第88回アカデミー賞が発表されました。
作品賞には、スポットライト 世紀のスクープ。こちらは4月中旬日本公開で、ボストングローブ誌のスポットライトチームが、カトリック教会の神父による児童への性的虐待のスキャンダルを暴いた実話に基づく作品で、靴職人と魔法のミシンのトム・マッカーシー監督による社会派ドラマ。本作のオスカー受賞はある意味、その作品の衝撃以上に衝撃でした。
主演男優賞には、レヴェナント:蘇えりし者でレオナルド・ディカプリオが悲願のオスカーを獲得、監督賞にアレハンドロ・G・イニャリトゥとの連続受賞となりました。4月公開となる本作、坂本龍一が音楽を担当し予告編でのレオ様の演技は鬼気迫るものがあり、公開が待ち遠しいです。
主演女優賞は、ルームでブリー・ラーソンが。監禁された母と息子の脱出と社会への適応を描いた人間ドラマで母親役を演じてます。こちらも4月公開が待ち遠しい作品です。
主な受賞は、ブリッジ・オブ・スパイでソ連スパイを演じたマークライランスが助演男優賞を、助演女優賞は、リリーのすべてのアリシア・ヴィカンダー。性的適合手術を受けた夫の妻役を演じています。こちらは間もなく公開で、昨年オスカーを獲得したエディ・レッドメインが夫のリリーを演じて話題の作品です。
公開間近の作品としては、脚色賞のリーマンショックを見抜いたトレーダー達を描いた作品のマネー・ショートが個人的にも注目です。
公開作品では、マッドマックス 怒りのデス・ロードが最多6部門を受賞。技術部門を独占した形となり、続編にも期待がかかります。
今回のアカデミー賞。俳優陣のノミネートが白人だけとの批判が集まりましたが、受賞作品を観る限り、その批判はあまり当てはまらないように感じます。むしろ今後にそうした批判が糧となって作品も俳優もグローバル化していくことを期待しています。