小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

人皆先生

2020-06-30 18:30:20 | 日記

  R  02.07.01   人 皆 教 師   NO.2699

   苦情処理産業と言われる建築不動産業をかれこれ40年やり

ました。  新築住宅を買っていただいてお客さんから「寝室

の床がびしょ濡れになる」との苦情を受けまして、現場を確認

しましたが、水漏れを起こすような原因は一切見つからずに困

果てました。  息子がインタネット情報で「布団とフロー

リングの相関関係」ということで検索すると出てきました。

つまり、そのお客さんは万年床にしておられたのです。

人間は睡眠中にコップ1杯分ほどの水分を放出する。

布団がそれを吸収して、床に水漏れ現象を起こしていたのでした。

この客さんのこの苦情の申し出がなれば、そんなことが起こると

は全く予想もできませんでした。

「万年床なんてよしましょう」と言うまでもなく、いいことを教

えてもらったと理解しました。

 

 

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お氷様

2020-06-29 20:17:33 | 日記

 R 02.06.30    お  氷 様  NO.2698

 先に紹介しました「千両ミカン」と同じようなお話です。

江戸城に君臨する徳川大将軍に対して、毎年盛夏の時期に加賀藩

からお見舞いとして「氷」が献上されていたのです。

それは厳寒の真冬に巨大な氷室を造って、夏が来るまで溶けない

ように厳重に管理され、見張り番をつけて不心得者の侵入を厳し

く防止したものでした。 搬送が大変でした。  特別な荷車を

しつらえ、昼夜を問わずひたすら江戸へ江戸へとつっ走りました。

量が少なくなって来ると早馬を何頭も仕立てて載せ替えて運びま

した。  途中通行の邪魔になる百姓や子供は蹴散らかし「お氷

様」に無礼があったものは、即刻打ち首となりました。

そうやって江戸に到着し、将軍の手元に届くころは、ちょうど汁

椀に1杯ほどの大きさになっていたといわれます。

ひとかけらの氷にそれほどの価値なんてありません。

でも、ゴルフの会員権とか、テレビタレントの地位とか、最近では

議員の地位も含めて、そんなものにも何の価値があるのでしょうか?

ない者のひがみかもしれませんが・・・。

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千両ミカン

2020-06-28 19:52:22 | 日記

   R 02.06.29       千両ミカン       NO.2697

     昔ある大金持ちのご老人が死に瀕した時につぶやいた。 ミカン

をたべたい。 でも当時は季節外れの果物などどこにもない。 

ところが、金に糸目をつけないで探せばあるところにはあるものです。

店の使用人を総動員して探したら出てきました。 でも、値段は1000

両(今でいうと1億円) ご老人はうまそうに半分食べて、やがて他界

しました。 その残りの半分(1/4)をばあさんが食べましたが、もったい

ないということで、のこりの1/4を神棚にお供えしました。

それを見ていた使用人が思った「おれが一生働いたって残りのミカん

程度のお金はもらいない」 みんなが寝静まるのを待って、そのミカ

ンを盗み出し出奔してしまった。

「お金で買えないものはない」みたいなことを言う人がいますが、実

はお金で買っていても「価値のあるものとは限らない」という趣旨で、

古典落語にある話です。 こういう話は面白い。

 

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コロナ本

2020-06-27 19:17:56 | 日記

   R 02.06.29    コ ロ ナ 本    NO.2697

 今回のコロナ禍のあとはどうなるのだろうか?と思って

それらしき本買って来て読みました。 〇 コロナショック 

(これから何が)から始まる(起ころうとしている) 変容

の(いるのか) プロセス 徳間書店 はせくら みゆき著

〇 コロナショック・サバイバル(日本経済復興計画)文芸

春秋 冨山 和彦 著 

結論から言えば、ほとんど馬鹿が馬鹿しい内容でした。 図書

のタイトルに魅かれて本を買った自分のあほさ加減にげんなり

としています。 コロナと関係のない記事が90%程度もあり、

やたら意味の分からない外国語が散りばめられていたり、合理

的理論や歴史の検証など全くなく、狂信的な理屈が並べられて

いるだけで、まったく話になりません。

こんな俗悪な図書を「ベストセラー」だと新聞で報道するなんて、

ほとんど詐欺ほう助ではないかと憤慨しいています。

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ピストル2

2020-06-26 18:55:05 | 日記

  R 02.06.27   ピ ス ト ル2   NO.2695  

 Fはいっそ予定価格を教えて、この場の難を逃れるか、名誉ある

死を選ぶか迷いましたが、一度でもそんな罠にかかったら、一生涯

蟻地獄のような人生を歩まなければならなくなることを憂い、入札

予定価格を教えることを拒否しました。

「頑固な奴だな」「何も役所のために死ぬことはないだろうに・・」

と男たちは薄笑いを浮かべてFの手足をロープで縛り付け、その穴に

落とし込もうとした瞬間でした。

ブルトーザーやユンボなど置き去りにされた、建設機械の裏側から5

~6名ピストルを手にした男たちが飛び出し「叫びました」「そこま

でだ!」おとなしく逮捕に応じなかったら射殺する。

Fを尾行していたのは、業者の回し者と刑事だったのです。

*この作品はある地方新聞の「新人作家登竜門」という企画に、私が

応募して入選した短編の要旨です。

 最優秀者には一定期間、その新聞のスペースを提供するというもの

でしたが、3,000円の図書券をもらっただけで、おしまいでした。

それでいいんです。 作家になんかなれるわけがありませんから。

 

 

 

 

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