黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

他人事とは思えない

2010-12-10 17:20:07 | サッカー一般
クラブ史上初の赤字転落へ、来季さらに強化費削減…浦和


マルシオや永田が移籍していった浦和レッズ。
資金力では新潟は適わないなと思い知らされたが、現実的にはお互いに苦しいようだ。


こういった記事を読売グループの報知新聞が書くことがちょっと気になるのではあるけれど、大企業を親会社に持つ首都圏のビッグクラブがこういう記事を書かれるということはJリーグ全体にかなりヤバイと思って良いのではないだろうか。
浦和レッズは強化費が多いだけでなく、Jリーグトップクラスの育成・普及費を掛けていたので、これらの事業をストップされることはサッカー界にとってかなりのデメリット。


たぶん、浦和レッズにとってのライバルは過去も当面の未来もプロ野球になるのだろうけど、衰退傾向のある日本プロ野球にさえもJリーグ各クラブは押され気味。
プロ野球の選手並とはいかないものの、せめてJ1だったら主力は最低でも5000万円以上になるような構造にしないとプロ化した意味がなくなる。


どこのクラブもスター選手を発掘して、さらに社会現象を起すようなプロジェクトを組まないとこの長期低迷傾向は止まらない。
基本は面白さをどう素人に打ち出せるかなのだろうが、そういった面ではJリーグ開幕のエネルギッシュさを失ってしまったね。
W杯バブルで世間の感覚が変わったところもあるだろうが、「仕掛け人」みたいな人がJリーグや協会に皆無になったことも原因の一つだと思う。
何だったら、川淵さんにもう一回Jリーグのトップにでもなってもらった方が良いんじゃないかい?諸所問題はあるだろうけど。とありえないことも浮かんでしまう。


地上波TVの視聴傾向もこの数年下降で止まらないそうだ。選択肢が増えた所為かな。
スポーツの低迷と地上波TVの低迷って実は相関関係が強いのかもしれない。
ありきたりな一般論だけど、やっぱりそうかなって思ってしまう。
民放は格安の電波利用料にしているので、まだこの先やりようはあると思うけど、その復権の材料としてスポーツは魅力的なコンテンツでなくなってしまったのかな。

近頃、歌も小説も漫画も演劇も映画も何だか過去の焼きまわしばかり。表現は規制だらけになり、0からの創造が少なくなってきた日本。まあ、お互いにパクリあっても新しさを感じさせてきた時代もあったが、そういう感じのなくなった。
せめて、スポーツくらいはワクワクさせてもらいたいのだけど、サッカーに限らず日本のプロスポーツ全体がワーッという感じがなくなってきたのかな。
閉鎖空間の張り詰めた空気感に心張り裂けそうな時間はもう日本のプロスポーツでは味わえないのだろうか?
これって人類が進化したってことなんだろうかな。そうだとしたらちょっと悲しい。
逆に技術的には劣るがアマチアスポーツにはそういった感覚がまだ残っているような感じがする。


そんなこんなでもプロサッカーの世界は「1月の移籍市場」に向けて動いているんだな。
アルビやJリーグは世界とも繋がっているわけで、影響がどう出るか、暫く模様眺め。