抱腹絶倒!NY育児日記

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ブロンクス・ボタニカルガーデンにて、もみじ狩り

2004-10-22 17:13:52 | ぜ~んぶ見せます!

デニスもがんばって歩いた。


なんとか頑張って美しく咲いているバラ


わびしい色のもみじ

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      Harlem日記 第二百六十五号 10/29/2004

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*****ブロンクス・ボタニカルガーデンにて、もみじ狩り*****

ニュースを見ていると、ブロンクスにあるボタニカルガーデンもみじ狩りの様子
が出ていたので昼からデニスをつれて行ってみることにした。入り口で基本料金
を払う。

チケット売りの兄ちゃんは、ブラック独特のアクセントで「ブロンクス在住です
か?」と聞いてきた、かなりアクセントがつよくて何を言ってるのかわからなか
ったからキョトンとしてたら、ていねいな言い回しで「ブロンクスにお住まいで
すか?」と再度聞いてきた。

「いいえ、ちがいます」と答えると、「じゃー6ドルです」お金を払って、「も
みじ狩りは基本料金で見れるの?」と聞くと、「もちろん!」と、もみじ狩りの
パンフレットとガーデンの地図をくれた。

そしてデニスと二人で歩き出した。デニスは自分でストローラーを押そうとする
し、そのカメのような速度にあわせていたら、20分ほどかかって温室のあるとこ
ろまで来た。途中、行きかう老人カップルや、ご夫人グループの目が「こんな小
さな子にストローラーを押させるなんて・・・」って感じなのがつらい。


なので、私が押そうとすればデニスが悲鳴をあげることを証明するため、たまに
ストローラーを握ったりしてみる。キャァ~ッとケモノのような声をあげるデニ
ス。ほらね、という顔で私は通りすがりの人を見すえるのだった。

それにしても、もみじはどこに?屋外に、もみじがワーッと紅く色づいてるとこ
ろをイメージしてたら、松でも珍しい枝ぶりの木などが植わってたり、たまにラ
ベンダーの花壇があったりするだけ。

パンフレットをもう一度見てみる。ここの温室かぁ~。デニスと温室へ引き返し
て入ると、受付のラテン系の姉さんが「ストローラーは外に停めてきてね。坊や
は私たちが見てるわよ」と言う。デニスを入り口に残して、ストローラーを置き
、中へ。

「もみじを見に来たんだけど、ほら、この写真にのってる」とパンフレットを指
差す。「ああ、これは11月1日からしか展示しないの。今は盆栽を展示してある
のよ」「うぅ~~~む、盆栽には興味ないしなぁ~」

5ドルも追加料金を払わないと温室は見て回れない、盆栽なんてそこいらに売っ
てるものを見るために5ドル払うのももったいない。ケチな私は、「じゃーまた1
1月になったら来るね」と姉さんに言い残し、デニスと外へ出たのだった。

ブロンクス在住のブラックキッズたちが学校から遠足にきてるのか、20人ほどで
列をつくって歩いてまわっている。「あのベイビー、キュートね」と7、8歳くら
いの女の子同士がデニスのことを話していた。

相変わらずストローラーを押して、労働中のデニス。入り口から1時間ちかく歩
いたけど、もみじの木は見つからず。デニスも歩き疲れたのでストローラーに乗
せる。

もみじより大きな葉のメープルの木が植わってるところは風情があった。背の高
い並木道、葉は黄色く色づいている。メープルを見上げながら、カナダから買っ
てきたメープルシロップは美味かったなぁ~。と、花より団子な私。

デニスにメープルの落ち葉を持たせると、喜んでクルクル回していた。
いつの間にか、ガーデンの地図を落としたのか、失くしていた。
あてもなく歩いていると舗装されていない道へ迷い込む。

ストローラーにデニスが乗っていては、とても動かせないほどのガタガタ道。降
ろして歩かせる。山道を歩いたことのないデニスは、カメよりさらにのろい。そ
れでも、へこたれずに歩くのだった。

もう山から出るのか、もう山から出るのかと歩けども、
舗装されてる道へ出ることができない。

もはや木の名前の展示さえしていない森の中へ。熊が出てきてもおかしくないく
らいの山道。私とデニス以外は誰も歩いていない。たまに枯葉の音がすると思う
と、リスがうろうろしてるくらい。引き返すにも、かなりの距離来てしまったの
で、引き返せなくなってしまった。

薄汚れている看板のブロンクスリバーという文字も、虚しく。曇り空にブロンク
スリバーのせせらぎは、デニスと二人きりで道に迷っているときには切ない。

このまま山から出れず「日本人親子、入場から3日後にボタニカルガーデンにて
遺体で発見される!」なんてタイトルでニュースになったらどうしよう・・・。
と妙な考えが頭をよぎる。まっ、本気で出れなかったら携帯で電話すればいいん
だわ。と思い直す。

どれくらい時間がすぎたのかもわからないまま、歩き続け、ようやく頂上へ登り
つめたようだった。下りになると、数分ほどで舗装されてる道が見えてきた。「
デニス、やっと山道をぬけたよ!よく頑張ったね~」とストローラーに乗せてや
る。山道で疲れたのか、デニスは、うとうとし始める。

「あぁ~あそこにバラ園があるから、もうちょっと起きてて。せっかく来たんだ
から」と強引に起こしてバラを見せる。バラも寒さのせいか、ちょっとくたびれ
ている。それでも赤や黄色に白にピンク、色とりどりの美しいバラ。

デニスは、興味なさげにアクビ。そこから入り口までも、ものすごい距離あった。
トラムも走ってるんだけど、なんとなく乗らなかった。と、そのすぐ傍に、も
みじが!

っていっても、たった2本くらいしか植わってない上、まだ緑と赤の中間色で、
妙な色あい。切ない・・・、こんなに歩いたのに。

ブロンクスのボタニカルガーデンは、山あり谷あり川までありで、ものすごい大
自然に囲まれており、ガーデンというより森なのであった。もっと暖かい日なら
きっとハイキング気分で楽しめるのだろうなぁ~。曇りで寒空の日には、本当に
サム~イ森なのであった。

次の朝は、起きぬけに右のフクラハギがつった。ひさびさの山登りのせいにちが
いない。
ブロンクス ボタニカル・ガーデン「もみじ狩り」のURL

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