福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

クルト・クヴェルナーに再会

2018-01-21 14:15:56 | 美術




2年前のドレスデン滞在時にわたしを虜にしたクルト・クヴェルナー(1904 - 76)の油彩3点と対面してきた。

上の2点、「帽子を被った自画像」「画家の両親」は、アルベリティヌムのノイエ・マイスター美術館にて。

もともとは、街中のポスターなどで気になっていたカール・ローゼの企画展がお目当ての訪問ではあったが、「土地柄、常設展にクヴェルナーがあるかも知れない」という期待が叶えられたものである。

ここでも、全く虚飾のない、真実だけを描こうという筆致が胸に迫る。



お昼を挟んで出掛けたのは新市街地のガレリー・ヒンメルである。明日のドレスデン空港までの乗り換えの下見に、ドレスデン・ノイシュタット駅まで出掛けたついでに訪ねることにしたのである。



日曜日のため、新市街地中のお店が閉まっており、ガレリー・ヒンメルも例外ではなかったが、それでも歩いた甲斐はあった。ショーウインドウに飾られていたのは、「天使の燭台を持った農婦」。たしか、二年前にも見た記憶がある。作品に大きな力があって圧倒される。



ただいま開催されているのはフリッツ・トレーガーという人の個展。全く馴染みのない名だが、展示室をウィンドウ越しに覗くかぎり、とても趣味が良さそうだ。
明日のアムステルダム行きのフライトが午後発のため、明朝、再訪することは可能かな。

ドレスデンといえば、旧市街地の街並み、建物の美しさに勝るものはないものの、多くの画廊のひしめく新市街地の創造的空気も悪くない。

2年前、どうにも咳の止まらないとき、新市街地のアポテーケ(ドラッグストア)に世話になったことも思い出した。こちらのハーブ・ティーの効き目の素晴らしさは、日本ではなかなか求められないことを知ったものである。

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