通勤電車で「人生晴れたり曇ったり」

“通勤電車”は、人生という線路を迷走中。
自分の選んだ道だから“晴れても曇っても”自分の足跡をブログに残していきたい。

定年後はお金を使い切ってしまいなさい

2007年10月04日 | 気になるニュース
こんばんは
今日は何の日、”探し物の日”だそうです。理由は、NTTの電話番号案内が104番であることから、失くした物をもう一度本気で探してみる日。ふーんそんな記念日もあるんだ。

年齢を重ねていくと、なくすものが増えてくるのも事実です。

「定年後はお金を使い切ってしまいなさい」

PHP7月号の特集「ゆったり人生、お金はいくら必要?」があり、その中に、「お金を使い切ってしまいなさい」と題する談話記事があります。その内容を紹介しながら、定年後のお金の使い方について考えてみましょう。

・お金をすべて使い切るイタリア人
「お金を使い切ってしまいなさい」と主張する根拠の一つがお金の使い方に関する、米国、イタリアとの比較です。アメリカ人は、48歳ぐらいで、平均的なイタリア人は50~55歳頃に総資産のピークを迎えるといいます。さらにイタリア人は死ぬときに貯蓄をゼロにするそうです。

それに対して、日本人の総資産が最も高くなるのが死ぬときで、平均して3500万円の金融資産を残すという。つまりお金を使わないまま死んでいくことになる。お金とともに残るのは後悔だ。「もっとこんなことをしてみればよかった」「あんなこともやってみたかった」と悔やみながら死んでいく。あまりにも馬鹿らしいことではないかとの主張です。

・要介護になる人は高齢者の5分の1
根拠の2つ目が、お金を使いきらずに貯め込んでしまう最大の理由である「もしものときのための備え」に対する反論です。統計で見れば、要介護になる人は高齢者の5分の1の割合でしかない。残る5分の4の人は体も頭もしっかりしているままで天寿を全うする。
いざというときに備えるばかりで、使う計画を持っていないのは、自分のライフプランを描いていないからだとライフプラン作成の必要性を指摘されます。

・ライフプランの作成が重要
かっては日本と同様に勤勉の民族といわれたドイツ人も今では夏期休暇をたっぷりとって楽しむ。彼らは貯蓄の目的を尋ねられると「使い切る」という人が大半だという。
アメリカでも温暖な都市で、リタイアした人たちが、ヨットやクルーザーで海に出て釣りを楽しみながら、のんびり暮らしている。

彼らがこうした豊かな老後を送れるのは、仕事を引退した後の暮らし方に対して明確なイメージを持っていること、それを実現するためのライフプランを描いていることを強調されています。

・全力を尽くした達成感
私の世代は、わき目もふらず働いてきました。周りを見渡しても誰もが同じように働いていて、それがごく普通のことでした。定年になってから考え方を少しずつ変えてはきていますが。

主張の中に、もしお金を使わずに死んでしまうと、お金とともに残るのは後悔だ。「もっとこんなことをしてみればよかった」「あんなこともやってみたかった」と悔やみながら死んでいくとありますが、はたしてそうでしょうか。私には、全力を尽くした達成感の方が強いと思うのです。

細かい点についての反論を述べてきましたが、「お金を使い切ってしまいなさい」は正論だと思っています。しかし社会全体がそのような考え方に到達していくにはまだ時間が必要だということではないでしょうか。

定年後の事は、あまり考えられません。それとも考えたくないのか・・・・。

昨日の下弦の月から11日の新月に向け、月が欠けていく。人生も欠けていくのか、それとも元々満月なのに、ただ影で隠れているだけなのか。それさえ分かっていないのです。