決断の日

愛車パオちゃんの車検の期日が迫る中、
ここのところ、パパと何度も話しをしていた。

タイヤも全交換が必要だと言われているし、
オイル漏れも前回の車検時よりひどくなっている。

多分、今回の車検を通すためには、数十万かかる。


平成元年生まれのパオちゃん。
走行距離は１７万キロ。

車検を通しても、
あとどれだけ走れるかわからない。

今の我が家の財政を考えると、
車検費用を出した上に、
もし、日をおかずに買い替えとなったら、厳しい。



パオちゃんってば。

・・・エアコンは、ろくにきかないし。

・・・夏は暑くて、冬はエンストして。

・・・加速も悪くて。

・・・制動距離も長くて。

・・・車検や定期点検のたびに、諭吉さんが飛んでいって。


でも、パオちゃんに乗って、６年半。

すごく、すごく、楽しかったんだ。


だけど、色んな状況を考え、
ついにこのたび
パオちゃんを手放すことに決めました。


でも、決めてからも、悲しくて。
寂しくて。


手がかかるヤツだったけど、
やっぱり、好きだったんだよなぁ。

しみじみ。



そして本日。
これから我が家にやってくる車の、契約をすませてきました。

選んだ基準は、とにかく条件先行。

出回っている車種で、
車検がたっぷり残ってて、
比較的新しくて、
走行距離があんまりいってないもの。

車種で妥協した分、
色とスペックには、多少こだわってみた。

もう手付金も払ったし、後戻りはできない。







ただ、なんていうのかな。

私もパパも、
生きていくのに、流れのようなものがあると感じていて。

普段はその流れに流されているようにも感じるけど、
その流れを選んだのは自分で、
必要な時には違う流れに移ることもある。

そして今は、私にもパパにも、
違う流れに乗る、転換期が来ている気がしてるんだ。


そうやって自分の進む方向を選んでいく中で、
絶対に譲れないものと
あきらめなくちゃいけないものを、
その都度、取捨選択していくんだと思う。

そして、
パオちゃんを新しい流れに連れていくことは
できなかったってことなんだ。



でも、やっぱり。

頭では納得してても、
寂しいもんは、寂しいんだけどさ・・・。









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