65オヤジのスタイルブック

映画 私をくいとめて

ポスター画像

のん主演、大九明子監督、綿矢りさ原作の映画「私をくいとめて」を鑑賞してきました。

今回の作品12月18日公開から上映館が少ない中ロングランヒットを続けている作品で、映画女子の強い支持を受けていると聞きオジサンも便乗してみました。しかも朝ドラヒロイン能年玲奈改め今は、のんの主演、さらに「勝手にふるえてろ」で、すっかり僕もはまった大九明子監督に芥川賞女子の綿矢りさの最強タッグとくれば観ない手はないと思った次第です。

物語は、おひとりさま生活を満喫し、すっかり恋愛とも程遠い状態となった31歳のOLみつ子。脳内にいる相談者Aと本音を語りながら日々暮らす生活を送ってます。そんな、みつ子の気になる存在が、会社に来る年下営業マンで、たまたま近くに住んでい林遣都演じる多田くん。Aの力を借りてみつ子は多田くんとの恋愛大作戦に挑みます。プロフィールを観るとまだのんは28歳。年下役を演じた遣都君の方が31歳なんですね。でも、二人の関係は映画の中では、そのものでした。

Aの声を演じるのは中村倫也。ファンには残念ながら声の出演のみです。みつ子とAの間に繰り広げられる会話がとにかく面白い。容赦なく繰り出すみつ子の心の声をAは優しく受け止めます。それは、まさにニュースタイルのボケと突っ込みと言ったところでしょうか。どこか天然色を漂わせるのんのキャラクターが生かされた見事な演出に100%と答えるのんの演技力は抜群です。そう言えば、彼女のお気に入りが大瀧詠一でした。

のんの脇を固めるキャラクターも秀逸で先輩おひとりさまOLには臼田明美、彼女が心惹かれる会社の嫌われ者麗しのセニョールにメンズノンノモデル若林拓也、いかした上司に片桐はいり、イタリアに嫁いだ親友にあまちゃんで共演の橋本愛など、個性的な面々が映画のサイドストーリーに華を添えています。

こんなドラマ的な作品が、2時間を超える大作。メリハリなどまったくない日常を延々に描きながら決して飽きません。僕は密かにキネマ旬報ベスト1に選びたいと思っています。全国のおひとりさま、OLのみなさん、ぜひこの映画で世知辛いコロナの世の中を吹き飛ばしてください。

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