本日、快晴。

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闇金ウシジマくん ザ・ファイナル【映画】

2016年10月28日 | 【映画】


@TOHOシネマズ新宿

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違法な金利で金を貸す金融屋「カウカウファイナンス」の
丑嶋馨(山田孝之)を、
中学時代の同級生・竹本優希(永山絢斗)が訪ねてくる。
しかし丑嶋は、金の貸し借りとあれば友人も冷たくあしらう。
竹本は鰐戸二郎(YOUNG DAIS)に仕事を紹介されるが、
それは賃金をピンハネする貧困ビジネスだった。
さらにはその鰐戸三兄弟、丑嶋のライバル犀原茜(高橋メアリージュン)、
そして丑嶋には12年前からの因縁があり……。
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ウシジマくん、最終作です。

正直、相当ヤバイ、みたいなふれこみだったので
描写には期待していた割にはそれ程でもなくて、
ちょっと物足りなさはあったのですが。

でも、シリーズの完結編と謳われていて、
過去にケリをつける話なのだとすれば、
コレもありなのかなと思いました。


原作を全く知らない私が、
個人的に、少しだけ不満に感じたところは以下。

▲マキタスポーツのやられるところは観たくなかった。
(飄々としてる感じが良かったので。)
▲カウカウ側の誰かが死んだら盛り上がった。
(緊迫感が少し足りないと思ったので。でも、現メンバーで殺すべき人いないから仕方ないか。)
▲三兄弟の長男・次男の存在感の薄さ。
(せっかく起用したのに、安藤政信の良さが出てない。)
▲ラスボスのはずなのに、三兄弟の小物感。
(そもそも丑嶋を恨んでる理由が曖昧だし、そんなに憎いならもっと早く捜せよと。)

でも、良かったところも多いです。

◎言わずもがな、ウシジマ孝之最高。
(最後か、と思うと残念で仕方ない。)
◎予告編にもある犀原茜の『皆殺しにしろー!!!!!』が最高。
(キャラは好きじゃなかったんですが、彼女だけは作品を重ねるごとに良くなった。)
◎悪徳弁護士の下りは、"自業自得"の爽快感があって良し。
(作り物っぽい八嶋智人の演技も最高。)
◎全員の中学時代の再現度。特にウシジマ。
(これはもう脱帽。文句なし。)

いやもう、ほんと、中学時代を演じた各俳優さんは驚かされました。
恐らくはみんな若いし、これからの人なのだろうけど、
ウシジマの第一声は、本当に山田孝之かと思った・・・。
顔が似てる人、ではなく、演技を似せることにした演出が素晴らしい。
丑嶋だけでなく、全員が似ていたのが、さらに素晴らしかったです。


色々気にはなるのだけれど、
全体通してみると、良かったところが多いし、
シリーズ完結編として上手くまとめた印象です。


私は自分自身が偽善的であるのを知っているので、
作品の中に出てくる、"きれいごと"に敏感で、
そんな訳ないじゃん、と斜めに観がちですが(そしてそれが短所なのですが)
本作の最後は、結論を出さない分、それほど嫌味に見えなかったのが良かったです。

ウシジマ社長の人間味が、本シリーズ通しての魅力だと思うし
それを、さりげなく、でも、孝之の演技で深みを増して、
作品に入れ込んでいるのが良かったです。


Part3が、ちょっと消化不良だったことを考えると、
本作は良いエンディングを迎えたと思える分、良作ですね。

シリーズが好きな人、俳優が好きな人は満足できると思うので、
有終の美を、是非劇場で。

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