レスリー・チャン  映画レビュー #3

失業生 On Trial  1981年香港公開

レスリーの出演作としては4作目、
レスリー青春シリーズとしては第2作目となるこの作品は前作同様
ダニー・チャン(陳百強)ポール・チョン(鐘保羅)と共演しています。
ダニーとポールは兄弟役(兄、弟が入れ替わって)レスリーは同級生です。
日本未公開でしたが、今年 青春の光と影 という邦題で
日本版DVDが発売されました。

このDVDを巡っては一時迷の間で、
内容についていろいろと情報が飛び交いました。
この件に関しては9月19日のBLOG に書いています

【STORY】
ダニー(陳百強)は大学統一入学試験に失敗して落第し、
弟ポール(鐘保羅)のクラスに入ります。
クラスメイトのウィン(張國榮)はポールと友人たちの中で冷静で仲間の
人望も厚く、リーダー的存在でした。
しかし、裕福な家庭の子供を装っていたウィンは、実際はホテルの
トイレメイドをしている母と2人の妹がいる貧しい家庭の長男でした。
楽しい学生生活も終わりの来る時が・・・
音楽を志すダニーは、父親と対立して家出。
貧しい家庭の状況をダニーに知られたウィンは
ホテルのボーイとして働くことになります。
お互いに困難と闘いながら挫折を経験し、それでも最後は
それぞれの立場で自分の可能性を信じて、
挑戦していこうとする2人でした。
失業生    1981年8月26日~1981年9月03日 香港公開
興行収入   $2,726,120.00(HK$)        年間第45位(華語電影)




画像は衣装6パターン。学生服とチャイナ服がいいですわ。

ストーリーはこの当時の青春物の典型的なパターンで
道徳的な意味も込めつつ、この時代の若者像を描いています。
ただ前作の喝采 に比べると、レスリーもダニーも暗い影の部分を
演技で表現できるようになっているようです。
特にレスリーは、失業生では出演シーンが格段に多くなっています。
それに伴って細かい心理描写も要求されて、
その要求に応えるように努力した跡が見られます。
香港公開版での体当たりのシーンといい、演技に幅が出てきたのが
前作と見比べるとよく判ります。
この作品でレスリーの演技は注目されはじめたのは当然かもしれません。
結末に関しては、香港公開版はあまりにもレスリーの転落振りが急激で
最後のダニーと較べたら(←較べるなって、自分)
日本版の結末が迷にとっては救われたような気分になる方が
多いのではないでしょうか。未来が2人にとって明るいものに見えるから。
しかし、違う意味では日本版に失望された方も多かったと思いますが・・・

≪ちょっと注目≫
細かく見ていくと、
家に来たダニーと会って怒ったように外に飛び出した時のレスリーの歩き方が
母に会えずに去っていくヨディの歩き方を思い起こさせます。
また見たことのある景色に遭遇します。
地下鉄の駅の入り口や歩道橋の上からの眺めは尖沙咀みたいです。
景色は変わっていても、ロケ地巡りも出来るかもしれませんね。

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