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タイムズスクエアにある吉野家、バリバリ牛肉食ってます!
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9月11日、ひさびさに友人アケちゃんの誕生日パーティーに夫婦で行った。
デニスはレイのママにあずけた。
レイも久々に仲間に入ったので、話しまくっていた。レイが、
オーストラリアへ出張したときの、私も聞いていなかったエピソード
が飛び出した。
仕事の後、せっかくオーストラリアまで来たのだからと同僚を
さそったが、同僚はホテルにいるというので、一人で外出。
バーへ酒を飲みもしないのに入ったとか。
バーカウンターでコーラをたのみ、周りを見渡す。
背後に、タイトなレザーのパンツをはいた男を発見。
ゲイも来ているのか。
コーラを手に、振り返ると、そこにも黒いレザーのピタピタなベスト
とパンツをはいた男。もしかして、ゲイ専用のバー?
一人の男がハーイと声をかけてきたので、声は出さず、
あごを上向きにあげて軽いあいさつ。
なんだか自分のことを皆が見ているのだとか。
「それって、餓えたライオンがレイの周りを囲んでて、レイは
その真ん中に落ちた、お肉みたいなものだね」と私が笑う。
「結局、コーラも飲まずに出たけどね」とレイ。
オーストラリアで新しい世界に足をふみこむところだったそうだ。
「チェリーボーイは、やっぱり人気なのよね、その世界でも」と
アケちゃん。
「ブラックって、そもそもオーストラリアには少ないらしいから
ゲイバーにくるブラックなんて、パンダみたいな存在だったん
じゃない?」と私。
それからその場にはいなかったが、アケちゃんの彼の話になった。
「彼は、高い壁にはさまって死にかけてる鳩を助けるほど、
やさしい人なの」とアケちゃん。
「CPR(心肺機能蘇生法、つまり人工呼吸)は
やったのか?鳩を下ろしてあげただけじゃー本当に助けた
とはいえないよ」とレイ
「もちろんマウストゥーマウスで」とアケちゃんが笑う。
「まさかERまで運ばなくちゃ~ダメ?」と私。
「マジで市の環境局みたいなとこに電話したんだよ」とアケちゃん。
「えっ、マジで?」と、どよめく私たち。
「ところで、彼はマンハッタン出身?」レイがアケちゃんに問う。
「ロングアイランドだけど」
「やっぱりな、マンハッタン出身だったら鳩なんて邪魔だって
踏みつぶすくらいだもん」レイが笑う。
人を殺すやつもいるかと思えば、鳩を救うやつもいる世の中。
命に対する価値観って、人によってとってもちがうもんだなぁ~。
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