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なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

勘違いかも知れない「投了」

2007-11-19 17:28:54 | Weblog
 先日の夕方にネットで対局しました。
  相手は九州方面の人で過去に何度か打ったことがある
 記憶では互い先くらいか向こう先の手合いですがこの時は私の先番
 最近調子が良い?・・・いや腕を上げたのかも知れないので要注意
  特に打ちにくいような相手と言うことは無いと思いますが、しかし現実に相手の方が上手になっているのだから、きっと進歩みたいなことがある筈ですから、そこのところが注意点ですが、具体的な棋譜・序盤の好みの形などの記憶は無いから・・・マア名前からは打った事があると言う記憶はあっても出たとこ勝負みたいなものです。

 さて私の2連星に対して白は両小目。
  何か記憶と違うような気がします。
   この立ち上がりだからどうだということではありませんが、彼の立ち上がりの形が変わって来ているのかも知れません。
 いや、たまたまこの対局だけ変えてきたのかも知れませんが
  ともかく碁は大きな石の死活、模様の張り合い、地模様の消し合い・・・
 こういう進行は好きですね。
  K畑師匠に何局も一番手直りで打った貰っている碁の殆どがこのような捻り合いの碁・・・得意の進行と言うよりこれしか出来ないみたいな情け無さはある。
 
 ともかく白を取りに行った黒に白もコウ絡みでシノギ、あるいは逆に黒を取ってしまうという争いで、そのコウ立てに別のお互いの大石の生き死に絡みのコウ立てが交わされる・・・
 まだダメも多いし、コウに勝った時、あるいは相手のコウ立てに手抜きでコウを解消したときの計算が難しい。
 実戦では私がコウを解消した時に白は黒の辺の石に攻め掛かり、ここに手が無くて黒の生きを確認して白は投了となりました。
 ホッとした一瞬ですが、でも、私の第一感は「唐突の投了」でした。
 確かにコウ絡みで白の大石は取れて、且つ自分の石の一団は1手手抜きで生きを確認した・・・しかし「勝負はこれから」だと思っていた矢先のこと。
 
 相手は投了し、定型の挨拶を交わしネット対局室から去って行きました。
 対局の観戦者は二人
 私としては自分なりに「盤上で知りうる投了の真相?」を考えたいのですが、この内容では何時までも対局室に留まるのはなんとなく気が引ける・・・一旦対局室を退散して、自分の棋譜倉庫から今終わったばかりの棋譜を取り出しました。
 ここなら”秘密?”の研究会みたいです
 そこで、棋譜を取り出し場面を投了のところに一気に進めました。
  その場面で、白が投了せずに打ち続けた場合の地合いを確かめます。
   これが意外と難しく、寄せの手順を変える度に結果が変わる。
 黒1目半勝ちから白5目半勝ちまで・・・
   この寄せ勝負だけで何回も繰り返したのですが、決定的な結論らしきものが見つかりません。
 次に勝負どころのコウ争いのコウ立ての場面でのシュミレーション
  これもどうも白からコウ立てが幾つもあるのに対して、黒からのコウ立てが足りなかったようなのが確認できたから、途中で解消したのは已むを得ないことがわかりました。
 となると、あの時点で白は投了せずに打ち続けていたら、どうやら負けていたのは私の方だったようです。
 では何故白は投了したのだろうか?
 もしかしたら、私が気がつかない決定的な手があって、白氏には見えていたのだろうか?・・・それなら理解できる。
 それから暫くの間盤面とにらめっこ状態でしたが、どうにもわからない。
  それに、もしそういう理由ならば、私ならばこれ程潔く無いからもう数手打ってみて、相手が決め手を認識しているのを確認してから投了するでしょう。
  推測ですが、「一見大きな石を取られ、黒に危ない石を凌がれたので気落ちしたのだろうか?」・・・どうもそんな気がする。
 (急用が出来たかもしれませんが)
 「運が良かった」と喜ぶ気にもなれないし、さりとて酷い碁を打ったと言う気もしない不思議な対局でした。
 さて白氏は今頃「しまった!早まった」と思っているだろうか?