福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

ベルリン ~ 雷雨のお出迎え

2019-06-12 23:18:47 | コーラス、オーケストラ


ベルリンの宿へのチェックインは6月11日の深夜0時となった。フランクフルトからの乗り継ぎ便がもともと遅れていた上、ベルリン・テーゲル空港の駐機場に辿り着いたあとも50分ほど缶詰め状態を強いられたからだ。理由は雷。この夜のベルリンは激しい雷雨で、作業員の安全が保証されるまで作業が止められていた、即ち、ドアを開けに来られなかったのである。



ようやく飛行機を降りることができ、ホッとしたのも束の間、今度は荷物が出てこない。しばらくすると、今夜のうちに荷物は出せないので、明日、空港に取りに来いとのアナウンス。致し方なく、機内持ち込んだリュツクサックのみを抱えてタクシーに乗り、宿に辿り着いたという次第。



というわけで、今朝、食事を済ませると、ベルリンAB地区の7日間チケットを購入し、地下鉄とバスを乗り継ぎ、勇んで空港に出掛けたのだが、なんと、到着してみるとバゲッジサービスセンターが閉鎖され、その前に人集りがしている。どうやら、前夜、取り残された荷物の数が多過ぎ、対処し切れないので閉鎖したらしい。業務が追いつかないなら閉鎖してしまおう、などという発想は、日本の会社では思いもつかないことだろう。しかし、或る意味合理的とも言えるのかも知れない。



別のカウンターにて、所定のフォーマットに滞在先のホテルやら氏名やらを記入して提出してきたが、本当に荷物が届くのか不安は拭えない。

着替え、洗面用具のみならず、商売道具である燕尾服、ステージ靴、勉強のため持参したブラームス合唱曲集スコア、ネブライザー、常備薬、味噌汁セット等々、もし出てこなければ損害額は補償の限度額を3倍は軽く超えてしまう。そもそも、ステージで着用する衣裳をベルリンで調達するのも骨が折れる話で、なんとか届いて欲しいと祈っているところ。



空港からのバスを動物園前駅にて地下鉄に乗り換えたのだが、そのとき、我らのコンサートのポスターが駅構内に貼られているのを発見。束の間の心の慰めとなった。こんなことでもなければ、動物園前駅を利用することもなかった筈だ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 美しさの極み「蝶々夫人」新... | トップ | サイモン・ラトルの「マノン... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。