65オヤジのスタイルブック

映画 朽ちないサクラ 杉咲花の憂い

画像1

杉咲花の主演のドラマ「アンメット」を観たあと、この映画「朽ちないサクラ」を観て今までにない杉咲花を感じた。

 

先ず最初に前置きしておきます。柚月裕子原作で人気となった「狐狼の血」と比較してはいけない作品だと思っています。また、御託を並べて酷評することが趣味のような自称映画評論家は好きではないので、どの作品もかつての淀川長春さんのような感想しか述べないのでご了解ください。

なぜ、虎狼の血と比較してはいけないと言うと今回の作品は、常人の感情で描かれているからです。その常人を演じたのが杉咲花だったからです。

舞台は愛知県。実際には蒲郡をロケ地に選び、意識的に桜の咲く季節に撮影されています。ある日、川に地元の女性記者の変死体が発見されます。彼女は県警の広報職員、杉崎演じる森口泉の親友の津村千佳。実はあるストーカー被害の先延ばしによる事件と県警のスキャンダルが絡んでいます。そして、事件の背後にあるサクラと云われる存在が明らかになってきます。

狐狼の血では役所演じる刑事とその後を受け継ぐ松坂桃李演じる刑事を中心にしたバイオレンス劇が展開されるシリーズですが、今回は森口泉が主人公のシリーズの序章であり、その点を踏まえる必要があると思います。

県警に勤めるといっても、そこは広報職員でその立場ゆえに踏み込めない警察内部。その立場が普通の人を演じることの難しさを醸し出しています。親友の死を前にして広報職員としての限界を感じ警察の闇に挑んでいく次回作に期待し、きっと杉咲花の本領はそこにあると思うのです。

映画レビューランキング
映画レビューランキング


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「【映画・ドラマ・演劇】」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事