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たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

ふんばり続ける

2014年02月22日 16時20分33秒 | 日記
年明け早々の混乱は不当な雇止めとの結論にようやく至りました。
わけがわからないまま一方的に振り回されたはずです。

事実関係がわからないままじっと辛抱して仕事を続け、休みをとってはあちらこちらへ相談に行きました。
知ること、いつ誰が何を言ったのか-記録を残しておくことは大切だとあらためてわかりました。同じ窓口にいっても人によって対応もちがってきます。今のところ幸いなことに救われています。

生活をかけて10年以上一生懸命、非正規ですが正社員以上に働いてきました。
手続きを踏んでいくにはまだ時間がかかりますが、きちんと自分の中で精算できるように
したいと思います。

まだどうなっていくのかわからず気が抜けません。
これからのことを考えるのはそのあとでもおそくはないと言いきかせています。
私自身がどうしたいのか具体的には今はわからずフラフラしていて苦しいです。

法律と行政の手続きを理解するのはややこしくてなかなか大変です。
国家試験受験のために勉強したことが間接的にですが役に立っているように思います。

まずは自分自身のために、今の流れを最後までやり遂げようと思います。

自分の感性を信じ続けます。

浅田選手、笑顔で終われてほんとうによかったです。





『木靴の樹』ストーリー(2)(1990年公開映画パンフレットより)

2014年02月22日 15時40分55秒 | 映画『木靴の樹』
 ルンクの後家さんの家の末娘ベッティーナは、おじいちゃん子。アンセルモおじいちゃんのひみつを、彼女だけは知っている。おじいちゃんはニワトリの糞を集めて、雪が降るのを待っている。雪が降って大地が凍えても、ニワトリの糞をまいた地面だけは冷えないので、そこへ、春になったら、トマトの苗をうえて、一番トマトの収穫をねらっているのだ。「みんな、きっとビックリするだろうネ、おじいちゃん」。

 寒い冬の夜は、農場の人々は畜舎に集まって宵のひとときをすごす。女たちは編物をし、男たちはタバコを吸い、夜話をする。いちばんうまいのは、バティスティであった。
 しかし、バティスティには心配事があったーミネクに暖かい服をつくってやりたい。だが、妻にはもうじき、またひとり子供が生まれる。

 雪の日も、ルンクの後家さんは小川で洗たくをしていた。ドン・カルロ神父が傘をさしかけて言った。「6人のうち、2人の子を養育院に預けたらどうかね」。一家の窮状を見かねての、神父の親切心だった。心迷った彼女は、その夜、長男のベビーノにこの話を打ち明けた。「かあさん、ぼぐが昼だけでなく夜も働くよ。だから・・・」このベビーノのことばに、彼女はもう何も言えなかった。

 早春の日ざしに子供たちが大地を駆けまわる頃、ルンク家の牛が病気にかかった。獣医は、手遅れだと言った。「早めにして銭にしたほうがいい」。しかし、ルンクの後家さんはあきらめなかった。彼女は、小さな礼拝堂に参り、そのわきを流れる小川の水を汲んで、病気の牛に飲ませた。その祈りが神につうじたか、牛はすっかりよくなった。

 端ぎれ、縫布など雑貨を満載した行商人フリキの馬車が来たのは、聖母祭の数日前だった。布を買うマッダレーナ。その母親ブレナ夫人は「もうじき結婚する娘のために、少しまけてやっておくれな」と誇らしげに言った。

 祭りの日、村の広場にはメリー・ゴーランドが設けられた。その年、人々にとって珍しかったことは政治演説集会が同じ広場でひらかれたことである。見物していたフィナールは、人混みの下の地面に、金貨が落ちているのを見つけた。拾って農場に戻った彼は、金貨を馬のひづめの泥の中に隠し、ひとりほくそ笑んだ。

 バティスティに子供が生まれた。男の子である。夕方、学校から帰ったミネクは新しい弟を見せられるが、彼の表情は暗い。一足しかない木靴を、学校の石段で割ってしまったのだ。バティスティは、夜になってから河の畔りに並ぶポプラの樹の1本を伐ってきた。深夜おそくまでかかって、彼はミネクのための木靴を作ってやることができた。

 ある朝、フィナールが大騒ぎを演じた。ひづめに隠しておいた金貨が、いつの間にか落ちてなくなってしまったので、逆上した彼は馬を殴りつけたのだが、逆に馬に追いまわされ、すんでのところで蹴り殺されるところだったのである。寝こんだフィナールは、医者でなく祈祷師を呼び、おまじないをしてもらった。

→まだ続きます。