28.07.21 愉 快 犯 NO.1139
社会的な影響が大きい犯罪を犯すことによって快感をうるという困った人がいる。 消防
団員が放火したり・常〃自我が通用しない社会に対して・劣等感や閉塞感を感じている人
電車の線路に自転車を投げ込んだりして、事故発生の瞬間を固唾を飲んで見つめ、その緊
張感に浸って快感を味わっている。 そういう連中の犯罪の態様を「愉快犯」と言います。
でも、犯罪はどんな犯罪でも基本的には愉快犯ではないかと思う。
悪いことをして快感をうるのは人間の深層心理ではないか?
推理小説のほとんどは「殺人」がテーマです。
フランスの哲学者(兼作家)マルキッド・サド(渋沢 龍彦)の図書を沢山読みましたが、それ
でも日本の各地で発生している女子児童誘拐(殺人)事件ほどの悪質な犯罪は、かれの著
作の中にはありませんでした。
犯罪はますます凶悪化し「事実は小説よりもなお稀なり」となっています。
* マルキッド・サド・・・いわゆるサデイズムの権化。
人をイジメ・苦しめ・虐待することによって快感を得るという異常性格者。
人生の大半を刑務所で過ごしたフランスの侯爵。
「悪徳の栄え」「美徳の不幸」などの著作で有名。