熟メン茶々丸の「毎日が美びっとカルチャー」

ルーヴル美術館 肖像芸術 国立新美術館

先日10日の東京美術展巡りの2回目です。今回は、六本木にある国立新美術館で開催中のルーヴル美術館展 肖像芸術ー人は人をどう表現してきたかです。

肖像とは、人の顔や姿を絵画や彫刻にあらわしたものを指すのですが、その行為は古代より現代にいたるまで連綿と続けられています。その意味でも芸術においての肖像は歴史を語る上でも重要なアイティムとなっています。

今回の展覧会は、ルーヴルの8部門から約100点もの肖像芸術による展開される「ルーヴルの顔」の展覧会です。

各時代の歴史を象徴する肖像は、古代文明からヨロッパの歴史を彩る名品ぞろいで、エジプト文明の王の理想の顔を表現したマスクに古代ギリシャ、ローマの出土品、国王や女王の肖像画、ナポレオンのデスマスクや巨大な彫刻像に出征を描いた絵画など多岐にわたり、どの作品も、文明の歴史をうかがわれる意義深い作品ばかりです。

なかでも、モナリザと並び称されるルーヴルの美しい女性のひとり。ヴェロネーゼによる「美しきナーニ」は、豪華なドレスと輝くアクセサリーを身にまとい、対称的に透き通るような肌を持ち、観る人の眼を奪う不思議な笑みを称える女性です。そして、彼女の姿をどの角度から見つめても、決して彼女は視線を合せることはありません。

他にもエピローグを飾る作品として、フルーツや花々で構成される摩訶不思議な顔を持つアルチンボルトの「春」と「秋」が再び顔をそろえています。

今回の展覧会も、9月3日まで国立新美術館で、その後に、大阪市立美術館で9月22日より開催。二館のみの貴重な巡回展になっています。ルーブルの顔をぜひ、あなたの眼で確かめてほしいです。

 

新国立美術館のジュニアガイドは、大人が見ても楽しめる美術展の教科書です。手に取って観賞するとより理解を深められると思います。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「【美術鑑賞・イベント】」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事