アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

角野隼斗のガーシュウィン

2022年02月21日 | ピアノ
昨日は、東京国際フォーラムのホールへ。

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えっ、広っっ(o_o) とてもピアノのコンサートをやるようなホールには見えない。5000席くらい、それが満席。

舞台中央にあるのはスタインウェイだけれど、それを取り巻くオーケストラ席、さらに舞台左奥にはなぜかアップライトピアノ。

昨日のコンサートは、コンサートツアー最終日で、協奏曲があるのはこの回だけ。そしてたぶんアップライトピアノがあるのもこの回だけなのだろう。
このアップライトはかてぃん私物。アップライトの弱音ペダルを踏んだときに薄いフェルト? が下りてくるように細工されているもので、独特の温かい、ちょっとくぐもった音がする。

前半は、ショパンのピアノソナタ第二番その他のショパンの曲と、ショパンからインスピレーションを得た角野作品。
あらかたの曲はふつうにスタインウェイで弾いたけれど、一部の曲をアップライトで弾くと、なんだかとても親密な雰囲気になって、ここが5000席のホールだということを忘れる。みんな「しん」として、でもリラックスして、じっと耳を傾けている。

お客さんがこの人数だと、さすがに全員がコアなファンということもありえないと思うんだけど、でも、いやひょっとしてそうなんじゃないか…と思ってしまうくらい、すごく会場全体が角野隼斗に肩入れして聞き入っている感じがするんですよ。

後半は、がらりと雰囲気が変わってガーシュウィンのアイ・ガット・リズムから始まって、おもちゃ箱みたいな自作曲(ティーン・ファンタジア)、そしてメインディッシュは
ガーシュウィン/ピアノ協奏曲へ調
(どんな曲だっけ? と思った方のために、ユジャワンの演奏貼っときますね)

ユジャワンの演奏もいいですね。
角野ガーシュウィンは、もっとはっちゃけてて、もっとジャズで、
オケ(藤岡幸夫指揮、東京フィル)とのアンサンブルもぞくぞくするほどよくって、
…客席は熱狂していました。静かな熱狂。ブラボー禁止なのでw

スタンディングで、鳴りやまない拍手。

さっきの親密さは、小さな空間がぽっかりとあいてそこでショパンがピアノを(楽しげに)弾いていて、自分はそこにひっそり来ているような感じだったけど、今度は、「すばらしかった!」という気持ちでいっぱいになった5000人が一体となったような親密さ。

ショパン~自作曲~ガーシュウィンまで、こんなふうに聞かせてくれるのは唯一無二、ほんと角野隼斗しかいないし、それをどうしても生で聞きたい、聞きに来てよかったという人がこんなにたくさんいる。ふつうの就職するか音楽の道に行くか迷ったそうだけど…いやほんと、こっちにしてくれてありがとう。

アンコールの「子犬のワルツ」は撮影OKとのことで:


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