60年代・70年代に若者だったおじさん
とは違った若者に大アッパレ!
安全保障関連法案に反対する学生と学者の共同行動
http://oshidori-makoken.com/?p=1423
7月に立ち上がったSEALDs TOHOKU
東北大学 斎藤雅史くん
http://oshidori-makoken.com/?p=1493
撮影:おしどりケン
仙台から来ました、SEALDs東北、東北大学の斉藤です。
東北にいる学生として率直に今回の安保法制について語りたいと思います。
今回の安保法制についてですが、ぼくはとてもムカムカしました。
ここまで、実質的にまともな審議をせず、のらりくらりと答弁をかわし、ただひたすら同じ回答。
自衛隊のリスクに関しても、後方支援とだけ述べ、責任をとろうとしない態度。
民主主義的手続きを軽視する政権のやり方。
7月15日、16日の強行採決の時は強い怒りを感じ、まず国会前になかった自分を恥じ、すごく後悔しました。
ただその中でも、国会前に行けなかった自分が今、東北という土地で何ができるか、について問われていると考えました。
東北は多くの自衛隊の人たちが震災の時に関わりました。
しかし今回の戦争法案の強行採決を受け、基地のある地元の人たちの中では不安が広がっています。
これまで自衛隊は実質的な軍でありながら奇跡的にも人を殺す事は有りませんでした。
それ以上に震災や災害の復興に大きな貢献をしてきました。
また、被災地では震災から4年が経っても未だに復興は終わっていません。
その復興の仕方も国による創造的復興の名の下に地元住民の話合いを経ないまま作られた巨大防潮堤問題など日本の民主主義の問題が地方でも横たわっていると考えます。
こんな日本の周縁の土地である東北だからこそ、この国の政治体制や社会の根本的な矛盾がよく見えると思います。
そしてその矛盾の極みが今回の安保法制だと考えます。
現政権は「平和と安全の為に集団的自衛権を行使する」と言っています。
武力による平和です。
僕が思うに、現政権の人達は本当にそうやって武力によって平和になると思っているのでしょう。
国家という存在が正当な物理的暴力の抑制体であるかぎりの必然かもしれません。
しかしその暴力によって得られた平和は本当の平和でしょうか。
社会や構造的に暴力を配合するという本当の意味の積極的平和でしょうか。
例えば、イスラエルはパレスチナ人を弾圧するために国家予算の多くを軍事費にかけています。
世界のハイテク機器セキュリティー機器のほとんどはイスラエル製です。
これがパレスチナ人たちを武器で押さえ込み、その武力によって自らの平和を維持する。
これが本当の平和といえるでしょうか。
文学者でありパレスチナ人の人権問題に生涯取り組み続けた学者でエドワードサイードは著書で「知識人とは何か」の中で、知識人の使命とは「常に努力すること」それも「どこまで行ってもキリのない、いつまでも不完全とならざるを得ない努力をすることだ」と述べています。
知識人としての学者の存在とはなんでしょうか。
権力を話す、この道しかないという者に対して、どこまでも妥協することなくオルタナティブを模索する努力を続けることが知識人の役割ではないでしょうか。
武力なき平和というオルタナティブを模索し続けることこそ、本当の知識人の役割だと僕は考えます。
僕は最後までこの法案を本当に止めるまで努力を続けると思います。
そして東北から声をあげたいと思います。
そこで8月9日に仙台で戦争法案やばいっしょ学生デモパレードを行います。
東北地方としては福島などで学生がこよう上げることはありましたが、仙台という土地では初めてです。
参加者が自由に安保法案に「ノー」と言える自分の思いをぶつけられるそんな場になればと考えています。
そしてこの流れを全国に広げて行きたいと思っています。
また今、仙台では安保関連法案に反対する被災3県大学教員有志の会が記者会見を行なっています。
またそれとも連携して東北という地でも学者と学生の連帯を築いていきたいと思います。
とても拙いスピーチでしたがありがとうございました。(引用ここまで)
アキくんの名スピーチ!
(…11個の法案、全部読んだ方いる?)
明治学院大学 奥田愛基くん
http://oshidori-makoken.com/?p=1505
撮影:おしどりケン
こんにちは。(こんにちは)
明治学院大学4年のオクダアキといいます。
今日は皆さんデモもあって国会抗議もあるのですが最後まで倒れずに水分補給をしてきてください、よろしくおねがいします。
端的に僕がこの安全保障関連法案に対して反対している理由を3つ述べたいと思います。
1つは、憲法上の議論の問題です。
この安全保障関連法案は極めて違憲性が高いというふうに言われています。
政府が作ったビデオによれば3対3の学者が並んでおり、「違憲だ」「合憲だ」ということを言い合っているようなビデオが流れていますが、実際においては400人しかいない憲法学者のうちの200人以上の方が違憲だと述べており賛成の学者の方は残念なから3人ほどしかおられないと言うことです。
えー、沢山いるんだと述べていて、3人ほどしかいなかった時に「沢山いたんではないか」と言われ、「私は数ではないと思いますよ」と言っていた人の顔を
僕は一生忘れないでしょう。
1972年の政治見解や砂川判決はその根拠にはなりえません、一般的にはそう言われていません。
そのような学説があるのならば今すぐ小林先生が論破してあげると言っているのでそこに行ってもらいたいと思います。
もう一つ安全保障の問題です。
これが本当に安全保障上必要なのか、憲法上の議論はさておいて、安全保障上必要だというふうに政府は述べています。
だから憲法違反であってもやるべきだと言っているわけですね。
しかしながらこの安全保障関連法案、11コの法案がまとめて審議されております。
この法案に関して11コまともに知っている議員がどれほどいるのでしょうか。
一応僕は全部の法案について見てみました。
とんでもない量で気が遠くなって、もう学期末でしたが、もう二度と見たくないと思いました。
えー、案の定安倍晋三さんはこの11コの関連法案の名前すら言えませんでした。
また、国民の多くの人を不安にした某テレビでの安倍晋三さんの説明、ちょっとここで説明したいと思います。
「えーとですね皆さん昔は戸締りで済んだんですよ、安全保障が。」
「昔は雨戸閉めてればよかった。」
「それが最近はオレオレ詐欺など振り込め詐欺等がありますからね。」
「この離れを見てください。」
「この離れに火が上がってますね、この離れの火こうやると、この離れに、こっちの家はダメです、こっちの離れに燃え移るかもしれないと」
「これに関しては集団的自衛権できます」
と。
えーと、率直に言って、事態はより深刻なんだと確信しました。
一体国民の誰がこのよくわからない生肉のようなものを追ってですね、納得するのかと非常になめられているのだと思い、11コの法案をまともに読もうと思った僕が馬鹿なんじゃないかと思っていました。
また、ホルムズ海峡の議論においては、10年前にイランがそういうことをやるんじゃないかと議論がありましたけれど、今イランとアメリカの外交関係が修復していて。
で、伊勢崎賢治さんとか多くの安全保障の関連の専門家がおっしゃるように、これを国会でまともに答弁することは国際上非常に問題である。
なぜなら、勝手に攻撃もされてない国に行ってそこで機雷の撤去をすることは先制攻撃に当たるからです。
このような野蛮なことをですね、国会でまともに審議してはならないないと。
「絶対に英訳にしないでください!」
と伊勢崎さんはおっしゃっていました。
案の定イラン大使館からクレームが来ました。
もう一つは民主主義の問題です。
やっぱりこの、11コの関連法案の名前すら言えない国会審議を見ていてぼくは非常に腹が立ちます。
まともに議論できていないのに必要だとおっしゃる。
憲法上の議論も何も説明できていない。
この状態で強行採決すると聞いたとき、僕は本当に腹が立ちました。
本当に、この国のまぁその、憲法上の議論。
憲法というのは国民の権利ですからね、それを無視するということは国民を無視するということですよ。
その状態で強行採決する。
民主主義の議論をしても、相当私達を舐めていると思います。
さて、本当に止めると言っている私たちですが具体的なプランを出すと出せとよく言われます。
しかしですねよく考えてください、誰か黒人の人種差別を撤廃するっていう時に、ワシントン大行進の中で「I have a plan」といった人がいるでしょうか?
いないんですよ。
私が言いたいことはこれです。
「I have a dream」です。
本当に止めたいのです。
学者の方たちは、、、。
僕の悪い学者のイメージを言います。
学者の方は、何かが起こった時に、できなかった理由を論文に発表すると。
「こうこう、こういう理由で、ほら失敗しただろう」と
「俺は前から言ってたんだ、まぁちょっと論文が仕上がったのはその後だったけど、大目に見てくれ」
そういうことは僕はあまり聞きたくないんですね。
この段階から日本の民主主義がなぜ腐っているか、若者の投票率がなぜ低いか、そんなことを議論しても仕方ないのです。
できない理由を実証して何になるんでしょうか。
できないことを実証して何か成し遂げた気になるなるのはもうやめましょう。
我々には夢があります。
我々には変えたい未来があります。
そして、その未来をわたし達は生きていきます。
繰り返しましょう、何度でも言いましょう。
「民主主義とはなんなのか」
この政権に対して私たちに対して何度でも言っていきましょう。この学問というものは。
あんまり学問とか知識人とかという言葉は実際僕はちょっと嫌いです。
で、こないだ震えるデモの子がですね来たときに、
「おい、安倍晋三!私は化粧が濃い、東京に来た時はディズニーランドにしか行かない!けど1つ言いたい!私はお前より頭が良い。」
けどよく考えてください、学者の会で皆さんがスピーチすること、立憲主義を守りましょうと、民主主義が大切ですという事。
それというのは何か学者や学生じゃないと言えないのかと。
そういうことを思うわけです。
でもそうなった時にもう一度問われます。
では、我々学者や学生は何をしたらいいのかと。
私は今日も問い続けます、民主主義とはなんなのか、その上で私はどう生きるのか。
ある学者の方、鶴見俊輔さんというんですけど、ある学者って言わなくてもよかったです。
民主主義は完全に成立することはない、追い込まれてまた盛り返す、そしてそのパワーが重要なんだと。
私私たちの背後にはもうすでに亡くなった方がたくさんいます。
この国の平和やこの民主主義っていう物を求めてもうすでにここにおられない方がたくさんいます。
もしかしたらここにいるのはマルチン・ルーサー・キングかもしれないですね、もしかしたら鶴見俊輔さんがいるかもしれません。丸山眞男さんがいるかもしれない。ルソーだっているかもしれない、ロックだっているかもしれない。
わからないですけどその時代の中で、人類の歴史の中でわたし達が生きていくことを今日も私は確認したいと思います。
そしてまた、今日も僕は大学に行き授業を受けこの場にやってきました、今日はよろしくお願いします。(引用ここまで)