なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

建て前と本音?

2010-01-29 03:25:56 | Weblog
 ネット碁会所を検索すると、有料碁会所・無料碁会所と言う風に分類されてリストが出て来ます。
 これからネットで囲碁を打ちたいと思っている人、あるいは今までと違うところで打ってみようと思っている人には参考になる筈ですが・・・。
 あるサイトで紹介されている有料碁会所は8つ・・・しかないと言うべきか。
  寂しいことに私が入会して打っているサンサンは出ていません。
 それにサンサン同様にもう一つの実名囲碁クラブも出て来ません。
  実名のところはネット碁では異端児なのか、弱小碁会所なのでほぼ数の内に入らないのでしょうか?。
 あるいはネット碁会所を運営する側が、こういうリストに掲載されるような働きかけをしていないのでしょうか?・・・そうだとしたら営業努力がチト不足。

 あるいは囲碁人口と言う市場パイが小さなところでは、営業努力の効果がすくないのか?
  リアルの碁会所案内の場合、いくつかある「全国碁会所案内」に乗せるには碁会所の方から登録する形になるようです。
 碁会所のオーナーがネットでホームページを開いているようなところは、こういう動きには敏感ですからほぼ、複数の紹介リストに掲載されています。
 ところがパーセントにしたらどういう割合かは分かりませんが実際に存在するのに、リストには直らない碁会所も多いのです。
 私の地元に限って言えば、4割から半分くらいは出て来ません。

 それは経営者の方針でひっそりやっているわけでもないでしょうが、ネットに鈍感と言うことになるのでしょうか。
 それは経営者の問題とも言えるでしょう・・・しかし、こういうリストを作って囲碁ファンに情報を提供していると言う活動と見ると・・・。
 囲碁ファンに便利な情報を提供するためのHPの筈ですが、ファンはともかく応じない碁会所はどうしようもないと言う限界なのかもしれません。

 そう言えば、この事とは直接は関係ありませんが、昔「囲碁の世界って小さなパイの奪い合い」、「奪い合いと言うより守り合い」「本音と建前の世界」だと感じたことがあります。
  ある時ある小さな碁会所がプロを招いての碁会を企画しました。
大竹九段、林海峰九段、本田女流などなど身の丈を越えるプロ・・・
  この事自体何かの催しとタイアップするようなものではありませんで、オーナーがプロを招きたいと言う熱意から出た事なので周辺にはヤヤ唐突な印象は否めなかったと言うことはあります。
 マアそれでも、囲碁のイベントで普及活動でもあり、アマの夢だし、囲碁と言うゲームのアピールではあるわけです。
  但し小さな碁会所が単独では実行するは厳しい。
  発起人は赤字覚悟とはいえ赤字が余りにも大きくては困る・・・ですから共同で実施する碁会所などが必要ですから、共催者を募る。
 ここで本音と建前。
 「地方でもプロを招いた催しはやりたい」「囲碁ファンを掘り起こすには良い機会」「自分の店の客に参加を呼び掛けた場合自分の碁会所の利益になるかどうか」表現は悪いですが「自分の店のお客は囲い込んで置きたい=他の団体との交流で不利益が生ずる可能性は困る」・・・
 結局は「結構な催し」ではあっても「協力には踏み切れない」のが実情でした。

 さてネット碁でも、囲碁ファンの嗜好により特徴が無ければいけないでしょうが、スケールメリットみたいなものもある筈です。
 経営としても、実際にそこで囲碁を打つ側にもスケールの問題はある筈。
 一方で日本全部で300万人と称していますが・・・ネットで打っているのはその中の限られた数・・・ですからやはり今でも小さなパイなんですね。
 ファンの数からして3,4のネットでも良さそうなのに、有料・無料合わせると20以上はあるようです。
 好みと個性で選べるとは言えますが、、、。
  小さなネットが集まって共同でイベント、あるいはネットでの相互乗り入れみたいな・・・イヤ建て前と本音がすれ違うでしょうね。
 利用者のメリットと経営のメリットは必ずしも一致しないでしょう。

 碁を憶え、横好きが嵩じると一度は『碁席の席亭になりたい』と言うのが夢のようです・・・現実には誰でも出来るわけではないし、成れたとしても”商売”として成立させるのは至難の業。
 夢と現実の壁が。