、やってきたことに、自信をもって!

       お疲れさま。 」

メンバーの カーリー ・ ハービー は、幼い娘の乗ったベビーカーを押しながら、

さっそく、周りに声をかけはじめた。

カーリー  「 たくさん人を集めなきゃならないの。あなたは、顔が広いから。 」

カーリーの友人 A  「 わかった。まかせてよ。 」

カーリー  「 ネットでも、何でも、とにかくほめまくって! 」

カーリーの友人 B  「 私だって、ちゃんと行くわよ! 」

カーリー 「 口先だけじゃダメよ。必ず見に来てね! 約束よ!絶対に来て。 」

( メールで友人に知らせまくるカーリー )

カーリー 「 初めての公演があるの。よかったら、来てくれない? 」

( 取材しているスタッフに )

カーリー ( 2人の子供をもつ母親 )  

      「 いっとき、母親業を離れて、自分自身でいられるのが、うれしいんです。

        この6年間、仕事といえば、子供たちの世話と家事だけ。

        もちろん、子供たちは、何よりも大切な存在だけど、時には、

        母親じゃない自分に戻りたいの。 」

      「 単に、1メンバーというだけじゃなくて、合唱団の成功に、積極的に力をかして、

        あのメンバーの中で、知られた存在になりたいんです。それを、家族や友達にも、

        私を誇りにしてほしい、って思っているの。 」

コンサートで歌う曲は、 『 ハイヤー ・ アンド ・ ハイヤー 』 。

しかし、合唱団は、なかなか、ソウル ・ ミュージックの感覚が掴めない。

本番まで、あと、1週間だが、ソロの担当者が、決まっていない。

ゴスペル合唱団で、歌っているにもかかわらず、ディーが手を挙げなかったが、

ギャレスにとっては、彼女が、頼みの綱だった。

ディーに、 「 歌ってみない? 」 と声をかけるギャレス。ディーのソウルフルな歌声は、文句なしだ。

ギャレス  「 彼女が、ソロでいいですね? 」

メンバーのみなさん  「 ( 大拍手 )!! 」

いくら良い歌を歌っても、聴く人がいなければ、イベントは、台無しだ。

メンバーは、観客集めにも、全力を尽くす。

( メンバーが町の人に )

メンバー  「 こんにちは!この先の商店街で、土曜日の11時から、コンサートが開かれます。

        この町の、サウスオキシーの合唱団です! 」 

( コンサート当日の集まりで、メンバーたちに )

ギャレス  「 音響的には、かなり、やっかいです。電車が通るし、

        近くの軍事基地から、ヘリも飛んでくるでしょう。

        暴走族があらわれて、クラクションを鳴らすかもしれません。

        しかし、何が起きても、歌い続けましょう!

        誰かが、僕をつまみ出そうとしてもです ( 笑 ) 。

        とにかく、歌い続けるんです。

        僕と目が合って、微笑んだら、微笑み返してください。

        それが、みなさんの歌声を、より美しいものにします。

        お客さんたちに、我々は、合唱が好きなんだ、というところを、見せつけるのです!

        堂々と振る舞いましょう!! 」

合唱団が、商店街の即席会場に、並びはじめると、たちまち、お客さんが増えてきた。

いつもは、人けのない商店街に、500人を超える観客が、詰めかけた。

( 町の観客たちへ、挨拶の言葉を述べる )

ギャレス  「 みなさん、こんにちは!こんな寒い日に来てくださって、心から感謝しています!

        どうか、あたたかく、受け入れてください。この合唱団こそ、みなさんの代表、

        サウスオキシー ・ コミュニティー 合唱団だからです。 」       

( 振り返り、メンバーに、 「 笑顔でいてよ 」 とジェスチャーで伝えるギャレス ^ ^ )

そして、ギャレスの指揮とともに、 『 ハイヤー ・ アンド ・ ハイヤー 』

( 詩 ・ 曲  G ・ ジャクソン / R ・ マイナー / C ・ スミス ) の合唱がはじまる。

ギャレスにうながされ、手拍子をして、もり上がる観客たち。

ギャレス  「 よくやった! 素晴らしい! 」

最後まで、思いっきり、歌い切り、さわやかな笑顔に包まれるメンバーたち。

それぞれ、メンバーが歓喜の言葉を伝えている中、ディーの言葉が、印象に残った。

ディー  「 集まった人たちの顔を見たら、笑顔がこぼれていて、

       誰も、しらけた感じはありませんでした。

       サウスオキシーが、一つになったんです。

       それと、こんなに長い時間、商店街で過ごしたのは、初めて ( 笑 )! 」                   




( 制作 Twenty Twenty Television イギリス 2009 )




The Choir: Unsung Town - Episode 4 Preview Rehearsal - BBC Two





The Choir: Unsung Town - Shake Ya Mamma Episode 2 Preview - BBC Two





The Choir: Unsung Town - Singing Lesson Episode 2 Preview - BBC Two





( 動画が消えていましたら、ごめんなさい




なんて、素晴らしい合唱団なんだろう ! 

こんな素敵な、合唱団作り請負い人が、日本にもいてくれたらいいなあ




            


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映画 「 マザーウォーター 」 を観てきました!

2010-12-02 12:32:51 | Jo Odagiri / Ryo Kase


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映画 『 マザーウォーター 』 ( 松本 佳奈 監督作品、 脚本 : 白木 朋子 さん、たかの いちこ さん、

エンディングテーマ : 『 マザーウォーター 』 大貫 妙子 さん、 音楽 : 金子 隆博 さん、他スタッフのみなさん、

キャスト : セツコ … 小林 聡美 さん、 タカコ … 小泉 今日子 さん、 ヤマノハ … 加瀬 亮 さん、

ハツミ … 市川 実日子 さん、 ジン … 永山 絢斗 さん、 オトメ … 光石 研 さん、

マコト … もたい まさこ さん、 他のみなさん、2010年の日本映画。 ) を、観てきました

それも、おちびといっしょに …

「 しっー 。 おしゃべりしないで、静かに見てるんだよ。 」

のお約束をして、いちおう、静かにしていることができましたが …

やっぱり、お話しの内容を理解するのは、ちと難しかったようです

でも、見終えてから、

おちび 「 ねえ、なんで、○○○ なの? 」 「 なんで … ? 」 「 なんで … ?? 」

わたし 「 うん、それはね …  ああ で、 こう で、 こうなって、 ○○○ なんじゃないかなあ。 」

という会話をすることができました。

理解することは、難しくても、そこにいて、 “ 流れている時間を、共有すること ”

ができたことは、おちびにも、わたしにとっても、貴重な体験だったと思います。


物語は、近くに川が流れている、京都のある街が、舞台になっています。

「 映画 かもめ食堂 よりも、たんたんとしてる 」  ( by わたしのお姉ちゃん 評。 )

と聞いていましたが 、そのとおりでした ( 笑 )。

最初、なんで、 “ マザーウォーター ” っていうタイトルなんだろう?

“ マザーウォーター ” って、どういう意味??

って思っていたけど、映画を見ていて、わかりました


   あしたへは、ダイジなことだけもってゆく

                             映画 『 マザーウォーター 』 の H P より 。


映画館に行って、映画を見ていると、誰かさんの人生を、そこにいる2時間くらいの間だけ、

いっしょに、体験できるような気がする。

だから、映画が好きです。 そう思わせてくれる、映画館が好きです。


なにげない、ふだんの生活を過ごしている、ありのままの姿が、妙に愛おしくなって、

涙が溢れてきて、止まらなくなりました。

忙しい日々の暮らしの中で、つい、見逃してしまい、忘れてしまいそうな、

そんな “ 小さな幸せ ” に、気づくことができて、うれし泣きのような感じです。


でも、映画館を出るときって、泣き顔でいるの、めちゃくちゃ恥ずかしいですね ^ ^;

外に出てから、思いっきり鼻をかんで ( 笑 ) 、身も心もすっきりしました




           

             映画 『 マザーウォーター 』 のパンフレット

( 金色の鏡のような表紙になっています。この表紙に映っているのは、我が家のベランダの上の空です )




 

  映画 『 マザーウォーター 』 の 紹介コーナーがありました


                         


 


                         




あっ、そういえば、昔、京都に旅行に行ったことを、思い出しました。

二条城、清水寺など、有名な史跡やお寺巡りをしたり、

広隆寺の弥勒菩薩像を、拝顔して、涙したこと、など、いろいろな思い出がありますが、

宇治川へ行ったときのことが、なによりも、印象に残っています。

川の水が、豊かで清らかだったこと。陽の光りを浴びて、輝いていて、とても美しかったこと。

そして、宇治川の近くのお茶屋さんでいただいた、宇治茶のほんとうにおいしかったこと

また、いつか、京都に行きたい、と思っていました。

今度、もし、行くことができたら、わたしの知らない、素敵な京のまちを、旅してみたいです。




           


読んでくださり、ありがとうございます

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