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映画 記者たち~衝撃と畏怖の真実~

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ロブ・ライナー監督のイラク戦争における大義名分の嘘を暴いた真実の物語「記者たち~衝撃と畏怖の真実~」を観賞

1999年にニューヨークを旅した2年半後に起こった9・11での惨事。テレビ画面を見入りながら、魅力的な都市がテロにより打ちひしがれた姿に我が目を疑いました。その後に、アメリカ国民が一致団結した姿に感動しましたが、9・11が引き金となって、湾岸戦争へと進み長期化する中で、一部の人間により、アメリカ国民の思いとは違う方向に進んでしまったことに怒りをも感じました。

今回の映画は、ブッシュ政権が湾岸戦争に向かう大義名分となったフセイン政権下のイラクで、大量破壊兵器があるとの情報の嘘を暴いた、ナイト・リッダー社のワシントン支局の担当記者や編集長の闘いを描いた脚色なしの真実の物語です。

監督は、スタンドバイミーのロブ・ライナー。嘘を暴いた記者には、ウッディ・ハレルソンとジェームス・マースデン。有力な情報提供者で元軍人にトミー・リー・ジョーンズが扮していたり、記者の妻役にミラ・ジョボヴィッチがアクションなしで出演するなど派手さはないのですが、草の根の情報収集や大手新聞社が、政府の情報を鵜呑みにしながら、ナイトリッダー社だけが権力と闘う正義を貫く姿に感動します。

今回の作品、アカデミー賞受賞で話題となっている間もなく日本公開の「バイス」とも関連しているので、この2本でイラク戦争の関連性がよくわかると思います。

ケネディーやオバマなど、戦争とは程遠い存在の大統領さえも、アメリカの中にある巨悪に翻弄され、アメリカにおいて多くの国民を死に追いやったベトナムとイラクの二つに戦争が起きた本質を知る上でも大いに参考になります。

そして、アメリカの良識ある人々が、なぜトランプ政権に対して闘っているのかがよくわかる作品です。

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