28.07.09 と ん か つ NO.1127
とんかつを上手に揚げるコツは鍋の油の温度が上がって来て、紫の煙がすーと2本上がっ
たころがネタを入れるタイミングで、入れたネタがすーと浮き上がる温度が最適。 取り上
げるタイミングは4~5分で、箸でつまんで持ち上げると「チリチリッ」と音がするとき・・と教わ
りました。 その後、温度計が出てきてそういう「感」に頼らないでも、指定の温度で指定の
時間で揚げれば、均一なとんかつができる便利な時代になりました。
ところがその温度計が壊れたので、新しく買おうと思ってコーナンへゆきましたが、もはやア
ナログの温度計がなくデジタル式の温度計を買ってきました。 でも、それが便利なようで
便利でない。 180度まで上がると温度表示は突然消えてしまってその後はもう動かない。
ガス器具だって180度まで温度が上がると(過熱防止・火災防止?)自動的に消えるように
なっている。 「揚げ春雨」を作ろうと思えば200度まで上げなければなりませんが、それが
できない。 そんなもんは自分で作らずにスーパーで買ってこいということだろうか?
便利の代償に没個性を強いられているようで面白くない。
最新型の温度計の性能が信じ難いので、久しぶりに「感」に頼るとんかつを揚げてみたとこ
ろ、これが実にいい出来栄えだったので、ちょっと気分がいい。もう温度計なんか使わない。