昨日に松坂屋美術館で開催されていた「ウイリアム・モリスと英国の壁紙展」の最終日を観賞しました。
北欧デザインのブームにより様々なインテリアが日本でも広がっている中で、貼ってはがせる壁紙やホームセンターなどで多種彩々の壁紙が目につくようになりました。日本では、壁紙と言えばサンゲツが有名で住宅で用いられる壁紙はサンゲツがリードしてきましたが、今回の展覧会は、そうした壁紙文化の先駆者であるウイリアム・モリスデザインの壁紙やモリス以前からアーツ&クラフト運動により19世紀以前の英国壁紙デザインの変遷史となる展覧会です。
英国王室の宮殿を彩った美しい壁紙や木版を使った手仕事のモリスデザインの壁紙など貴重な壁紙が展示されています。一片のデザイン化された草花や鳥の文様は、幾重にも組み合わされ計算された文様の連続をなし、壁一面に広がっていきます。まさにデザインと緻密な技術だからこその技です。
今回の展覧会では、モリスの壁紙を用いた住宅が国内外を問わず紹介されていましたが、モリス自身もジャポニズムの影響を受けていたこともあって、和の空間にも見事にマッチしていました。
イギリスやフランスなど歴史と伝統を重んじてきた国は、北欧のデザインと違い、日本を含めオリエンタルな文化を取り入れながら、独自の文化に昇華させていく強さを持っっています。今の時代において、このような展覧会は、インテリアの幅を広げるのには最適な展覧会です。
こうした展覧会に触れることで、自身のセンスを磨く材料としてみてはどうでしょうか。
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