2023年4月18日プレジデントオンライン、
「多くの人が疑いを持たずに健康のバロメーターとしている「正常値(基準値)」ですが、実際には、「この値がもっとも健康を維持できる」あるいは「長生きできる」という根拠があるわけではありません。
では正常値とは何かというと、「平均値」のことなのです。しかも多くの場合、年代別の平均値ではなく、あらゆる世代をひっくるめた平均値が「正常値」として設定されています。
しかし、平均値が正常値となってしまうなど、本来はおかしな話です。」
「繰り返しになりますが、正常値というのは多くの場合、全世代の平均値から導き出された数値でしかなく、そのうえ、さまざまな機能が低下してきた高齢者にとって何を「正常値」とすべきかというのは、実は「よくわからない」というのが正解なのです。
高齢者の場合はとくに、数値に過度に惑わされることなく、その人の暮らしやすさ、人生の晩年をいかに快適に過ごせるかということをもっと優先した治療を行うべきです。」
「かつて、血圧の基準や血糖値の正常値(基準値)をもう少し上げても大丈夫であるということが、人間ドックを受けた人たちの予後調査から見えてきたと人間ドック学会が発表した時も、循環器学会などがその発表をデタラメ扱いして基準を上げることに反対したということがありました。
日本の医師の世界というのは、きちんとしたデータを持っている人よりも肩書のほうが勝ってしまうというおかしな世界なのです。人間ドックの医者が言っていることが、大学医学部の教授の言い分よりも正しいなどということがあってはいけないというわけです。
「正常値絶対主義」に凝り固まって人間を見ない医師、患者の死亡率を上げてしまうかもしれないというエビデンスに対し、謙虚になろうともしない医師たちが一日でも早く引退していくことを願うばかりです。」
全文は、
https://president.jp/articles/-/68565
このままでは社会保険料の天引きで現役世代が死んでしまいます。
2025年はもう目の前、後期高齢者医療の抜本的な見直しは喫緊の課題。国の存続に関わります。
モラルハザードを防ぐため、保険料は一律自己負担3割にするべきだし、ドラッグストアで売っているのとおなじ湿布薬は保険適用から外すべき。
2023年3月6日アゴラ言論プラットフォーム、
「ますます現役世代の負担が増える「2025年問題」ってなに?-
2025年には団塊の世代が全員後期高齢者になって社会保障のさらなる増大が懸念されています。というか、実際にかなりの確度でそうなります。」
全文は、
https://agora-web.jp/archives/230306014141.html
2023年4月20日日本経済新聞、
「大企業健保、赤字5600億円超で過去最大 23年度見込み-
日本の医療保険制度は現役世代が高齢者医療費の一部を賄う仕組みだ。拠出金は進む高齢化を反映して22年度比で7.3%増えて3兆7067億円となった。なかでも75歳以上の後期高齢者への支援金は10%程度増える想定とした。
高齢者医療への拠出金は増え続ける公算が大きい。経常支出の4分の1ほどは後期高齢者向けの支援金が占める。65〜74歳の前期高齢者向けの納付金とあわせると、保険料のおよそ4割が高齢者医療の下支えに使われる計算だ。
保険料率を引き上げる組合も増える。22年度から23年度にかけて135組合が引き上げ、平均保険料率は22年度から0.01ポイント上昇して9.27%となった。後期高齢者医療制度が発足した08年度と比べると2ポイント程度伸びた。
赤字幅の拡大を反映し、収支の均衡に必要な実質保険料率は10.1%に上昇。初めて10%の大台を超える。これまで経常収支の赤字額が最も大きかったのはリーマン・ショックの影響を受けた09年度決算の5234億円だった。」
全文は、
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA190OF0Z10C23A4000000/
「多くの人が疑いを持たずに健康のバロメーターとしている「正常値(基準値)」ですが、実際には、「この値がもっとも健康を維持できる」あるいは「長生きできる」という根拠があるわけではありません。
では正常値とは何かというと、「平均値」のことなのです。しかも多くの場合、年代別の平均値ではなく、あらゆる世代をひっくるめた平均値が「正常値」として設定されています。
しかし、平均値が正常値となってしまうなど、本来はおかしな話です。」
「繰り返しになりますが、正常値というのは多くの場合、全世代の平均値から導き出された数値でしかなく、そのうえ、さまざまな機能が低下してきた高齢者にとって何を「正常値」とすべきかというのは、実は「よくわからない」というのが正解なのです。
高齢者の場合はとくに、数値に過度に惑わされることなく、その人の暮らしやすさ、人生の晩年をいかに快適に過ごせるかということをもっと優先した治療を行うべきです。」
「かつて、血圧の基準や血糖値の正常値(基準値)をもう少し上げても大丈夫であるということが、人間ドックを受けた人たちの予後調査から見えてきたと人間ドック学会が発表した時も、循環器学会などがその発表をデタラメ扱いして基準を上げることに反対したということがありました。
日本の医師の世界というのは、きちんとしたデータを持っている人よりも肩書のほうが勝ってしまうというおかしな世界なのです。人間ドックの医者が言っていることが、大学医学部の教授の言い分よりも正しいなどということがあってはいけないというわけです。
「正常値絶対主義」に凝り固まって人間を見ない医師、患者の死亡率を上げてしまうかもしれないというエビデンスに対し、謙虚になろうともしない医師たちが一日でも早く引退していくことを願うばかりです。」
全文は、
https://president.jp/articles/-/68565
このままでは社会保険料の天引きで現役世代が死んでしまいます。
2025年はもう目の前、後期高齢者医療の抜本的な見直しは喫緊の課題。国の存続に関わります。
モラルハザードを防ぐため、保険料は一律自己負担3割にするべきだし、ドラッグストアで売っているのとおなじ湿布薬は保険適用から外すべき。
2023年3月6日アゴラ言論プラットフォーム、
「ますます現役世代の負担が増える「2025年問題」ってなに?-
2025年には団塊の世代が全員後期高齢者になって社会保障のさらなる増大が懸念されています。というか、実際にかなりの確度でそうなります。」
全文は、
https://agora-web.jp/archives/230306014141.html
2023年4月20日日本経済新聞、
「大企業健保、赤字5600億円超で過去最大 23年度見込み-
日本の医療保険制度は現役世代が高齢者医療費の一部を賄う仕組みだ。拠出金は進む高齢化を反映して22年度比で7.3%増えて3兆7067億円となった。なかでも75歳以上の後期高齢者への支援金は10%程度増える想定とした。
高齢者医療への拠出金は増え続ける公算が大きい。経常支出の4分の1ほどは後期高齢者向けの支援金が占める。65〜74歳の前期高齢者向けの納付金とあわせると、保険料のおよそ4割が高齢者医療の下支えに使われる計算だ。
保険料率を引き上げる組合も増える。22年度から23年度にかけて135組合が引き上げ、平均保険料率は22年度から0.01ポイント上昇して9.27%となった。後期高齢者医療制度が発足した08年度と比べると2ポイント程度伸びた。
赤字幅の拡大を反映し、収支の均衡に必要な実質保険料率は10.1%に上昇。初めて10%の大台を超える。これまで経常収支の赤字額が最も大きかったのはリーマン・ショックの影響を受けた09年度決算の5234億円だった。」
全文は、
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA190OF0Z10C23A4000000/