現在、名古屋の松坂屋美術館でビートたけし氏によるアート作品100点が展示されたアートたけし展が開催中です。
映画監督でもあるたけし氏のアート作品は、たびたびメディアでも紹介されていました。以前はさんまさんの付き人をしていたジミー大西さんが、紳助さんによって画家として開花。その色彩感覚とピカソを彷彿とさせる画風により、スペインを中心に海外で活躍されてます。最近では、とんねるずの木梨憲武さんや絵本画家として注目されているキングコング西野亮廣さんなど、既成の絵画の世界とは別にアートの分野において注目を浴びてます。
そんな中で、たけしさんのアートが注目されるのも当然のことで、自らの作品「アキレスと亀」で画家を演じ、そのアートの才能の一面が垣間見れた作品でした。芸能界においては、過去には加山雄三、雪村いずみ、八代亜紀、工藤静香など洋画界で評価された人もいましたが、映画監督としては、巨匠黒澤明の絵コンテ作品が、個人的には印象深く記憶に残ってます。
さて、今回の作品、絵画としての技術は皆無と言えますが、その独特の色彩とモチーフの構成などうまいと言うよりは面白い、ユニークな作品が並びます。
油絵(アクリル絵具)作品は日常的なモチーフをたけしさんの持つお笑いの本質が表現されているようで、ポップな空気にあふれてます。また対照的にトーンをおさえたノスタルジックな木版画作品もあり、元気と和みの空間になっています。
全国で巡回された今回の展覧会、残すところ名古屋、秋田、大分へと天才たけしのポップなアートの世界を興味のある方は観賞してみてください。