本日、快晴。

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映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん【映画】

2014年05月30日 | 【映画】

@新宿ピカデリー

うっかり、更新を滞らせております。
まだ3本ためているのです。。忘れないうちに。

"今年のクレしんは泣ける!"という触れ込みがあると、
飛びついてしまうミーハーな私。
言わずもがな、歴代の名作「オトナ帝国」と「戦国大合戦」と比較されがちですが、
そもそも、私はそれ以外のクレしん映画は
"運命事件"でしか見ていないということに気づきました。

なので、この2作との比較はしないように、と思いながら書きますね。

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マッサージに行った父ひろしが、なぜかロボットになって帰ってくる。
リモコンで家事をこなす“ロボとーちゃん”にしんのすけは大喜び。
しかし、それは日本の父親たちの復権をたくらむ
「父ゆれ同盟」の陰謀だった。
そして父親革命が発生し、父親たちが暴動を開始。
それに対し、ロボとーちゃんはしんのすけと共に立ち上がり……。
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ネタバレ上等でいきますね。

着眼点は悪くなかったんだけど、落としどころが弱いという印象です。

まずは、良かった点を。

冒頭のシーン。
お、コレ面白いんじゃないか?という新しい切り口だと感じ、期待させます。
結果は・・・まあ、うーん・・・て感じですが、それでも劇中劇の形としては出来が良い気がします。。
あと、オープニングもエンディングも、きゃりーぱみゅぱみゅの曲でしたが、
どっちも合っていて、良かったと思います。
お涙頂戴展開は、チラシとかポスターの時点で予想できていましたが、
"しんちゃんが頑張る姿"と"別れ"という、分かりやすいシーンではあったものの、
私も一応人の子なので、ホロリ程度に涙しました。
演出はあざといですが、個人的には悪くなかったように思います。

しかしながら、気になった点も多々。

父親の尊厳を取り戻せ!という、イマドキ流行らないテーマにおいて、
黒幕の目的と、やっていることが、イマイチ共感できないです。
動機とか言いたいことは分かるんだけど、で、どうしたいわけ???という感じ。
それって結局、父親自身の在り方の問題であって、デモ行進したって変わらないでしょうよ。
最終的にロボに翻弄されただけの父親達は、物語の最初よりも更に情けない姿を晒しているように見えました。
勧善懲悪、という意味では良いのかもしれないけど、
悪役に諭してこそ、アニメ映画としての意義があるんじゃないのかなあ、とか思ってしまうわけです。
まあ、これは個人的な印象ですが。

今回のメインとなる、ロボとーちゃんのキャラクターはとても良かったです。
ですが、(ネタバレすみません))途中でヒロシが2人になったので、
観客目線が、どっちつかずになってしまうんじゃないかと思いました。
自身に置き換えてみたら、それは人間ヒロシの気持ちがよく分かるに決まっているけど、
物語的には、どう考えてもロボヒロシをメインにした展開になっているわけですよ。

・・・正直私は、ロボになったヒロシがどうやって元に戻るのか、というところに重点を置いていたので、
2人になった瞬間に、最後の展開も完全に読めてしまい、途中で気持ちがそがれました。
それでも、演出が上手かったから、見せ方としては上手くまとまっていましたが。

そして、私が一番気に入らなかったのは、黒幕との最終決戦のシーン。
物語的には最も盛り上がる戦いであり、熱く見せないといけない場面だと思うんですが、
はっきり言って、サムい。
ゲスト声優ありきの展開だったんだろうけど、チョイスが悪い。映画としてのテンポが死んでいます。
正直私は顔をしかめて観てましたし、劇場もシーーーーンとしてました。
普通にしたら良かったのに。最終的に、黒幕の親玉がどっちつかずになっただけ。
あと、黒幕3人組の立ち位置もよく分からず。あの女の人は結局何だったの???


とまあ、つっこみどころは多い印象でした。
レビューを全部は読んでいないのですが、相変わらず点数は高いので、
私自身がもしかしたら純粋に観れなかったのだろうか・・・という一抹の不安もあります。
素直な気持ちとキレイな心で観たら、号泣必至の作品なのかもしれないので、
気になる方は、ご自身で確かめて頂くのが良いと思うのですが、
DVDでも、私は観なくてもいいかなあ。。。

あ、エンディングの土手のシーンは微笑ましかったので、
TV放送したら、そこだけは見直そうかしら。

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