企業の不正や不祥事について調べている。トップが意図を持っているケースは厄介だ。ところで、5年ほど前に「不二家」の事件があった。しかしその実態は、意外だ。勿論不二家に非があるのだが、マスコミの捏造が事件を複雑にしていたのだ。当事者(マスコミ)は、エールを送ったというが、実態はそうではないと思える。加えて、その事件の発覚の仕方が異常だ。あるコンサル会社(食品製造の専門家集団でなかった)が絡んでいる。この場合、危機管理がうまくなかった。当時世論は、隠蔽すること(逆になんでもかんでも発表していく)を極端に恐れていた。あいまいな事実確認なのに、確信の持てないことを認めていくことでより深みにはまってていく。かなり教訓的な事件と言ってよい。