見出し画像

65オヤジのスタイルブック

多治見紀行 その2

 ○ギャルリももぐさ(縁側にそって展示スペースがある)

ももぐさを出て、雑誌でも評判の蕎麦処 とと家へ行く。祝日でもあり遠方よりお越しのお客様も多くにぎわっていた。
30分ほどの待ち時間に店を見渡し愕然とする。あまりにも煩雑に置かれたインテリアや絵画にお店のセンスを疑った。仕事柄こういうところに反応してしまうのは悪い習性かもしれないが、あまりにも美的センスに欠け30分ほどの待ち時間が長く感じた。蕎麦の味は評判どおりではあったが、盛られた蕎麦の器がいただけないすだれが引かれてはあるが水切りが悪く最後に麺がぬれるのが気になった。

僕のお気に入りの岐阜の吉照庵と比べれば、すべての面でおちるのでおそらくこれが最後だろう。店のセンスが良くなるのを期待したい。
しかし、グルメ雑誌と言うんは恐ろしいものだ。プロが撮ると良く見えるので余計にだまされた感があった。

少々期待倒れなのと量も少なかったこともあり、通りすがりの蕎麦屋に立ち寄る。
そこが、大正解のお店になった。
名前は蕎麦 甚5種類のそばを用い自家製粉で毎日作る。そのそばも2種類は契約栽培のもの。

器は地元多治見の陶芸家の作で、安藤日出武氏の仙太郎窯の志野の湯のみ、ぐい飲みは夢生窯、すべての器は染付けの青山窯のものを用いている。
黒漆の座卓が配された部屋は、畳と板の間にわかれている。新しい建物ではあるが無駄を省いた、落ち着きのあるセンスのいい作りだ。

そばもこだわるだけのことはあり、今時めずらしい太目の腰のある麺で歯ごたえがありそば独特の風味を味わうことができた。もちろん、わさびは静岡産で契約農家から直接取り寄せたというこりようだ。

営業は昼と夜だが、夜は完全予約でそば懐石のコース料理。また機会があれば夜のコースをゆっくり堪能したい。

雑誌などの取材に踊らされず、自分の足で確かめることの大切さを実感した。
しかし、とりあえず見ずして語れず、食せずしてい言うことなかれで先ずは確かめてみないとはじまらない。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「【美術鑑賞・イベント】」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事