2007年映画 #3 THE DEPARTED


THE DEPARTED 2007年1月24日
出ましたよ、中華迷にとっての問題作(爆)
マリー・アントワネットに引き続き「はしご」してしまいました。
長かったんだけどね、お尻痛くなったんだけどね。
午前中マリーで気持ちよく過ごせたのが
午後からは、ちょっと大変でした。
なぜ長かったのか、って言うのは無間道Ⅰだけのリメイクじゃなくて
ⅡやⅢの見所も盛り込んだからなのね。
配役に期待が集まってたんだけど
レオ様は予想以上の好演。
大人になっていてびっくりもしましたが。
最後に映画館で観たのがタイタニックでアビエーターは未見。
タイタニックでは童顔でふっくらだったので子供っぽかったのが
精悍な大人の男になっていて、うまかった。



ストーリーは無間道見てればわかるし、
あちこちで紹介されているのであえて書きません。
舞台はアメリカ・ボストンです。
ここにも人種や出自による差別があり、アイルランド系アメリカ人は
警官かマフィアになるしかなかったそうな。
そんな人たちの言葉使いがとっても悪い。
香港映画でも黒社会物はすばらしく悪い言葉使いが出てきますが
ちょっとタイプの違う悪さかげん。
シモネタ連発です。段々気持ち悪くなってきます。
そして極め付けがエロ親父キャラのジャック・ニコルソン。
いったいどうしたの?
逆を言えば役作りがうますぎるのでしょうか?
レオ様と反対に警察に送り込まれるマット・デイモンも
いまいち精細がなくて・・・好きだったのに・・・



でもマーティン・シーンとマーク・ウォールバーグは大好きだし
期待していたら、良かったのでここは満足しちゃった。
マークの出番が後半少なくなったのは寂しかったけど。
ディカプリオとこの2人が良くて救われてます。
ちなみにマークとマットはボストン出身だそうです。
ヒロイン役は魅力なかったなあ。
なんであの女性に魅かれるのかよくわからなかった。
でもパンフレットを読んでなんとなく納得したのは
彼女がマドリンという役名でこれは「マグダラのマリア」を意味する
ということから、カトリックの信仰をベースにストーリーが
構築されているからなのだと。
スコセッシ監督の映画ってカトリックの信仰をベースに
撮られているものが多いのです。
それと中国人の描き方がいかにもハリウッド映画という感じでいやです。
これは見ればわかるので詳しく書きません。
香港映画のリメイクなのに元の映画に敬意を払っている感じがしません。
元の映画とは違うハリウッド映画なのだとしたら
無間道とまるで同じシーンなんて必要ないし、
こんなシチュエーションで中国人を登場させないで欲しいんだけど。

監督もインタビューでは怒りを感じていた、とかなんとか、
あまり気乗りしなかった様子なのですが、
やっぱり押し付けの企画だったからやりにくかったのかも。
リメイクだけど、まるで違うものを作られれば良かったのにね。
でもアメリカでの作品の評価は高いんですよ。
アカデミー賞にもノミネートされましたし、
興行的にも成功したということは、
元のストーリーが良かったのが大きいと思います。

どちらが作品的に良いか、っていうのは個人の捉え方次第だろうけど
管理人がいいと思うのは香港版です。
それは東洋人の心のひだに訴えるものがあるから。
登場人物の間の精神的なつながりが、香港版の方が濃密だった。
そこが好きか嫌いかによって評価が分かれるのかもしれない。
そしてこの映画を観た後で「無間道」を見直したくなる
香港映画ファンが多いのもわかるような気がします。
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