なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

いつものように幕が開く

2010-01-03 00:11:31 | Weblog
 大晦日の夜中、つまり1月1日の未明・これは暦の上では新年ですから平成22年の囲碁です。
 マア年が変わったと言っても昨日の今日、細かく言えばほんの数時間の違いですから、それほどあらたまることも無いですが、ともあれ新年の碁です。
 ネット碁に接続すると対局希望者リストにはMさんが一人だけエントリー。
  この人には入会以来お世話になっています。
 じかに顔こそ合わせていませんが、メールでも肉声でも会話をしたことは一度も無いとは言え、(もしかしたらどこかで擦れ違っているかもしれないし、どこかの大会で対局している可能性は0では無い)親しみを感じるお馴染みさんである。
 このネットに入会して初めて打ったのは確かMさんだったように記憶していまして、それ以来6,7年のお付き合いとなります。
  
 ネットですから実名は出ていても当然顔までは見えていません。
 入会して初めて対局希望ボードに名前が載れば、対局数がごく僅かでもあるし「誰?誰?」と言う感じで、見慣れない者は多少気にになると思いますが、このMさんは初めから気楽に相手をしてくれたと言う印象です。
 素人だし初めから碁を打つための会ですから、それが当然でもあるけれど、そうは言っても新人にとっては嬉しいものです。
 碁会所ストレンジャーにとっては相手をしてくれる人は有りがたい。

 Mさんは想像ですが対局数で五本の指に入っても十番以下では無い筈です。
  そういう意味では誰とでも打ってくれるので、私などは大勢の中の一人かも知れないのですが、それでも嬉しいことです。
 その頃彼の挨拶文は「○○市のMです。宜しく願いします」のようになっていた。
 その市は私の住む市から車で15から20分でいける距離。
  ネットですからそういう地理的距離は関係ないと言えば関係ないですが・・・九州沖縄でも北海道でも同好の士に変わりが無いですが、でもなんとなくお隣さん的な親しみを感じてしまうのです。
 実際には囲碁人口そのものがそれほど大きくは無いでしょうから、友達の友達の友達・・・と辿って行くとどこかに繋がる可能性もある。

  ともあれ以来月に1局以上は打っていると思いますから、極控えめに考えても100局以上は打っている筈で、私が入会以来の対局数1600局余で、その中では一番対局が多い筈です。
 (Mさんは1万局を遥かに越える対局数がありますから、そのうちの100では彼の中では1番では無いでしょうが。)
  そういう意味では、私にとっては年明けの1局を打つ相手としてはふさわしい相手です。

 対局はMさんの先でコミ2目半出し。
  彼の黒番での出だしはほぼ決まっている・・・星と目ハズシの組み合わせ。
 私もいつもなら平行型で2連星になるのですが、年の初めでもあり星と小目の組み合わせにしてみました。
  この時一瞬頭を過ぎったのは、昨年他界された梶原九段のことです。
 「年の初めだから4手目をいつもと変えてみた・・・」なんていう事を言ったら、多分「馬鹿もん!」みたいなものです。
 熟考を重ねた上での選択では無い・・・ただの思いつき、気分の手。
  何と言っても「今日のハマグリは重い」の先生ですから、「4手目に考えに考えて・・・」なら例えおかしな手でも叱られないかもしれませんが、いかにも「気分転換」的な手では怒鳴られるか、笑われるか、はたまた無視されるか。
  結果は170手辺りでMさん投了・・・勝ち星だけで言うと幸先の良いスタートとはなりましたが、内容はいつもの結果OK。
 さてさて、今年もいつものように幕が開いたとも言えますね。